チェッカーベリーの育て方…冬の水切れと夏の高温多湿で枯れやすい

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チェッカーベリーの基礎データ
チェッカーベリー
科名ツツジ科
属名シラタマノキ属
学名Gaultheria procumbens
別名オオミコウジ・姫柑子(ヒメコウジ)
耐寒マイナス5度
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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チェッカーベリーとは?

チェッカーベリーは北アメリカ東北部に自生するツツジ科シラタマノキ属(ゴールテリア属)の多年草。赤い実を鑑賞するためによく鉢が流通しています。実は冬の間に鑑賞し、実が落ちて初夏に開花し、それがまた結実します。秋には紅葉します。

寒さには強いですが、夏の高温多湿がちょっと苦手でそれまでに枯れることが多いです。とはいえ、夏に風通しの良い半日陰であれば庭植えにして植えっぱなしにもでき、グランドカバーとしても利用できます。

鉢植えにすると枝が鉢のフチから垂れ下がるようになりますので、少し高い位置に飾って実を鑑賞したいです。
草丈20cm
チェッカーベリー
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水やり

基本的には土の表面が乾いたら水をタップリと与えてください。暑いときに葉っぱがしおれていたらまず、水不足を疑ってください。

他の植物は冬に成長が停まり、水の吸い上げの力が落ちるのに対して、チェッカーベリーは耐寒性があり、冬も成長しますので、水を欲しがります。年間を通して水はしっかりとやってください。

水が切れると落葉し新芽も枯れてきます。また実がシワシワになっていたら水不足です。

季節別の水やり

<春>気温の上昇とともに水やりの頻度を上げます。毎日か、それに近い頻度です。あくまで土の状態から判断してください。

<夏>気温が上昇して、水が切れやすくなります。しかし葉っぱが密生していると、蒸れて傷みやすいです。水が切れやすくて、蒸れやすいという矛盾をどうにかするため、茎をほどいて風通しを良くして、水をやってください。半日陰で管理しますが、それでも一日に二回水をやる必要があるかもしれません。土の状態から判断してください。

<秋>水やり頻度は春と同じくらい。

<冬>水切れに気をつけてください。二日に1回か三日に1回になると思います。葉っぱにシワが入ってから水をやっても充分回復しますが、できればそれまでに水をやってください。特に冬場に霜を避けて屋根の下に置いておくと、雨が当たらず水切れになりやすいです。

肥料

気温が15度〜25度になる春と秋の成長時期に液体肥料を3週間に一回程度与えてください。もしくは春と秋に一回づつ化成肥料を施肥します。夏は気温が高すぎてチェッカーベリーが弱るため、肥料をやると逆に根が傷み、調子を崩します。

管理場所・日当たり

秋と春は日当たりのいい場所で管理してください。
半日陰とは一日のうちで、数時間だけ日の当たる場所です。例えば午前中だけ日が当たり、午後は日陰になる場所など……建物の東側など……です。

夏の管理場所

真夏の暑さに弱いので夏は風通しの良い半日陰で管理してください。

チェッカーベリーは蒸れに弱く、密生しているのを放置しておくと、中の方が蒸れて腐って枯れてしまうことがあります。特に夏場に蒸れやすくなりますので、一番は風通しのいい半日陰で管理することですが、茎を解(ほど)いて風通しを良くするか、間引いてしまうのも手です。
●夏場は「蒸れ」と「乾燥」という矛盾した問題を抱えることになります。水をやらなくては乾燥でしおれてしまいますし、水をやり過ぎると「蒸れて」傷んでしまいます。
●鉢植えそのものに日が当たると乾燥の原因になりますので、「二重鉢」をします。二重鉢は今の鉢を大きな鉢に入れて乾燥を防ぐこと。
●夏場に強い西日が当たるのは良くありません。移動させましょう。

冬も日当たりで

チェッカーベリーは常緑植物ですので、冬でも出来るだけ日差しに当ててください。寒さに強い方で、マイナス5度まで耐えます。ですが、霜には当てないように軒下で管理してください。霜に当たっても枯れないんですが、葉が傷んで汚くなるので避けましょう。マイナス5度以下になる場合は室内の日当たりで管理してください。

開花時期は必ず戸外に…

蜂などの昆虫が受粉しないと実がなりません。実を鑑賞するものなので、開花時期は戸外で管理します。どうにも虫が来なかったり、室内で管理する場合は、自力で受粉させます。綿棒や筆先で、花の中をゴチョゴチョとしてやると受粉します。

実がついていると開花しずらくなるので、3月に実を落としてしまいます。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

チェッカーベリーを鉢植えにしてしばらくすると、急に葉っぱが落ちて枯れ始めることがあります。この生育不良は「根詰まり」の可能性が高いです。その場合は大きめの鉢に植え替えましょう。大体2年に一回の頻度で植え替えることになります。

植え替えは気温が高くなり新芽が動き始める3月4月ごろ。開花する前に植え替えをします。
●3月に植え替える時にまだ実がついてたら取り除きます。つけていると花が咲かなくなります。
●根詰まりを放置しておくと、鉢の内部で根が蒸れて、枯れていきます。根の中心が生きていると植え替えて、肥料を与えれば復活しますが、そのままにしておくと完全に枯れることもあります。

用土

チェッカーベリーはツツジ科の植物で、用土は「酸性」の土でないと枯れてしまいます。ホームセンターなどでは「ツツジサツキ用の土」「ブルーベリーの土」という酸性に調整された土がありますので、それで植え付けをします。一般的な培養土6に対して鹿沼土4を混ぜたものでもいいです。

自作する場合は赤玉土4鹿沼土4未調整ピートモス2を混ぜたものを使います。
ツツジの土
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鉢の植え替えの手順

季節ごとに移動ができる鉢植えがよいです。

古い鉢から株を取り出して、できれば古い土を落とさないで一回り大きな鉢に植え替えをします。もしくは土を三分の1ほど落として、同じ大きさの鉢に植えます。根をいじっても枯れるわけじゃないですが、ダメージがあるので土をいじらないのが無難です。でも、鉢を大きくしたくないならリスクを覚悟して土を崩して植え替えます。

鉢底の穴に網を敷いて、その上に鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど敷いて、その上に用土を入れて、株を入れて隙間に土を入れます。最後に鉢底から出るくらいにしっかりと水をやってください。
植え替えの際に株分けも可能です。

庭植えの手順は?

夏の高温時期に枯れ込みやすいので、風通しの良い半日陰であれば庭植えも可能です。あんまり一般的ではないです。

深さ15cmほど掘り返し、土に腐葉土堆肥を元の土に対して2割ほど混ぜます。また、酸性にするために鹿沼土を入れます。もしくは「ツツジの土」を庭土をごっそりと入れ替えて植え付けましょう。

穴に用土を半分入れ、苗を入れ、隙間に用土を入れていって、最後にしっかりと水やりをします。

剪定

剪定するのは5月〜6月あたりにします。夏に翌年の花芽ができるので、5月〜6月の開花中に邪魔な枝を剪定します。この時期にはすでに花が咲いているので、花が咲いている枝を避けて、邪魔な枝を剪定します。

病害虫

ほとんど見られない。それよりは、夏の高温と水切れの方が問題になります。
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