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イヌマキ・ラカンマキの育て方

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イヌマキ・ラカンマキ
目次
ラカンマキの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
イヌマキ・ラカンマキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
イヌマキ・ラカンマキ
科名
マキ科
属名
マキ属
学名
Podocarpus macrophyllus var. maki
耐寒
マイナス10度〜マイナス15度
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
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ラカンマキの特徴は?

ラカンマキは中国原産のマキ科マキ属のイヌマキの変種。ラカンマキは元々九州で自生する植物。イヌマキより小型で、若干寒さに弱く、東北・北海道では育ちません。生育が遅いので、一般家庭の狭い庭でも育てやすく、小さく仕立てるのも容易。管理・剪定は楽で、一旦生育すればとてもキレイですが、そこまでかなり年数が掛かります。

最近は鉢植えで室内インテリアとして栽培することも増えています。

雌雄異株で実をつけるためには、雌雄が必要です。実はイヌマキに似ていますし、松ぼっくりにも似ています。ただ実を求めて植える人はあまり居ないので、雌雄揃える必要はないです。

葉っぱが松ほどではないですが細い。松よりも育てやすく、よく日本庭園で「松」っぽく仕立てています。
樹高5m〜8m
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水やり

庭植えの水やり

乾燥に弱いので、水が切れないようにします。土が乾いていたら水をやります。庭植えの場合は、降雨だけで十分ですが、それでも日照りの時期や、土の状態によっては水やりが必要になります。

春〜秋の乾燥時期は葉っぱに水をかけることでアブラムシハダニを予防できます。

鉢植えの水やり

春〜秋は土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりとやります。受け皿に水がたまっていたら水を捨ててください。気温が10度を下回ると活動が止まり、生育が止まり、水を吸い上げなくなるので、冬は水やりを控えます。土が乾いて、数日たってから水をやってください。

肥料

ラカンマキは肥料が少ないと葉っぱの色合いが悪くなりますので、毎年2月にラカンマキの株の周囲に半径1mの円を描いた穴を掘り、そこに堆肥腐葉土油粕を混ぜたものを混ぜ込んでおきます。この肥料は徐々に効いて3月以降にラカンマキが生育するときに影響します。
冬場に根に肥料が当たると根が傷んでしまいます。2月の肥料は生育が始まり根が動き始める3月以降に効くようにしています。肥料をやった方が生育が早くなります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

植え付けは11月から6月のどこか。3年に一回程度植え替えをします。

挿し木で株を増やすことが出来ますが、なにせ成長が遅いので、挿し木から立派な「木」になるまでかなり時間が掛かります。普通はしません。そんな訳でそれなりに成長して仕立てたラカンマキはかなり高級です。
●ラカンマキは生育が遅いため、回復まで時間がかかるので、買うときは虫の付いていなものを買いましょう。

用土

庭植えする場合は、根鉢の二倍の深さの穴を掘って、掘った庭土に腐葉土を2割か3割ほど足してから植えるようにします。

鉢植えの場合で、戸外で管理する場合は一般的な培養土パーライトを1割ほど混ぜたものを使います。室内で管理するなら、観葉植物の土5赤玉土3鹿沼土2を混ぜたものを使います。
●もしくは観葉植物の土に2割〜3割ほどパーライトを混ぜたものでもいいです。
●観葉植物の土には匂いがする腐葉土が少なく配合されているので、室内で管理する場合は観葉植物の土が適しています。

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庭植え

庭植えの植え付けは真冬でもいいですが、寒すぎて作業が辛いので暖かい時期でもいいです。また、乾燥に弱いから真夏を避けましょう。

深さ40cm〜50cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は50cm空けて植えてください。

植え付けたら根付くまでは水をやるようにします。

鉢植え

現在の鉢より、ひとまわり大きな鉢に植え替えをします。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

管理場所・日当たり

ラカンマキは戸外の日当たりで育てます。耐陰性があり、半日陰くらいなら生育します。大きく育てば夏の暑さ(というか乾燥)に負けることはないですが、苗が小さいうちは真夏の直射日光に負けることがあり、葉っぱが傷んでしまいます。半日陰で管理し、水をしっかりとやって、乾燥を防ぐことで、枯れ込みを防げます。もしくはある程度鉢植えで大きく育ててから植えるといいです。

鉢植えで管理する場合は、春と秋と冬は戸外の日当たり、夏は乾燥で傷むので半日陰で管理します。室内で管理する場合は、年間を通して室内の日当たりで管理します。

越冬

耐寒温度はマイナス10度〜マイナス15度。寒さには強いが、他のマキよりは弱い。南東北から沖縄まで生育します。南東北がどの辺りかはなんとも言えない。関東では戸外で育ちます。

剪定

剪定は6月〜7月と10月〜11月あたりです。といっても、花が目的ではないですし、剪定も邪魔な枝を落とし、風通しをよくする程度にします。刈り込みに負けることはありませんが、なにせ生育が遅いので、強い刈り込みをすると復活まで時間が掛かります。

病気・害虫

害虫には強いとされますが、ハマキムシカイガラムシ・アブラムシ・ナメクジバッタが発生します。また病気としてはペスタロチア病・白葉枯れ病・根頭がんしゅ病などが発生します。

虫が見られれば虫の駆除の薬品を散布し、病気であれば病気部分を切除します。病気はラカンマキが「弱る」ことで発症しやすくなります。弱る原因は大抵は「乾燥」です。水やりが十分ならば株元をマルチングして乾燥を防ぐようにします。

特徴・由来・伝承

中国原産の「イヌマキ」の変種。イヌマキに似た実をつけます。イヌマキが8mと生育するのに対してラカンマキは小型で、流通しているものは2m前後です。といっても、このラカンマキも時間が経てば8mくらいに育ちます。ただ生育が遅いので、そこに至るのは大変な年数が必要です。

シンボルツリーや生垣に利用され、和風の家だけでなく、洋風の家でも利用されます。
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