ミヤマシキミの育て方
目次
ミヤマシキミ(深山樒)の特徴は?水やり肥料植え付け管理場所剪定・切り戻し病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ミヤマシキミ
- 科名
- ミカン科
- 属名
- ミヤマシキミ属
- 学名
- Skimmia japonica
- 別名
- 深山樒、億両
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ミヤマシキミ(深山樒)の特徴は?
ミヤマシキミは日本の本州・四国・九州に自生する
ミカン科の常緑
低木。山の中に生える
シキミという意味ですが、シキミは
シキミ科(もしくは
マツブサ科)で全くの別種。
春に白い花が集まったものが開花し、それが秋〜冬に赤い実をつける。
雌雄異株なので実をつけるのは雌株のみ。ツボミが秋から見られ、これが春まで維持され、春に開花する。シキミに似た葉っぱには照りがあり、先が丸くて少し細長い。
葉や実に毒があり、口にすると危険。野生動物も食べない。
少し寒さに弱く、戸外での栽培では東北南部よりなら可能。それより北では寒さで枯れてしまう。それ以外の栽培についてはそもそも日本に自生しているものなので、庭植えにすれば栽培は容易です。日当たりでも
半日陰でも育ちますが、夏に直射日光と乾燥が厳しいので年間を通して半日陰が適しています。
樹高1.5m
お正月の飾りに…
真冬に赤い実をつけるので、お正月に飾りに使われる。そこで同じように赤い実をつける一両(イチリョウ)、
十両(
ジュウリョウ)、
百両(
ヒャクリョウ)、
千両(
センリョウ)、
万両(
マンリョウ)にちなんで億両(オクリョウ)とも呼ばれる…けど、元花屋の管理人は聞いたことない。
スキミアはミヤマシキミの改良品種
日本で栽培されて仏前の供花として利用されていたミヤマシキミがヨーロッパに持ち込まれて品種改良されたものが
スキミアで、こちらの方が「園芸栽培」としては冬によく流通しています。
スキミアについては
スキミアを参考にしてください。
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水やり
庭植えの場合は自然に降る雨だけでよいです。ミヤマシキミは根が浅いところに広がっていて、乾燥にちょっと弱いので、日照りが良いところで育てている場合は夏に水切れするかもしれません。そのときは様子を見て
水やりしてください。もしくは株元にバークやワラで
マルチングをするといいです。
肥料
追肥はしなくても枯れることはありませんが、様子を見て葉色が悪かったり、葉の数が少ないなど、どうも栄養不足っぽいなら、寒肥として2月に追肥します。
根に当たらないように深さ20cmの穴を掘って
油粕と骨粉のボカシを埋めるか、化成
肥料を周囲にまきます。
もしくは秋から春の開花時期にかけて液体肥料を2週に一回やります。
植え付け
時期
植え付けは春か秋に行います。
用土
庭土に
腐葉土か
堆肥を足して、水もちをよくしてから植えます。
ミヤマシキミはアルカリ性土壌が苦手なので、コンクリートの近くに植えないようにします。
鹿沼土などを入れる必要はないです。そこまでしなくても雨で
弱酸性になっているので十分です。
庭への植え付けの手順は?
深さ30cm〜40cmの穴を掘り、腐葉土か堆肥を元の土に対して3割ほど入れて、化成肥料を説明書の容量だけ入れてよく混ぜて、
用土とします。
穴に土を半分だけ戻し、苗を入れてください。苗についた土は落とさず、根をいじらないようにして植え付けて下さい。根をいじると生育不良を起こして枯れることもあります。あとは隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。
管理場所
ミヤマシキミは耐陰性があります。
日当たりでも半日陰でも育つのですが、日当たりがよいと乾燥で枯れることがあるので、年間を通して半日陰・木陰の場所に植えるといいです。明るい日陰でもそれで枯れるほどではないです。
耐寒温度はマイナス10度で、東北南部までは戸外で越冬が可能です。防寒は不要です。
剪定・切り戻し
成長が早いものではないですし、樹高が高くなるものでもないので、
剪定はほぼしない。
剪定するのであれば、花が終わった直後にします。5月〜6月になると翌年の
花芽が出来始めているので、それ以降に剪定すると、花を落とすことになります。
剪定は枯れ枝、変な方向に伸びた枝を落とします。また、去年咲いた枝には開花しないので、バランスを考えて古い枝を落とすようにします。
病害虫
ほとんど見られない。
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