ハスカーレッド・ダークタワー・ミスティカなどペンステモン・ジギタリスの育て方
目次
ハスカーレッドとは?水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定病害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ハスカーレッド
- 科名
- ゴマノハグサ科
- 属名
- イワブクロ属
- 学名
- Penstemon digitalis 'Husker Red'
- 耐寒
- マイナス20度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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ハスカーレッドとは?
ハスカーレッドは
ゴマノハグサ科イワブクロ属の
宿根草・
多年草の
ペンステモン・
ジギタリスの
園芸品種。冬も常緑です。銅葉で淡い紫の花が咲きます。花も咲きますが、葉っぱを鑑賞する
カラーリーフとして植えられることが多いです。
気温が高いと銅葉が鈍くなるので、寒冷地向き。
ところでペンステモン自体は昔からあったのですが、夏の高温多湿が苦手で、夏に消えて無くなることが多いのです。しかし、ハスカーレッドを含む、ペンステモン・ジギタリスの品種であるダークタワーやミスティカは夏の暑さに比較的強く、環境が合えば、手間がかからず宿根で毎年、芽を出して開花するので、庭のレギュラー宿根草として利用できます。
挿し木で簡単に増えます。春か秋に適当に切って土に刺しているだけでも発根して増えます。挿し木
用土ではなく、庭土でも発根するし、発根剤を塗らなくても発根しますよ。そのくらいに簡単。
夏越しが不安な場合は挿し木で春のうちに株を作っておくといいです。
こぼれダネでも増える。株の寿命は長いのですが、
こぼれ種で新株が出てくるので、気がついたら植えたの花とは色合いがちょっと違うな〜ってこともありますよ。
草丈80cm〜1m
横幅40cm〜50cm
ジギタリス?
ハスカーレッドは「ペンステモン・ジギタリス」の品種です。ジギタリスというと同じゴマノハグサ科にある心臓病の薬にも利用される植物があって、ややこしいです。なんとツヅリまで同じ!
ハスカーレッドはゴマノハグサ科ペンステモン属ジギタリスなのに対して、ゴマノハグサ科ジギタリス属であり、別属の別種の全くの別植物なので、たまたま同じ名前になっただけーと思ってください。
花色・葉色は曖昧です
ペンステモン・ジギタリスの品種は、種から株を増やし、生産者で選抜を繰り返しているため、表記は同じ名前の品種であっても、生産者によって色合いがかなり違いますね。
ハスカーレッドはうちのサイトでは白か淡い紫色の花としていますが、生産者によっては淡いピンクのこともあったり、銅葉の色合いも濃淡あるので、そのあたりをご理解の上、ネットショップで買うか、店舗で個体を見て買いたいです。
ハスカーレッドよりも濃い銅葉で、花色はピンク。パッと見にはハスカーレッドとの違いは曖昧に思います。個体差かもしれない!くらいの差に見える。両方じゃなくて、ハスカーレッドとダークタワーのどっちかでいいですね。
栽培の手順はハスカーレッドと同じです。
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水やり
比較的乾燥を好み、過湿が苦手な植物です。地植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ間に合います。
従来のペンステモンよりは夏の暑さ・過湿に強めとはいえ、昨今の夏の高温多湿にはどうしても負けることがありますので、夏は
水やりを控えて夏越しするようにします。
鉢植えの場合は、土が乾いてから水をやりましょう。普通の鉢植えの管理ですね。
肥料
あまり
肥料を必要とはしていないので、植え付け時の元肥だけでも問題なく、肥料不足で枯れるということはないんですが、大株にしたかったり、調子が悪いようなら追肥するようにしましょう。
夏に肥料があると根を傷めやすいので、施肥するなら春(3月〜5月)、秋(9月〜10月)に化成肥料を一回づつやるか、2週に一回液体肥料をやります。
化成肥料は土に成分が残りやすいので、調節しやすい液体肥料がおすすめです。
植え替え・植え付け
時期
春か秋に苗が出回るのでこれを植え付けます。種も流通していますが、
発芽率が低いので一般的には苗を植えるといいです。
用土は水はけよく
一般的な花と野菜の
培養土で植え付けます。もしくはこの培養土に川砂・
軽石小粒などを1割ほど足すと過湿を予防でき、夏に健康的に過ごしやすくなります。自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3に化成肥料を混ぜたものを使います。
鉢植えの手順は?
できるだけ大きな鉢(直径30cm以上)に1苗を植えます。手間がかからないのが最大のメリットの植物なので鉢植えより地植え推奨です。
鉢植えの底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
すぐに大株になるので、植え替えの際に株分していきましょう。適当に分けて別々に植えればいいです。
地植え(庭植え)の手順は?
地植えの場合は深さ20cmほど掘り返し、土に腐葉土か
堆肥を2割ほど足し、化成肥料を規定量入れてよく混ぜて用土とします。できれば川砂か軽石小粒を入れて
水はけをよくするか、
レイズドベッドで水はけをよくするとよいです。
宿根して夏越し・越冬して大株に育つと、蒸れて中心部から夏に枯れ込みやすいので、3年か4年に一回ほど掘り上げて、株分して植え直すといいです。
管理場所
日当たりから
半日陰の範囲で管理します。
高温だと銅葉が鈍くなりがちなので、寒冷地向きですね。といっても、
中間地・
暖地でも夏越しはできるので、気にしないでもいいです。
夏の暑さというか、過湿に弱いです。なので土の水はけをよくし、風通しをよくして夏越ししやすくしたい。鉢植えであれば、夏はさすがに水切れしやすいので、半日陰に移動させて蒸発を防ぐといいです。
冬の管理…寒さには強い!
寒さにはかなり強くマイナス15度〜マイナス25度あたりまで耐える。北海道・東北でも戸外で越冬します。常緑ではありますが、寒冷地では寒さで地上部が枯れることもあります。春には芽吹くので気にしないでいいです。
剪定
夏の暑さ・過湿には強いのですが、梅雨前・夏前に刈り込んでおくと夏越ししやすいです。
病害虫
アブラムシなどが発生するので、前もって
オルトランを散布しておくといいです。
病気はほぼ見られないが、風通し・水はけが悪いと調子を崩すことがある。
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