コニファー・ブルーアイスの育て方…剪定のコツは?大きさを抑えるには?
目次
ブルーアイスとは?剪定管理場所・日当たり植え付け・植えかえ水やり肥料病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アリゾナイトスギ・ブルーアイス
- 科名
- ヒノキ科
- 属名
- イトスギ属
- 学名
- Cupressus arizonica'Blue Ice'
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ブルーアイスとは?
ブルーアイスは
ヒノキ科イトスギ属のウスカワ
アリゾナイトスギの栽培品種。名前の由来となっている細い葉っぱの白銀色は、新芽ほど綺麗。この白銀は徐々に緑と変わりますが、緑になっても綺麗です。
剪定に強く、病
害虫も少ない、比較的育てやすい
コニファーで、
ホームセンターで苗がよく販売されています。
耐暑性があります。北海道では寒さで枯れてしまうとはいえ、耐寒性も十分あります(東北でも育つ)。
綺麗、香りがあり、剪定にも強い。完璧な感じがしますが、とにかく根が弱い。根っこの広がりが弱く、強い風で倒れてしまったり、倒れなくても強風によって傾き、そのときに根っこを切るなどして枯れることもあります。支柱を立て、安定するまでは支える必要があります。また植え付け時期を間違えると、根が傷んで枯れることがあり、注意が必要です。
萌芽しやすく、刈り込んでも回復するので、クリスマスあたりにブルーアイスを材料にリースを作ることもできます。
樹高最大で8m。
成長速度1年で50cm。
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剪定
ブルーアイスは放置していると、立派な円錐形の形状になります。できれば広い場所でこの形状を楽しみたいですが。10mに育っても困りますし、横風に弱いのもあって、剪定して、風を通したり、細く仕立てたり、大きさを抑える必要があります。
コツ
枝を切るときは、葉っぱが全く出ていないところまで、剪定してしまうと、新芽が出なくなりますので、葉を残したいときは、葉が出ているところで切るようにします。逆に、枝を減らしたいときは中途半端ではなくて、幹の近くや枝分かれしているところで切ってしまいます。
ちなみに、剪定後、葉っぱは全くなく、新枝が生えてこなかった枝は、そのまま枯れてしまうことが多いです。新葉・新枝が出てきない枝は残しておいてもしょうがないので分かれ目まで戻って根元から切ってしまいましょう。
横枝が伸びると、幹に近い部分から葉っぱが出なくなります。この葉っぱが出ない部分は今後も葉や枝が出ません。
強い剪定(2月〜4月)
新芽が芽吹く直前くらいに、強い剪定をします。この頃に剪定するとダメージが少なく剪定ができるので、ノコギリが必要なくらいに太い枝はこの時期に切ってしまいます。
ブルーアイスは横風に弱いので、必要であれば、枝をすいて…強い剪定をして風を通します。もちろん、
鉢植えなら、強風の吹くときは風の当たらない場所に移動すればいいので、強い剪定は必要ないです。
大きさ(高さ)を抑えたい場合は
摘芯(
芯止め)をします。摘芯(芯止め)すると綺麗な円錐が壊れるのですが、高くなるとメンテがしにくくなるので、3m以上になるようなら考えましょう。詳細は
芯止めのページを参考にしてください。
弱い剪定(5月〜6月・9月〜10月)
軽く樹形を整える剪定であれば、5月〜6月と9月〜10月にできます。剪定ハサミで形状を整え、飛び出した枝を落とす程度にします。真夏は暑さ・蒸れで弱っているので剪定は避けます。
軽く剪定すると脇芽が出て、新芽が出て、葉っぱが密生します。すると、横風に弱くなります。横風対策にしっかりとした支柱をするか、細く・小さく仕立てることを考えましょう。
ブルーアイスを細く仕立てるためには、マメに「葉っぱが生えない枝」部分が増えないように剪定する必要があります。これはなかなか大変。
管理場所・日当たり
直射日光を好むものの、真夏の直射日光では
葉焼けをすることもあります。そこで夏は
半日陰になるようなところが理想です。
ただ、真夏は蒸れ、暑さ、乾燥と他にもブルーアイスにとってマイナスな要素が多く、どうしても夏に葉が枯れこんでくることが多く、生理現象と割り切って深く考えない方がいいです。また秋に回復して、ちょっと茶色くなったことなんて忘れてしまいます。
なので、
年間を通して日当たりのいいところで管理します。冬
冬の寒さに若干弱い。耐寒温度はマイナス10度。北海道では越冬できず、東北南部が北限とされる。また豪雪地域でも育たない。
横風注意
ブルーアイスは根が浅く、根の生育が鈍いので、横風で倒壊しやすいです。そこで、植え付けをするときに支柱をしてあげます。
横風対策の別の方法として、「小さく仕立てる」と「剪定して粗く仕立てる」というものもあります。小さくすれば横風の影響が少なくなるのは分かると思いますが、「粗く」というのはどういうことかといいますと、枝を適当に捌いて、自然にしていると円錐形になっているブルーアイスを、ガタボコに仕立てて風通しを良くするというものです。
横風があたらない場所に植えるのが一番良いですけどね。
植え付け・植えかえ
時期
ブルーアイスは常緑樹です。落葉樹の多くは落葉している冬に植え付け・植え替えをするのものですが、常緑樹であるブルーアイスは寒い時期に植え替えをすると根を傷めてしまい、枯れます。この場合、復活は難しいです。
植え替え時期は寒さが去ってから。
暖地であれば3月から5月。寒冷地では4月の下旬から6月までに。
用土
鉢植えならば
用土は市販の
培養土か、
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。土は水ハケのよいものを使ってください。
根張りが悪く、土に馴染むまで時間がかかるコニファーで、移植は難しい。移植するのであれば、
挿木で保険をかけてからした方がいい。
鉢植え
8号〜10号か、それ以上大きな鉢に1苗を植えます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
苗の土は崩さず、根をいじらないで植え付けてください。
植え替えの場合も土を落とさないでひと回り大きな鉢に植え替えましょう。
庭植え
庭を深さ50cm直径50cmか、それ以上の穴を掘り、掘り返した土に腐葉土か
堆肥を2割〜3割入れて、化成
肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて用土とします。穴に半分だけ用土を戻し、株を入れて、隙間に土を詰めて水をやって完成です。 苗の土は崩さず、根をいじらないで植え付けてください。
根が荒く、根張りが弱いので、必ず支柱を立てて動かないようにしてください。グラグラすると根が切れてなかなか根付きません。
移植はできない…というかできなくもないが失敗する確率が高い。移植するぐらいなら新苗を買って植えた方がいいです。
水やり
地植え・庭植えの水やり
地植えにした場合、夏以外は、
水やりは不要です。あまりに乾燥する時期や日照りが続くようならば、水をやってください。
ただし、ブルーアイスは根が張り切るまで時間がかかり、根が張るまでは庭植えにしていても水切れを起こしますので、植え付けて2年〜3年は庭植えでも水やりをしてください。特に1年目の夏は注意してください。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。受け皿に水がたまっていたら捨ててください。
ブルーアイスに限らず、コニファーの類は水が切れても、表面に症状が出るには時間が掛かり…2ヶ月後くらい…気がついたときには取り返しのつかないことになってる――ということがあります。そこで鉢植えにする場合は、一緒の鉢に、冬なら
パンジー・
ビオラ、春以降は草丈の低い何かを植えて、水やりの目安にするという手も。
夏の過湿・蒸れに弱いので、風通しのよいところに置くか、剪定して枝を捌いて風通しよくする
肥料
芽吹き始める春(3月〜4月)に根元に固形肥料をやるか、鉢植えの場合は生育時期に液肥をやります。秋(10月)はやってもやらなくてもいいです。
病害虫
ハダニ・
アブラムシ・
カイガラムシ・
スギドクガなど。
特徴・由来・伝承
ブルーアイスという名前がピッタリなコニファーの一品種。枝葉を収穫してリースの材料にも適しています。
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