八重咲きファビュラスの育て方
目次
八重咲きパンジー・ファビュラス水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定・切り戻し花ガラを摘む病害虫関連記事学名などの基礎データ
x最終更新- 植物名
- 八重咲きパンジー・ファビュラス
- 科名
- スミレ科
- 属名
- スミレ属
- 学名
- Viola
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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八重咲きパンジー・ファビュラス
八重咲きパンジー・ファビュラスは
スミレ科スミレ属の
ビオラの
園芸品種。花びらが八重でフリルがかって波立ち、ボリュームがある。種をつくりづらいため、花がしおれにくい。「伝説の八重咲ビオラ」とタグに表記があるが、どう伝説なのかは全然わからない。
育て方は通常の
パンジーと同じですので、そちらを参考にしてもらってもいいです。
伝説?
歴史として、宮崎県の育種家の落合けいこさんがパンジー「花絵本」というシリーズを作りました。このシリーズは色合いにパステルが多く、非常に魅力的で、八重のものもある。これまで八重咲としたものは流通はしていたんですが、それは花びらが複数あるのではなくて、一枚の花びらが波打ってボリュームがあるフリンジで、八重咲に見えるってだけでした。なんで八重咲がなかったのかというと、これまで綺麗なものがなかったからです。それが八重咲になったのが落合けいこさんの「花絵本」で、これをメリクロン(無菌培養)で増やしたのがフェアリーチュールです。
で、どうもファビュラスは花絵本(もしくはフェアリーチュール)をほぼほぼパクったのではないか?という疑惑があり、「別の意味での伝説の八重咲ビオラ・パンジー」という話もあります。
園芸業界はこのあたりの境目は非常に曖昧で、極端な話、種を取り、そこから選抜しただけでも「別種」っちゃ別種なんですね。そこで「せめて3代は育種しよう(そのくらいの距離を親種から取りましょう)」くらいの慣例はあるんですが、あくまで慣例でなんとも言えない状態です。つまり違法とも言えないって感じ。
あくまで疑惑であり、結果的に似た形状になったという可能性はゼロではないです。それに誰かの種から新しい種を作るのは当然のことで、「親種の一つ」として利用したのであれば、それを明言すれば問題はないんです。怒っているガーデナーも沈静化すると思う。落合さんだって、誰かの種を使って育種したんだからね。
…親種の一つってレベルじゃないから言えないのかな??
管理人としては競争の激しいジャンルで違いの曖昧な種苗がよく出て、差なんてほとんど感じられないものがたくさんあるわけですから、断罪するのもなんか違う。この問題が多少なりともネットで語られるのは、
ガーデナーたちの「落合けいこさんの植物への情熱に対する敬意」というのが大きいでしょう。できればファビウスへの批判ではなく、育種家・落合けいこさんの評価が高まるようだといいなと思う。
ほんとうにこの辺りのことは分からないので、あくまで参考程度にしてください。
今後はどうなるかは分からないのですし、知っちゃうと不愉快かもしれませんが、そういう話もあるんだってのは知っておいた方がいいかなと思います。
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水やり
鉢植えであれば土が乾いていたら、たっぷりと水をやります。庭植えであれば、雨だけでもいいですが様子を見て
水やりをしてください。
肥料
開花している時期は液体
肥料を1週間に一回か、化成肥料を一ヶ月に一回やります。花びらが多く、肥料を消費し、肥料が切れると花が止まります。必ず追肥しましょう。
植え替え・植え付け
時期
気温が20度以下になるころに流通するので、この頃から春までに植え付けます。気温が高くなると徒長して格好が悪くなり、枯れ込んでしまうので、あまり早く植えないようにします。
一年草扱いなので植え替えることは基本的にはないですが、
夏越しするのであれば
ビオラ・パンジーの夏越しのコツを参考にしてください。
用土
鉢植えならば、一般的な花や野菜用の
培養土を使用します。もし自作する場合は、
赤玉土6
腐葉土4に混ぜ、適量の化成肥料を加えた土を利用します。庭に植えるなら、庭土に腐葉土を足して
用土とします。
鉢植えの植え付けの手順は?
6号鉢なら1苗、8号〜9号なら3苗、横長
プランターに3苗を目安に植えます。
鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm入れて、その上に用土を入れて苗の高さを調整し、苗の土が鉢のフチから2cm下になるようにします。この2cmはウォータースペースと呼ばれる、水をやるときに水が溜まる部分です。
株を入れて、苗の株元は土に埋まらないように隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。苗は根を少しほぐすと根が広がりやすいです。
庭植えの手順は?
庭土を深さ20cm掘り返し、庭土に対して腐葉土か
堆肥を2割ほど入れ、化成肥料を説明書きの容量だけ入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間ほど寝かせて土を馴染ませると植え付け後に根が広がりやすいです。
穴に作った用土を半分戻して、苗の土をほぐして配置します。株同士は15cm〜20cmほど離します。隙間に用土を入れて、あとは水をしっかりとやって完成です。
管理場所
日当たりで育てます。日当たりが悪いと開花が鈍いのでとにかく日当たりのいいところで育てましょう。冬の寒さには強く、霜・凍結でも枯れません。
剪定・切り戻し
秋から2月までは
摘芯のための
切り戻しをします。もしくは小まめに
花ガラを摘んでおきます。花ガラを摘むのが摘芯にもなり、脇枝が出て開花が増えます。3月以降は蒸れ予防の切り戻しをします。
詳細は
ビオラ・パンジーの切り戻し(摘芯)のコツまとめを参考にしてください。
花ガラを摘む
花がしぼんだら摘みましょう。たくさん咲いたら追いつかないので、刈り込んでしまいましょう。
病害虫
アブラムシ、
ナメクジ、
ヨトウムシ、灰色かび病、
コガネムシなどが気温が上昇してくると発生します。風通しがよいと色々と予防できるので、刈り込んでおくといいです。
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