グレコマの育て方
目次
グレコマとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- グレコマ
- 科名
- シソ科
- 属名
- カキドオシ属
- 学名
- Glechoma hederacea
- 別名
- グラウンドアイビー・セイヨウカキドオシ・フイリカキドオシ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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グレコマとは?
グレコマは
シソ科カキドオシ属(グレコマ属)の常緑
多年草(
宿根草)。
和名の「カキドオシ」は地面を這って広がり、垣根を突っ切って隣家まで行ってしまうことから。
夏の直射日光には弱いのですが、頑健で繁殖力があるので、明るい日陰であれば、グレコマを植えられます。鉢植えより庭植えに向いています。寒さにも耐性があり、マイナス10度まで耐えられます。耐えられるといっても、霜が下りる地域では地上部は枯れてしまいます。根まで枯れていなければ、春になったら芽が出ます。
暖地では霜に当たらない場所であれば冬も緑の葉を生やしたままで越冬可能です。
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水やり
グレコマを庭植えした場合は、植えつけた直後二週間ほどはしっかりと水をやりますが、その後は日照りでもない限りは降雨だけでも十分です。といっても、グレコマは水切れに弱いので、葉っぱが元気が無いようであれば、水をやって下さい。
鉢植えの場合、土が乾いているようであればしっかりと水をやりましょう。
冬は成長しませんので乾燥気味に管理します。土の状態をよく見て水をやってください。水をやりすぎると腐って枯れることもあります。
肥料
肥料が多いとよく生育しますが、肥料はさほど必要ありません。なかったからって枯れることはありません。葉色が悪かったり、生育が鈍い場合は、5月〜11月のうち夏以外に薄い液肥をあげてください。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
植え付け時期は春(3月〜6月)と秋(10月〜11月)が適期ですが、真夏と真冬でなければ失敗することはないです。鉢植えであれば
根詰まりや廊下を防ぐために年に一回の植え替えをします。
用土
ホームセンターなどで市販されている「
観葉植物の土」で植え付けします。もしくは
赤玉土6
腐葉土3
ピートモス1を混ぜた土で植え付けをします。「花と野菜の土」でも生育には問題ありません。
軽石・
鹿沼土などを加えて
水はけのよい配合にすると生育が抑えられるので、抑えたい場合は参考にしてください。
鉢植え
大体、5号〜6号に1苗を植えます。
鉢の底の穴を網で塞いで、軽石を2cmほど敷き、その上に
用土を入れて、株を入れて、株と鉢の隙間に用土を入れていきます。鉢を揺らすと隙間ができますので、その隙間にさらに用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。水は鉢底から染み出すくらいにしっかりとやってください。
植え替えの時には土を3分の1ほど落としてから植え替えます。現在より一回り大きな鉢でもいいですし、同じ大きさの鉢に植え替えてもいいです。
庭植えの手順
庭に直径30cm深さ30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割ほど追加してよく混ぜて用土とします。半分の土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
更新
グレコマがどんどん生育してくると、根本付近の葉っぱが蒸れて枯れることがあります。すると、株の中心部分がハゲた状態になり、みっともないので、
切り戻しをして、脇芽が出るようにしてあげましょう。
それでもハゲが抑えられない場合は、ツルを切って
挿木で新株を作って更新させます。ツル先を切って、土に挿していると簡単に発根します。
参考:
挿木管理場所・日当たり
日当たりを好みますが、真夏の直射日光に弱いことと、明るい日陰でも育つほどに耐陰性があることを考えると、日当たりではなく、明るい日陰や
半日陰の空いたスペースに植えることが多いです。
病気・害虫
アブラムシ
アブラムシは葉っぱや茎や新芽にたかって、汁を吸う小さな虫で、放置していると爆発的に増えます。アブラムシで枯れるというよりは、何か環境が合ってなくて、合わせ技で枯れることはあります。発生したら、薬剤で駆除しましょう。対応の薬剤については以下のページを参考にしてください。
ヨトウムシ
ヨトウムシは昼間は土中に潜み、夜になると出てきて葉っぱを食べる芋虫。被害が大きくなってから気が付きますが、それ以前の芋虫が小さいうちから食害は起きているので、早めに薬剤を散布しておくといいです。対応する薬剤は以下のページにありますので参考にしてください。
特徴・由来・伝承
小さな若々しい色合いの葉っぱを生やす、ホフク性の植物。背が高くならず、ランナーと呼ばれる茎を伸ばして広がっていくので、
グランドカバーに向いています。
ハーブや薬草としても栽培され、
ホップが使われるようになった16世紀まではビールの材料として使われていました。
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シソ科