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スノードロップの育て方

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スノードロップ
目次
スノードロップとは?
水やり
肥料
植え付け・種蒔き
管理場所・日当たり
病害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
スノードロップの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
スノードロップ
科名
ヒガンバナ科
属名
マツユキソウ属
学名
Galanthus
別名
マツユキソウ・オオマツユキソウ・待雪草・Snowdrop・ガランサス・スノウドロップ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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スノードロップとは?

スノードロップはヒガンバナ科球根植物。秋に球根を植え付け、早春に花が咲いたあとは、しばらくすると葉っぱが枯れて夏に休眠期に入ります。寒さには非常に強く、それに関しては問題はありませんが、暑さに若干弱く、花が終わったあとにしぼんだ花ガラを放置しておくと、それが腐って病気になります。まぁ、暑さに弱いといっても、基本的に放置しておいて大丈夫な植物です。

昔はよく見かけたんですが、そもそもヨーロッパからの輸入で、単価が上昇したかなにかで入ってきづらくなり、国内でも取引単価が上昇しています。栽培して増やした株が多少取引されていますが、入手自体が難しくなっています。
●流通量が多いのはガランサス・エルウェシー【Galanthus elwesii】とその次がニワリス(ニバリスかニヴァリス【Galanthus nivalis】)。エルェシー以外は栽培に癖があって難しい。
●フロレプレノはスノードロップの八重咲き品種。かなり綺麗です。ただし球根が痩せていると八重にならずに一重になります。上級者向き。
●開花時期は品種だけでなく個体によってかなり違います。春咲きとしていますが個体によっては冬にすでに咲いてたりします。

育て方のまとめ

水やりは普通。水をやりすぎないように。
●夏に休眠するが、掘起こさずにそのままにする。ただし株分けするならば、この休眠期に掘り起こして株分けします。
●冬から春に肥料をやる。
●群生させるのと綺麗。

他のヒガンバナ科の植物はヒガンバナ亜科の仲間まとめを参考に。
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水やり

鉢植えの場合、土が乾いたら水をしっかりとやります。土が濡れている間は水をやらないようにします。長い間土が濡れている状態が続くと球根が腐って枯れてしまいます。庭植えした場合は、乾燥する時期を除いて、自然に降る雨だけで十分です。
●もちろん極端な乾燥もダメです。

休眠期の夏も水をやってください
6月以降は葉が枯れて休眠に入ります。休眠期であっても完全に乾燥することを嫌いますので、休眠期である夏も乾燥しないように水をやってください。

肥料

植え付け後から開花までの間に球根は太ります。この栄養は翌年の花の栄養になります。このとき肥料が不足すると、翌年の花がヒョロヒョロとしていたり、花びらが変になったりします。エネルギー不足です。植え付け時に緩効性肥料やマグワンプを混ぜておくか、1週間に一回、液肥をやってください。窒素が多い肥料ではなくカリ・リンが多いものを。
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植え付け・種蒔き

時期

植え付けは休眠時期の秋(9月〜10月)あたり。植え替えするのであれば地上部のない同時期に行う。スノードロップは根をいじられるのがあんまり好まないので、掘り返して植え替えはあまりしません。一度植えたら、数年はそのまま植えっぱなしにしたい(鉢植えでも庭植えでも)。
●鉢植えの植え替えは2、3年に一回。

用土

水はけのよい肥沃な土を好みます。市販の培養土でOKです。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。庭植えする場合は腐葉土と化成肥料を混ぜておきます。これでも庭の土が粘土質で水はけが悪いのであれば、川砂も混ぜて水はけをよくしましょう。

庭植え

穴を掘って、球根のてっぺんが土から2〜3センチ埋まる程度に植えます。あまり深く植えると芽が出ません。球根同士は3センチから5センチほど離します。スノードロップは花が小さいので、あまり離して植えると寂しくなります。3センチ間隔で植えると良いです。

鉢植え

鉢植えの底の穴を網で塞いで、軽石を2cm〜3cmほど入れて、用土を入れて、球根を配置します。球根同士は3cmほど空けます。隙間に用土を入れて最後に水をやって完成です。

種子から増やす

球根植物ですが、花が結実すると種子が出来て、発芽率もよく、3年くらいで親株と同じくらいに育ちます。ただし、結実がしにくいですので、人工授粉させて、あまり期待せずに待ちましょう。

管理場所・日当たり

秋〜春の管理

秋に球根を植えて芽が出るまでは半日陰で育てます。その後芽が出たら日当りのいい場所で管理してください。屋外で管理します。霜が降りても雪が降っても大丈夫です。とにかく日に当ててください。芽が出るには寒さに当てる必要があります。そのため温暖化の影響で暖地では球根から芽が出ないことが多くなっています。

地上部がある間は水をやり日光に当て、肥料をやりましょう。この時期に来年の花芽を作っているのでしっかりと球根を太らせましょう。

開花後の作業

しぼんできた花を摘みます。放置しておくと種子ができることがありますが、栄養を種子に取られてしまい、球根が弱りますし、種子が出来ずに腐ると病気の元になります。しぼんできたら、ハサミで根元から切りましょう。

花が終わる春以降は葉っぱだけになりますが、この時期に球根を太らせているので絶対に葉っぱを切らないでください。

夏の管理

花が終わって以降は暑さに弱いので半日陰で管理します。花が終わり葉っぱが枯れるまでは葉っぱを切らないで下さい。葉っぱは6月くらいまであります。葉っぱで光合成をして来年のエネルギーを貯める時期です。
葉っぱが枯れて休眠期に入ったら、日陰で構いません。球根の植物はよく夏に球根を掘り出して日陰で保存するように書いてありますが、スノードロップに限っては植えっぱなしにしておいた方がよいです。乾燥も嫌いますし、植え替えも好まないから。

庭植えの場合、夏の乾燥を嫌うので、夏に日陰になるような場所に植えるか、夏にあまりに乾燥するなら腐葉土をかぶせてマルチングをして乾燥を防いでやります。

夏は鉢植えであれば水やりを控えつつ(断水はしない)、肥料はやらずに管理します。
●夏は植えっぱなしの方が良い。
●株分けするのならば、休眠期である夏に行います。

病害虫

スノードロップは病害虫の少ない植物です。
スイセンハナアブの幼虫が発生し、球根を食べられる。オルトランを散布すると予防できます。
●葉っぱが縮れているのはウィルス病の疑いあり。ウィルス病は軽く触れるだけでも感染するので、球根ごとすぐに廃棄する。
灰色カビ病が発生することがあります。
●葉が縮れるのは、成長過程の生理現象でもよくあり、ウィルスとは限らない。が、珍しい球根でないのならば、廃棄する方が賢明。

特徴・由来・伝承

アダムとイブがエデンを追われた時、雪が降りしきっていました。永遠に続く雪に絶望したイブは泣きじゃくります。そんなイブを励ますために、天使はひとひらの雪に息を吹きかけます。すると雪はスノードロップとなり、そこに希望が生まれたのです。……という伝説があります。

またドイツには…
雪には色がありませんでした。そこで花たちに色を分けてくれるように頼みました。ところが、どの花も拒みました。その中でただスノードロップだけが自分の色を雪に分け与えました。その御礼にスノードロップは春の最初に咲く花を約束された……という言い伝えがあります。
カトリックでは2月2日「聖燭祭(キャンドルマス)」でスノードロップを持ち帰った家には幸運が訪れるという言い伝えがあります。
スノードロップという名前は「雪の耳飾」という意味で、「雪のしずく」という意味とは違います。
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