ホワイトレースフラワーの育て方

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ホワイトレースフラワー
目次
ホワイトレースフラワーの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
花ガラを摘む
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ホワイトレースフラワー
科名
セリ科
属名
アンミ属
学名
Ammi majus
別名
毒芹疑・アミマユス
耐寒
マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ホワイトレースフラワーの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ホワイトレースフラワーの特徴は?

ホワイトレースフラワー(Ammi majus)はセリ科の半耐寒性一年草和名はドクゼリモドキ。これはドクゼリに似ていることかた付いた名前。ドクゼリとは同じセリ科ですが別属の別種で、ホワイトレースフラワーに毒はない。

本来は宿根草(もしくは多年草)ですが、耐暑性が無いために夏に枯れる一年草扱いの植物です。暖地では秋に種をまき、寒冷地では春に種をまきます。秋(10月前後)に種蒔して株を育てると、株が大きくなります。

肥料が多いと草丈が高くなりますので成長してきたら、雨風に倒れないように支柱を添えてやります。矮性種もあり矮性種なら小さくまとまるので、そちらがお勧め。

切り花でよく流通しています。
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仲間・品種

アミ・ビスナガ(Ammi visnaga=イトバドクゼリモドキ)
アミ・ビスナガ・グリーンミスト
アミ・マユス・クイーンオブアフリカ
アミ・マユス・グレースランド
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水やり

鉢植えの水やり

土が乾いていたら水をしっかりとやります。過湿にすると根腐れしますので、水のやりすぎに注意します。土に触ってみて濡れているなら水はやりません。水をやるときは鉢底から水がしみ出す位にやります。

庭植え(地植え)の水やり

庭植えにしたら、植え付け直後に水をしっかりやったあとは、後は降雨だけで十分生育します。ただし日照りが続くようであれば水やりしてください。

肥料

庭植えの場合は植え付けの時に元肥として緩効性肥料をやったら、追肥をやらない。肥料が多いと徒長して草丈が高くなり、倒れてしまいやすい。

鉢植えは肥料が流れ出しやすいので、秋から春の生育時期に薄い液体肥料を10日に一回程度やります。肥料が切れると生育が鈍くなるので鉢植えの場合は追肥する。
肥料が多いと草丈が高くなる、小さく抑えて可愛く育てるには肥料は控えめに。大きくなったら支柱を立ててくくりつけて固定します。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

中間地・暖地では秋に種蒔(もしくは苗を植える)して、寒冷地では春蒔き(もしくは春に苗を植える)のが普通。

春に苗が出回るので苗を植えるのが一般的。

直根性です

ホワイトレースフラワーは移植を嫌います。種を直に鉢や庭に捲くか、ポットで苗を育てて、根がポットに回らないうちうちに庭植えしてしまいます。植えるときも苗の土を崩さず、根をいじらないで植え付けてください。

秋まき・秋植えだと大株に育ちます

長日開花性で、冬から春にかけて日が長くなることで開花しやすくなる。なので秋の10月11月から育てていると株が大きく育ち、開花も増える。秋に植えると株が大きくなるので10号鉢(直径30cm)でもいいくらい。また、大きく育つので、支柱が必要になります。
●ロゼット状態の葉っぱのときは寒さに強く、耐寒温度はマイナス15度くらい。なので寒冷地でも秋植えは可能。

用土

一般的に販売している花と野菜の培養土などで植え付けをします。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものに緩効性肥料を入れて用土とします。

連作障害を起こすので同じ場所で植えないようにし、鉢植えの場合は新しい土で植えます。

庭植えにする場合は掘り出した土に苦土石灰を混ぜて中和させて、二週間後に腐葉土か堆肥を2割ほど追加し、緩効性肥料を追加してよく混ぜて用土とします。

鉢植え手順

8号鉢に苗を一つ植えます。

鉢の底の穴を網で塞いで、その上に軽石を2cmから3cmほど敷く。その上に用土を入れ、ホワイトレースフラワーのポットの株を入れる。株の土は落とさず、根を崩さないようにする。隙間に用土を入れていく。鉢を揺らすと隙間ができるので用土を入れて行き、隙間ができなくなったら水をタップリとやります。
スリット鉢なら軽石は不要です。だけど若干高価。

庭植え手順

深さ30cmから40cmを掘り返し、掘り出した用土に苦土石灰を混ぜて中和させる。混ぜ込んでから二週間後に腐葉土か堆肥を2割ほど追加する。間を空けるのは石灰と有機物が化学反応を起こすため。

穴に用土を半分戻して、株を入れていく。株の土は落とさず、根は崩さないで植える。根をいじると生育不良を起こします。株同士は30cm〜40cm空けて植えましょう。隙間に用土を入れて行き、最後水をしっかりとやって完成です。
●秋植え・秋播きだと草丈が高くなるので支柱を立ててくくりつける。

種まき

発芽温度は15度から20度。種蒔時期は春(3月4月)か秋(10月前後)。古い種は発芽率が著しく下がるため、去年の種子は捨てて今年の新しいものを播くようにする。秋蒔きする場合は、濡らしたティッシュに乗せて一週間冷蔵庫にれておくと発芽しやすくなります。

上記の用土の土を入れたビニールポットを用意し、種子を適当に何粒かまいて、土を5mmほど軽くかぶせる。あとは日陰で水をやって乾燥しないように管理していると一週間から二週間で発芽します。発芽したら間引いて、ポット内に根が回り切る前に鉢や庭に植え付けます。植えるときに根を傷つけないようにしましょう。

管理場所・日当たり

水はけのよい、日当たりのいい場所を好みます。それ以外はこれといった条件はありません。育てやすい植物です。初心者でも種から育てられます。

夏の暑さが苦手で、梅雨時期と夏に消えてしまうものと考えてください。
耐寒温度はマイナス15度で寒さにかなり強い。

花ガラを摘む

花が咲き終わったものを「花ガラ」と呼びます。これを摘むのが「花ガラ摘み」です。ホワイトレースフラワーの花が終わったら、花茎を2節か3節ほど切り戻しましょう。ホワイトレースフラワーは切り花にすると長持ちなので、萎む前に摘んで切り花として楽しむのも手。
●早めに花ガラ摘みをすることで、次の花が咲きやすくなる。
●ホワイトレースフラワーの切り花ってまぁまぁ高いですよ。飾るとお得です。

特徴・由来・伝承

人参の花にも似た白い文字通りレースのような花を咲かせます。小さな花が集まり、半円球の形を作っています。よく見ると、フラクタル図形になっています。レースフラワー全体は小さなレースフラワーが集まって出来ていて、その小さなレースフラワーも更に小さなレースフラワーの集まりで……。

切り花としても人気があります。

別名ドクゼリモドキにある「ドクゼリ」は水辺に生育する植物で猛毒。ホワイトレースフラワーには毒はありません。

似た名前の植物にブルーレースフラワー(Trachymene caerulea)がありますが、ウコギ科トラキメネ属で別科の別種。レースフラワーと呼ばれるオルレア・グランディフローラ(Orlaya grandiflora)はセリ科オルレア属で別属別種です。
参考:オルレア
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