ヤブランの育て方…新芽が出る前に剪定してリセットしましょう
目次
ヤブランとは?剪定…新芽が出る前に古い葉をリセット!植え付け・植え替え管理場所・日当たり…耐陰性があります水やり肥料病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ヤブラン
- 科名
- キジカクシ科
- 属名
- ヤブラン属
- 学名
- Liriope muscari
- 別名
- サマームスカリ・リリオペ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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ヤブランとは?
ヤブランは
キジカクシ科ヤブラン属(リリオペ属)の常緑
多年草。夏から秋に掛けて咲き、花は穂状に小さな花が並び、一般的には紫色。開花後に黒い実をつけます。実も鑑賞価値があります。
藪(ヤブ)など日が差さない場所で育つことからヤブランと呼ばれるようになりました。ランと名が付いていますが、ランではありません。サマームスカリという別名がありますが、もちろん
ムスカリとは無関係。背が低く、葉っぱに斑が入っている
園芸品種が多くあります。
夏の暑さにも冬の寒さにも強い。とにかく丈夫。ただし夏の直射日光には
葉焼けします。日陰でも育つため、木の根元などに植えられ、庭園では昔から見られる植物です。
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剪定…新芽が出る前に古い葉をリセット!
冬を越し、春になると新しい葉が芽吹きます。古い葉は霜に当たったりして枯れてしまい、見た目が損なわれています。放置していると、新葉と古い葉が混在して、見栄えが悪くなってしまいます。そこで、新芽が出る前の2月〜3月に、古い葉を根元からしっかりと
切り戻しておくと、春以降に綺麗な新葉だけになって綺麗です。
剪定しないと、混在してちょっと汚いです。
植え付け・植え替え
苗を植えたり、植え替えの時期は?
苗が出回るのは秋。春にもたまに見かけますが、花が咲いている秋が多いです。ネットだとほぼ周年買える(と思う)。真夏と真冬以外は植え付け・植え替えは十分可能。
鉢植えにした場合は2年か3年に一回植え替えをする。鉢底から根が出ていたら
根詰まりしている。庭植えにしたら、4年か5年で株が密生してしまうので、掘り出して株分けする。
適した用土は?
市販されている花と野菜の土で植え付けをします。もしくは
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。庭植えする場合は、庭土に腐葉土を多め(4割くらい)に混ぜておくと生育が良いです。
鉢植え
鉢植えの場合は、鉢底の穴を鉢底網で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出して、古い土を3割ほど落としてから植え替えてください。株分けのもできます。二等分か三等分にして、別々に植え付けましょう。
庭植え
庭植えの場合は、15cmほどの深さの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は20センチか25センチ空けます。
大きく育ったら密生するので、掘り上げて、株分けするといいですが、しなくってもいいです。
管理場所・日当たり…耐陰性があります
日陰に耐え、夏の直射日光によって葉焼けすることから、木の根元や他の植物が育たないような戸外の日陰を飾るために植えることが多いです。日当たりが悪いと花つきが悪くなるので、花を期待する場合は、
半日陰に植えますが、花ではなく葉っぱをメインにするのであれば、戸外の日陰で構いません。もちろん、日当たりの方が株がしっかりと育ち、葉っぱが密になり花も多い。
フイリヤブラン(葉に斑入りのヤブラン)は緑葉のヤブランよりも葉やけしやすいです。
越冬…霜に注意
寒さにも一定の耐性がありますが、霜が直撃すると一回では枯れないんですが、徐々に傷んで枯れてしまいます。とはいえ、ヤブランを植えるのは大抵は木の根元など霜が直撃する場所ではないので、植えっぱなしで防寒しません。関東以西・以南であれば戸外で越冬します。
水やり
乾燥に強いですが、春~秋に掛けての生育期に乾燥しすぎると株が弱ってしまいます。地植えにした場合は、根付くまでしっかりと水をやった後は、日照りでもない限りは、降雨だけで十分生育します。
鉢植えにした場合は、年間を通して土が乾いたら水をやる程度にします。
肥料
庭植えの場合は
肥料は不要。
鉢植えの場合は春と秋に緩効性化成肥料を月に一回やるか、二週間に一回液体肥料をやる。肥料が不足すると葉色が悪くなり花が咲かなくなる。
病気・害虫
炭そ病・サビ
ヒョウタンゾウムシ・
ナメクジなどが発生します。
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