ムラサキオモトの育て方

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ムラサキオモトの基礎データ

ムラサキオモト
科名
ツユクサ科
学名
Rhoeo spathacea
別名
ロエオ・ポートリリー
水やり
水控え目
場所
日の当たる室内
難易度
中級者向け
ムラサキオモトの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ムラサキオモトの特徴は?

ムラサキオモトはツユクサ科多年草。別種のオモト(Rohdea japonica)は寒さに強いですが、ムラサキオモトの耐寒温度は5度で霜に当たると枯れてしまいます。暖地であれば戸外で越冬も可能ですが、冬は室内で管理する観葉植物と考えて下さい。

春から秋の間に花が咲くことがありますが、メインは葉っぱ。ムラサキオモトの変種でオーロラという品種があります。オーロラは他の品種より斑(フ)が大きいです。育て方はムラサキオモトと同じです。

ムラサキオモトはオモトとは別種なんですが、100円ショップや店舗ではムラサキオモトを「オモト」として売ってることもあります。
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水やり

土が乾いていたら水をやります。ムラサキオモトの葉は肉厚で多肉植物のようになっています。そのために乾燥に強く、水をやりすぎると根腐れしたり、徒長します。

観葉植物の水やりとして一般的な水やりです。水をやるときは鉢底から染み出す位にやり、受け皿に水がたまっていたら捨てて下さい。土が濡れているなら水はやりません。水をやる前に土を触ってみるようにします。

冬の水やり

ムラサキオモトの耐寒温度は5度と観葉植物としては普通レベルです。5度というとリビングなど人が生活する場所ならば真夜中になっても下回ることはないのですが、寒波が来るとコレ以下になることもあります。そこで水を控えることで植物内部の水分を減らし、体液の濃度を濃くすることでムラサキオモトの耐寒温度を下げましょう。

なので冬の水やりは土が乾いてから数日たってやる程度に控えます。水の量は春から秋と同様に底から染み出すくらいにしっかりとやってください。やるときはシッカリ。やらないときは断って、土が乾くまで水はやらない。大事なのはメリハリです。

肥料

春〜秋の生育期間に肥料があるとよく生育します。固形肥料ならば二ヶ月に一回程度、液肥ならば二週間に一回かそれ以下。肥料は無理に必要としていませんし、多いと根が肥料焼けしますので、あげなくてもかまいません。肥料がないから枯れるということはありません。

生育期でない冬には絶対に肥料をあげないでください。肥料をやると調子を崩したり、根腐れの原因となります。
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え替えは二年に一回
根がよく張り、根詰まりを起こしやすい観葉植物です。二年に一回は植え替えをします。根詰まりをすると、水をやっても水切れしやすくなり、下葉から黄色くなって落葉します。

用土

赤玉土6腐葉土2川砂2を混ぜた土か、観葉植物の土を使います。

観葉植物の土は腐葉土ではなく成分調整したピートモスが使われていて、室内で管理していてもニオイがしないのがメリット。観葉植物の土が便利です。
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鉢植えの植え替え手順

植え新しい鉢を用意して、古い鉢から株を取り出し、根を傷つけないように古い土を三分の一ほど落としてから、新しい土で植え付けをします。必ず新しい土を利用してください。古い土には虫や雑菌が繁殖しており病気の元になります。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
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●株元から脇芽を分けて、水につけていると数日で発根し、株を簡単に増やせます。発根までは日向で管理せず、日陰で管理する。水が腐らないように水を替える。

庭植え(地植え)の手順

霜が降りない暖地であれば戸外で越冬も可能で庭植えできます。ムラサキオモトって環境があって株が大きくなると、鉢植えでは管理しきれないというか、成長速度が早くて追いつかないこともあり、それなら庭植えも手です。

深さ20cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割を入れてよく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

挿木・水挿しで増やす

葉っぱがついた茎を、水に挿して、明るい日陰で管理しているだけで発根します。土に挿しても発根します。どちらかというと土挿しの方がはコンしやすいです。切り口にメネデールやルートンを塗ると成功率が上がります。もしも何日経っても発根しないなら、切り口を薄く切って、切り口を新しくしてから、もう一度挑戦してみましょう。

ただ、挿木して増やすより、100円ショップで買った方が早くて安い。

管理場所・日当たり

室内でも戸外でも出来るだけ日当たりで管理します。日光が不足すると徒長(ひょろ長くなること)したり、葉っぱの色が鈍くなります。といっても、日光不足が即、枯死につながるわけではありませんので、そういった症状が出ているならば、日当たりに移動させます。

その際いきなりバリバリの直射日光に一日中当てるとショックで葉焼けしてしまいます。そこで約10日ごとに戸外の日陰→半日陰→日当たりと徐々に日当たりへと移動させていきます。

真夏の直射日光には葉焼けする

真夏の直射日光に当たると葉っぱが焼けてしまいます(葉焼け)。これは慣れさせても葉焼けします。真夏は室内でカーテン越しの日に当てるか、戸外の日当たりで管理します。
葉焼けは葉緑素が抜けているので、株の健康にも良くないし、見た目にも良くない。また葉焼け部分は枯れてしまいもとに戻らず、そこから病気になることもあるので、出来るだけ避ける。

葉焼けを起こしてしまったら、少ないなら放置。量が多いなら切除してしまいます

トラブル

葉っぱが変色して落ちる

葉っぱが変色して枯れてきます。根詰まりなどの理由もありますが、成長過程の生理現象ということもあります。古い葉っぱが落ちていくのは、植物としては当然のことです。まずは枯れた葉っぱを取り去って様子を見てください。

病害虫

ハダニが発生します。

ハダニは高音時期に乾燥すると発生しますので、真夏は戸外に出して葉っぱにも水を掛けて予防するか、葉っぱに霧吹きで水を掛けます。

そうはいっても発生してしまったら、薬剤で殺して駆除しましょう。放置していると他の植物に移動したり、ムラサキオモトの葉っぱが白く抜けたようになります。薬剤の詳細は以下のページを参考にしてください。

特徴・由来・伝承

全体の雰囲気が万年青に似ていることから「ムラサキオモト(=紫万年青)」と呼ばれるようになったツユクサ科の植物。当然、オモトとは全く違います。
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