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モッコクの育て方

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モッコク
目次
モッコクとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
モッコクの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
モッコク
科名
ツバキ科
属名
モッコク属
学名
Ternstroemia gymnanthera
別名
木斛
耐寒
マイナス10度〜0度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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モッコクとは?

モッコクはツバキ科モッコク属の常緑低木。ぱっと見は地味ですが、存在感・風格があって「庭木の王者」とも言われ、丈夫で育てやすい。耐陰性があって少々の日陰なら大丈夫。新芽は赤く、徐々に緑になっていき、初夏に香りのある花が咲き、10月〜11月あたりに真っ赤な実がなり、この実も魅力的で、鳥(メジロ・ツグミなど)がついばみにやってきます。そして冬も常緑です。

手間がかからず常緑なので昔からの人気の庭木で、公園などの公的な場所にもよく利用されています。雄花しか咲かない株と両性花が咲く株があります。実をつけたいなら、両性花株を植えましょう。ちなみに実がなる場合は、一年おきで豊年と凶年がやってきます。

モチノキ・モクセイと並んで「庭木三名木」と呼ばれます。
樹高6m
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水やり

基本的に庭植えにするもので、庭植えにしたら日照り・乾燥時期以外は水やりは不要。

肥料

2月に寒肥として緩効性肥料をやります。肥料があると葉が増えるのですが、葉っぱが増えると風通しが悪くなり、病害虫が発生する要因になるので、様子を見て調節するくらいがいいです。

肥料をやるのであれば、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋めます。根に当たると肥料焼けを起こして調子を崩すことがあります。

植え付け・植えかえ

時期

4月〜9月のうち、真夏以外に植え付けます。できれば霜が降りなくなった4月下旬〜5月に植えると、その後の生育時期で植え付けのダメージを取り戻して、生育して根を張ってくれます。9月でも植え付けが遅いと、根を張る前に、寒さで枯れることもあります。

用土

肥沃な土壌を好みます。少しじめじめした場所、土を好みますが、あまりに水はけが悪いと根が腐って枯れてしまいますから、ほどほどに水はけがないと駄目です。

庭土に腐葉土堆肥を追加して、用土とします。

庭土の水はけが悪いなら、川砂・軽石小粒・パーライトなどを入れて水はけをよくして植えましょう。

庭植え(地植え)の植え付け

深さ30cm〜40cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。

水はけが悪い土の場合は、庭土に川砂・軽石小粒・パーライトを入れるといいです。もしくは少し高植えにして水はけをよくするといいです。

管理場所・日当たり

西日や寒風に弱いので「半日陰」が適地です。

耐寒温度をマイナス10度としているんですが、モッコクは本来は暖かい地域の植物なため、寒さには弱いです。関東より西の中間地暖地なら庭木で問題なく育ちます。関東だと千葉の海岸、それより西でも海岸などの暖かい場所や平地に育ちます。東北で育っていることもあるんですが、基本的には厳しいと考えましょう。

剪定

時期

剪定は年に二回、6月と、年末か正月に行います。もしくはどちらか、一回行います。

剪定・モッコクの三枚透かし

まずは邪魔にのびた枝を落とします。邪魔な枝は分かれ目まで戻って切ってしまいます。また、根元からヒョロっと出るヤゴ(シュート・ヒコバエ)は全て切ります。変な方向にのびた枝や、やたらと密生している枝も落とします。

枝の外側の…枝先から三枚の葉っぱを残して古い葉っぱを落とすように仕上げるのを「モッコクの三枚透かし」と読んで、丁寧に剪定していましたが、最近では厳密にはせず、古い葉っぱを多めに落とす程度にしておきます。

この透かし剪定をしないと風通しが悪くなってカイガラムシハマキムシが発生しやすいです。カイガラムシが大量に生まれるとスス病も出ます。

病気・害虫

ハマキムシ

春から秋、特に夏に葉っぱを丸める「ハマキムシ」が発生します。丸めた葉っぱは枯れてしまうので、その葉とハマキムシを切り取って廃棄します…というか、その場で踏み潰します。放っておくと大量に発生しますから、早めに対処します。もしも大量に発生したら薬剤(オルトラン・スミチオン・マラソン・ベニカなど)を散布して駆除します。
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ウドンコ病

ウドンコ病は葉っぱが白くなる病気

白いのはカビです。それで枯れるというのはなかなか無いですが、見た目が悪い上に放置していると風に乗って他の枝葉に被害が広がります。病気部分は丸裸にならない程度に取り除き、必ず焼却処分します。そこいらへんに捨てるとそこからまた感染します。その上で、トップジンM水和剤1000倍希釈液などを散布します。
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カイガラムシ

風通しが悪いと発生しがちな虫で、蝋に覆われています。剪定して風通しをよくすると発生を抑えられ、前もってオルトランを散布しておくとある程度は予防できます。発生したらカダンKなどで駆除しましょう。
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スス病

カイガラムシなどの汁を吸う虫の排泄物に発生するカビ。洗っても擦っても落ちず、美観を損ねる。これで枯れることはなかなかないんですが、光合成を阻害し、見た目が悪いので避けたい。とにかくカイガラムシの発生を防ぐのが最大の予防になります。

特徴・由来・伝承

高さ6m-15mの常緑樹。千葉県より西の平地などに生育しています。花よりも赤く熟す実の方が目立ちます。センリョウ千両)・マンリョウ万両)と植えて「千両万両持ち込む(モッコク)」とごろを掛けて縁起を担ぐそうです。
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