レモンマリーゴールドの育て方
目次
レモンマリーゴールドとは?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり剪定・摘芯病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- レモンマリーゴールド
- 科名
- キク科
- 属名
- マンジュギク属
- 学名
- Tagetes lemmonii
- 耐寒
- マイナス5度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
レモンマリーゴールドとは?
レモンマリーゴールドは
キク科タゲテス属の
多年草(
宿根草)。一般的に植えられる
マリーゴールドが花が大きく、
一年草であるのに対してこのページで扱っているレモンマリーゴールドは花が小さく宿根草。頑健で、なにより柑橘系の香りがします。名前は近いですが性質がかなり違うので、別カテゴリで扱った方がいいでしょう。
レモンマリーゴールドはほぼ植えっぱなしで毎年生えてきて、しかも香りがイイので
初心者向けです。問題は、あまり流通していないこと。育てやすい宿根草は一度植えると売れなくなるので、農家が儲からず、生産されにくい傾向があります。
参考:
毎年咲く花は花屋さんが売らない?スポンサーリンク
水やり
鉢植えなら土が乾いていたら鉢の底から水が出るくらいに、しっかりと水をやります。庭植えなら自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。あまりに乾燥する時期は
水やりする程度です。
多湿に弱いとされていますが、梅雨でも夏でも雨ざらしで問題なく過ごしているので、気にすることは無いでしょう。
肥料
春に緩効性化成
肥料を根本に撒くか、春~秋にかけて、月に二回か三回、液肥をあげます。肥料が少ないと開花が鈍いことがありますが、肥料が多いと調子を崩すので様子を見て判断してください。
植え付け・植えかえ
時期
春と秋に苗が出回ります。これを植え付けします。鉢植えで越冬した場合は、毎年春にひとまわり大きな鉢に植え替えをします。
用土
用土は市販されている花と野菜の
培養土でもいいですが、これに川砂か
パーライトを少し混ぜて
水はけをよくするとなおいいです。
鉢植え
レモンマリーゴールドは株が大きく育つので、直径30cmの
尺鉢(
10号鉢)に1苗を植えます。
鉢底の穴を鉢底網で塞いで土が出ないようにしてから
軽石を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて隙間に土を入れていく。鉢を揺らすとまた隙間ができるので、また用土を入れて隙間をうめていき、隙間ができなくなるまで繰り返す。最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
苗の土は崩さず根はいじらないで植えてください。根をいじると生育不良を起こすことがあります。
越冬して植え替える場合は現在より1号か2号大きな鉢に土を崩さないで新しい土を加えて植え替えてください。
庭植え
庭植えの場合は、深さ30cmの穴を掘って、掘り出した土に
腐葉土か
堆肥を元土に足して3割か4割ほどを追加して、緩効性化成肥料を少量、混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
苗の根はいじらず、土は落とさないで植え付ける。一株で広く根を張るので、複数株を植える場合は株同士を30センチ離して下さい。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。夏の暑さにも負けず、乾燥にも強いです。秋以降は徐々に地上部が枯れて、冬は根ですごし、春にはまた芽吹きます。二年目以降は株が大きく育ちます。
越冬
冬は0度まで耐えるとされていますが、実際はもっと寒くても越冬可能です。霜にあたっても一発では枯れないがなん度も当たると徐々に弱って枯れますし、土が凍結すると枯れます。一時的にはマイナス5度までは耐えます。関東であれば防寒なしで越冬します。寒冷地では枯れてしまいますので、冬は室内に取り込まなくてはいけません。
剪定・摘芯
株が大きくなるので、5月〜10月に草丈が30cm以上になったら、
摘芯して、小さくまとめるようにします。摘芯を繰り返すことで、脇枝が増え、花が増え、株が大きくなります。
病気・害虫
ウドンコ病
ウドンコ病は白い粉を吹くカビの一種で、乾燥すると発生しやすい。葉っぱに水をかけることで予防はできます。
ヨトウムシ
ヨトウムシは土中に潜んで、夜になると出てきて葉っぱを食べる蛾の幼虫。食害があって、糞は転がっているのに犯人らしきものが見られないならヨトウムシ。薬剤を散布するか、夕方を待って土中から出てきたところを捕殺しましょう。
特徴・由来・伝承
宿根。原産地はメキシコ。葉っぱが細く、花も通常のマリーゴールドよりも小さい。というよりは、ガーデニングをする上では、ほとんど別種と考えたほうがいいでしょう。ちなみにマリーゴールドは「見た目がいいのに臭い」とされ、匂いのため有毒植物と誤解された時期がありました。
さわやかな
レモンの香りが非常に強く、
ハーブとして料理に利用されます。また、線虫や
ナメクジを寄せ付けず、他の植物の近くに植えることで、
アブラムシ、
コナジラミ、蚊などの虫除けになるとされています。
耐寒性・耐暑性に優れています。
スポンサーリンク
関連記事
キク科