ストックの育て方
目次
ストックの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ストック
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- アラセイトウ属
- 学名
- Matthiola incana
- 別名
- アラセイトウ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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ストックの特徴は?
ストックは地中海沿岸に自生する
アブラナ科アラセイトウ属の
一年草扱いの植物。冬に切花が流通するし、冬に苗が流通するので、寒さに強いと思いがちですが、寒さはそんなに強くないです。春に苗を植えて夏までに枯れると考えるなら
初心者向きです。
ストックの種をまく場合は9月ですが、一般的には2月~3月くらいに店頭に並ぶストックの苗を植えます。11月〜1月も苗が出ていて、暖かい地域なら冬も開花するんですが、冬の開花量は少なめで開花の本番はやっぱり春以降です。
霜に当たると枯れてしまいますので、霜が降りるようであれば、霜の当たらない軒下やベランダか、霜よけが必要になります。霜が降りない地域では露地植えにして放置して大丈夫です。
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水やり
とにかく湿度に弱いために、水のやり過ぎに注意しましょう。鉢植えの場合は、土が乾いてからたっぷりと水をやります。もしも、葉っぱが密生して蒸れるようであれば、間引いて風通しをよくします。
庭植えの場合は、
水やりは不要です。自然に降る雨で十分です。
●水をやりすぎると徒長気味になる。もっとやりすぎると過湿で腐って枯れる。葉っぱや花が繊細な感じがして、水を欲しがる感じがするんですがグっと我慢して乾燥気味に水やりしましょう。
●花やツボミに水を当てないようにする。当たるとしぼんでしまいやすい。
肥料
植えつけるときに土に
肥料を入れておけば、それだけでも十分です。もしくは生育時期に液肥を二週間に一回あげてください。
市販されている花と野菜の土には最初から肥料が混じっています。肥料はその混じっているものと、置き肥を3月か4月にすれば、それでOKです。もしくは、真冬を除く秋~早春に液肥をあげます。
植え付け・植えかえ・種蒔き
中間地・
暖地では秋〜初春に植え付けます。寒冷地では春に株を植え付けます。
苗が秋から出回ります。このとき当たり前のように花が咲いているので、冬の間、ずっと花が咲くような気がしますが、これは調整して花を咲かせただけで、この花は無くなります。実際の咲く時期は3月以降のことが多いです。
用土
ストックは
弱酸性から中性の土を好む。日本の庭土は一般的に弱酸性なのでそのままでもいいですが、pH5.5以下なら
苦土石灰をまぜて中和させるといいです。
市販されている花と野菜の土か
赤玉土6
腐葉土4を混ぜたものを使います。花と野菜の土にはすでに肥料が入っていますし、中和され、殺菌されているので、植えつけるときはこれで十分です。
種をまく場合
一般的には苗を植えますが、種まきから栽培することもできます。
発芽温度は15度〜20度で、中間地では8月〜9月、暖地では9月〜10月に種まきして越冬させて冬(11月)〜春(4月)に開花させます。寒冷地では4月に種まきして5月〜6月に開花させます。
秋(8月から10月)に種をまく場合、風通しの良い日陰でピートバンか育苗箱に
種子を筋まきします。発芽したら、間引いて日当たりで管理します。発芽後はしっかりと日光にあてないと、徒長して弱い苗になるのでしっかりと日光に当てましょう。ストックは過湿を嫌います。間引かずに放置しておくと蒸れて腐ってしまいます。
●八重の種をまいても、何割かは一重になります。不良品ではありません。
鉢植えの植え付けの手順は?
5号〜
7号鉢に1苗を植えます。横長
プランターなら2苗か3苗を植えます。
鉢の底の穴に鉢底ネットを敷いて、鉢底石(
軽石)を2センチから3センチほど敷き、その上に土を入れ、苗を置いて、隙間に土を入れていきます。株同士は20センチ空ける。最後にしっかりと水をやって完成です。
注意するところはストックは直根性で、根を傷つけると生育不良を起こしますから、植えるときに土をほぐしたり、土を落としたりしないことです。
庭植え(地植え)の手順は?
深さ25cmの穴を掘り、大きな石があったら取り除いておきます。土が
酸性の場合は苦土石灰を1平方mあたろ100g〜150gを散布して中和しておきましょう。苦土石灰と肥料や有機物は化学反応を起こすので、1週間〜10日は中和が終わるのを待ちましょう。
掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量入れて、よく混ぜて
用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませると根が広がりやすくなります。
穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。苗の土はほぐさず、根をいじらないで植えてください。複数株を植える場合は株同士は20cm〜25cmほど空けて植えてください。
管理場所・日当たり
ストックは日当たりのいい場所で管理します。日が当たらないと、徒長して茎が間延びしてしまい、先で花が咲いても水が下がってダラーンとなることもあります。日光にはしっかり当ててください。
冬の管理・霜対策を
ストックは冬に出回る割には耐寒性があまりありませんので、庭植えする場合は霜よけをしたり、軒下で管理するなどして霜が当たらないようにしてください。
耐寒温度は0度から5度くらいじゃないかと思います。暖地であれば戸外でも問題なく越冬する。中間地ならば、軒下で霜に当てなければ戸外で良い。寒冷地は室内の日当たりへ取り込むか、この時期は栽培しないようにします。
霜に当たると一発で枯れるというよりは、激烈に弱って復活まで時間がかかり、そのうちにもう一回霜に当たって枯れる…って感じです。枯れなくても、花も傷んでしまうので、霜には当てないようにします。
病気・害虫
ストックはアブラナ科で
アブラムシの好物。発生したらすぐに対処するか、前もって
オルトランをまいておくといいです。ストックの場合は、それより「過湿」の方が苦手。あと、肥料過多・過湿・日光不足など、健康を害する要素が多いと病
害虫も発生しやすくなるので、健康であることが一番の病害虫対策、かも。
アブラムシ→
オンコル粒剤1
コナガ→アファーム乳剤・オルトラン水和剤・オンコル粒剤1
ハイマダラノメイガ→オルトラン水和剤・モスビラン粒剤
特徴・由来・伝承
ストックの名前の由来は、スキーのストックと同じで、「茎」や「幹」を意味していて、そのしっかりとした茎が名前の由来となっています。南ヨーロッパが原産で、自生地では
多年草。
花言葉は「愛の絆(きずな)」「求愛」など。
ところで、ストックは一重より八重のストックが好まれますが、八重のストックは雄しべも雌しべも退化して生殖能力がありません。そこで、八重と一重の遺伝子を持つストック掛け合わせて、そこから八重の種を選抜しなくてはいけないそうです。
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