テイカカズラの育て方

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テイカカズラ
目次
テイカカズラ(定家葛)とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
テイカカズラ
科名
キョウチクトウ科
属名
テイカカズラ属
学名
Trachelospermum asiaticum
別名
定家葛
耐寒
マイナス10度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
初心者向け
テイカカズラの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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テイカカズラ(定家葛)とは?

テイカカズラはキョウチクトウ科テイカカズラ属(トラケロスペルマム属)のアジア・北アメリカに自生する常緑ツル性低木。岩肌や木に絡みついて成長し、庭で育てているうちは幹は細いのですが、自生では幹が数センチほどに太くなります。

花を観賞する植物というよりは葉っぱを鑑賞するカラーリーフで、秋には紅葉もします。スクリューのような不思議な花を咲かせ、大きな株に花が咲くと圧巻。新芽が白〜ピンクになるハツユキカズラはこのテイカカズラの園芸品種です。スタージャスミンもこのテイカカズラの品種です。
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水やり

山の沢の岩肌に自生することが多いです。テイカカズラは空気中の湿度が高い状態を好み、乾燥しすぎると葉っぱが落ちてしまいます。

土が乾いていたら水をしっかりとやる、という通常の水やりですが、葉っぱにバシャバシャと水を掛けてあげてください。これで葉っぱの乾燥を防ぎます。少し水持ちの良い土に植えると、水切れを防ぐことが出来ますが、あまりに土が濡れている状態が続くと根が腐って枯れてしまいます。基本はやっぱり土が乾いていたら水を、です。

夏は乾燥しやすいので水切れしないように朝と夕方の二回、場合によっては三回、しっかりと水をやってください。冬は成長も鈍くなりますので、水を控えます。控えますが断水はせず、土が乾いたらしっかりと水をやってください。

肥料

肥料は生育期(春から秋)に発育が悪いようであれば、液体肥料を上げます。あげなかったからといって枯れることはありません。無論、あげた方が生育が良い。
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

夏を除いた春から秋の間に植え付け・植え替えをします。最適な時期は新芽が動き始める4月〜5月ですが、それ以外の時期でも無理じゃないです。

鉢植えの植え替えは2年に一回が目安。鉢底から根がはみ出しているようなら2年経っていなくても植え替えは必ずする。

庭植えは一度植えたら植えっぱなしです。

用土

市販されている花と野菜の土で植え付けします。自作する場合は赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。庭植えする場合は、庭土に3割ほど腐葉土か堆肥を追加して土壌改良してから植え付けをします。
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鉢植えの手順

鉢植えにする場合…鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で土が流れ出ないように塞いで、鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど敷いて、用土を入れて、株を入れて隙間に用土を入れます。最後に鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりと水をやります。

植え替えの場合は、古い土を3分の1ほど落とし、地上部も半分以上刈り込んで根の負担を減らしてやります。刈り込まないと回復まで時間がかかったり、枯れることもあります。
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庭植えの手順

庭土を深さ30cmほど掘り返して腐葉土か堆肥を3割ほど追加して、株を入れて隙間に土を入れて、最後に水をやります。

土が粘土質でジメジメしていたり、ちょっと掘り返すと水が滲み出る場合は植え付けても根腐れしてしまいます。粘土質の場合は川砂や軽石を追加して水はけをよくして、腐葉土か堆肥を追加して土壌改良します。

植え付ける時に、地上部の枝をさばいてやると根付きやすくなります。テイカカズラは地上部に比べて根が少ない傾向があり、地上部をそのままに植え付けすると、葉っぱや枝に水分を取られて根付く前に、根が成長不良を起こして根づきにくくなります。

フェンスに絡ませる

テイカカズラは自立はしないので、フェンスなどに絡ませる必要があります。低木で茎は硬いので、ゴーヤアサガオのように後から誘引は厳しいので、早くにからませるものを用意して、まだ柔らかいうちに麻紐などでくくって誘引してあげてください。
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管理場所・日当たり

テイカカズラは本来は日当たりを好みますが、夏の直射日光を浴びると、葉っぱが焼けて茶色くなります(葉焼け)。葉焼けしても枯れるわけじゃないので日当たりでも半日陰でもどちらでもいいですが、葉っぱがメインの植物なので葉焼けは避けたいですよね。なので、年間を通して半日陰で管理するか、夏だけ半日陰に移動させます。面倒なので普通はずっと半日陰です。

特徴・由来・伝承

ハツユキカズラやゴシキガズラはこのテイカカズラの園芸品種。名前の由来は、式子内親王(しきし【しょくし・のりこ】ないしんのう・1149年-1201年)の死を悲しんだ藤原定家(ふじわらのさだいえ1162年-1241年)が、テイカカズラ(定家葛)に生まれ変わり式子内親王の墓に絡みついたという物語から。これは能の「定家」でも語られています。

藤原定家は古今和歌集を編纂し、小倉百人一首でも有名な歌人。

ところで式子内親王と定家が本当に秘めた恋に落ちていたか?というのは実はハッキリとはしていません。よく考えると定家は13歳下ですし。しかし否定する証拠もありません。

古典に出る「マサキノカズラ」はテイカカズラともツルマサキとも言われています。
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