オレガノ・ケントビューティーの育て方

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オレガノ・ケントビューティーの基礎データ
オレガノ・ケントビューティー
科名シソ科
属名オレガノ属
学名Origanum 'Kent Beauty'
水やり水控え目
場所季節による
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
剪定
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オレガノケントビューティーとは?

オレガノケントビューティーはシソ科のギリシア原産の「オレガノ・スカブルム」とトルコ原産の「オレガノ・ロツンディフォリウム」を交雑した中から選抜した園芸品種で、「花オレガノ」と呼ばれる観賞用のハーブです。苞(ホウ)が花びらのように重なり、ピンクに染まる様子は独特。香りもあることから、人気品種寄せ植えにも利用されます。

とにかく高温多湿を嫌います。高温多湿に合うと、葉っぱや花部分に水がしみたような跡が出て、腐り始めます。腐ってきたら、病気の部分を早くに切除して、水を控え、乾燥気味に管理します。

カサカサに地上部が枯れてしまっても、枯れてなかったら、枝から新芽が出てきます。枯れた枝を切ってみて、切り口に緑の部分があれば、生きています。諦めずに管理していれば新芽が出ます。また地上部が枯れていても、根が生きていれば新芽が出ます。
草丈10cm〜15m
オレガノケントビューティー
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水やり

鉢植えの水やり

春〜秋は土が乾いていたら鉢底から水が出るくらいに水をしっかりとやります。オレガノケントビューティーは過湿を嫌うので、乾燥気味を心がけます。土が濡れているようであれば、水はやらないでください。受け皿の水は捨ててください。水が腐って病気の元になります。

蒸れに弱いのですが、さすがに夏にあまりに水を控えると水切れして枯れてしまいます。土の配合にもよるので、絶対という方法ではないですが、朝に水をやり、葉っぱにも水を掛けます。これで半日陰か日陰で管理すると、いいです。

冬は水を控えます。土が乾いてから数日経って、水をやる程度。冬は地上部がなくなっていますが、水は必要です。

庭植えの水やり

基本的には自然に降る雨だけでいいです。あまりに乾燥時期は様子を見て水やりをしてください。

肥料

新芽が出る前から肥料をやっていると、元気に出るのですが、肥料が多いとオレガノケントビューティーの葉っぱの縁が変色します肥料はなくても育ちますので、基本的に肥料は控えめにします。

どうにも生育が悪く、肥料が不足しいるときだけに施肥するようにします。肥料をやるときは、生育時期の春と秋に液肥を通常の2倍に薄めてやってください。緩効性固形肥料は夏や冬に成分が残る可能性があるので、やめておきましょう。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

3月4月、または9月10月に植え付け・植え替えをします。鉢植えは2年に一回ほどの頻度で植え替えをします。

店先で見ると、ワサワサとしていてピンクでカワイイ!のですが、意外と気難しくてうまくいかないハーブ。環境が合えば強いのですが。しかし、そういう気難しい性質もあって店先に意外と並ばないのです。店頭で見かけて気になったら買った方がいいです。ネットショップは送料がかかって一つ二つの苗を買うのには適していないですし。

用土

用土は市販の花と野菜の土でもいいのですが、オレガノケントビューティーは「水はけ」のよいものが好ましいので、「山野草の専用土」の方が適しています。もしくはハーブの専用土で。または、一般的な花と野菜の培養土に二割か三割ほど軽石パーライトを混ぜたものを使います。

鉢植え

最初は6号〜7号鉢に1苗を植えて、徐々に大きくしていきましょう。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、苗を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておきます。根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めてから、植え替えをするといいです。

庭植え

庭植えの場合は、深さ20cmほど掘り出した土に苦土石灰を混ぜて中和します。中和には1週間〜10日かかるので、中和が終わってから、土に腐葉土堆肥を2割ほど入れ、化成肥料を少量入れて用土とします。

オレガノ・ケントビューティーの土はとにかく水はけ良く。庭の土の水はけが悪い場合は、川砂・軽石小粒・パーライトなどを混ぜて水はけを良くしてから植えてください。

半分ほど土を戻して、株を入れます。株同士は蒸れないように30cm〜40cm空けます。隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
苦土石灰
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管理場所・日当たり

日光不足になるとオレガノケンビューティーの花のピンク部分が薄くなり、グリーンになります。庭植えなら、年間を通して半日陰に植えつけます。

鉢植えであれば春と秋は戸外の日当たり、夏は半日陰で管理します。

夏以外は環境さえ合えば雑草と競うほどに強いのですが、水の具合や風通しなどで、枯れたり、徐々に小さくなってしまったりします。ある程度は大目に見てください。

夏越し

夏の高温が苦手なので、8月は風通しの良い半日陰(木漏れ日)で管理します。7月に根元から葉っぱを多少残して数センチのところで切り戻して蒸れないようにしておきます。

庭植えにする場合は、夏を見越して、年間を通して半日陰の場所に植え付けましょう。

越冬

冬も気温さえあれば地上部は枯死しないのですが、寒さ(0度)で地上部が枯死するのが普通です。そこで、元気に冬越しさせるのはあきらめて、最初から冬前に地上10センチくらいで切り詰めて、半日陰で放置。水は2週間か1週間に一回程度にしておけば、春には新芽が出ます。

オレガノケントビューティーの耐寒温度はマイナス10度。しかし、土が凍ったり霜柱が立つと根を傷めて枯れてしまいます。
土が凍結したり、霜柱が立つ地域は、株の上に「マルチング」をします。マルチングとはワラや腐葉土などで、土を凍らせないようにすることです。鉢植えならば、凍結しない場所に移動させましょう。

冬を越して春

オレガノケントビューティーを室内からいきなり戸外に出すと、葉やけします。そこで、日陰→半日陰→日当たりと10日区切りで徐々に慣らしてやります。10日はあくまで目安です。

花ガラ摘み

花が終わったら花ガラをコマメに摘んでやってください。オレガノケントビューティーは花が終わると種子を作ろうとして、栄養を種子に回し、その結果、株が弱ります。株が弱ると夏越しもしにくくなります。花ガラを摘むようにしてください。

剪定

4月に5節ほど伸びたら、先から何節か…二節程…切り戻します。切り戻すと、脇芽が出て、その脇芽から花が咲きますので花が増えます。

また、花が一段落した時(7月)に、地表から数センチのところでバッサリと切り戻します。すると8月の高温期の蒸れを予防し、夏越ししやすくなります。

病気・害虫

アブラムシなどが発生します。食用ではないので、早めにオルトランを撒いて対処しておきましょう。発生したら、見つけ次第、薬殺します。
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