メギの育て方
目次
メギの特徴は?トゲに注意品種水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- メギ
- 科名
- メギ科
- 属名
- メギ属
- 学名
- Berberis thunbergii
- 別名
- 目木、コトリトマラズ
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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メギの特徴は?
メギは日本の東北南部以西の本州・四国・九州に自生する
メギ科メギ属(バーベリア属)の落葉
低木。
学名からベーベリア、ベルベリアとして流通することがあります。
育てやすく、
剪定に強い。生垣にも利用されます。品種にもよりますが樹高2mと、低い方なので、管理もしやすいです。花・実・
紅葉と鑑賞するべきものがあるの素晴らしいですが、基本的には葉っぱを鑑賞する植物。問題はトゲがあること。トゲがあるので植える場所は気をつけてください。
樹高2m…品種にもよる。
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トゲに注意
メギは葉が変化したトゲがあります。人が通る場所は避けた方がいいです。とはいえ、かすり傷を負っても、大怪我をするほどのものではないので、庭に植えて剪定するときに、厚手の服、手袋をすれば問題のない程度です。
でも、庭からはみ出すようには植えないでください。
品種
黄金葉の
メギ・オーレア、赤葉のメギ・
アトロプルプレア、赤い斑入りのメギ・ローズグロウ、赤葉に白い斑入りの
メギ・ハーレクインなど、葉色を楽しむ植物で、葉っぱの色合いも鮮やかなものが多いです。
オーレア
メギ・オーレア(Berberis thunbergii ‘Aurea’)は、樹高30cm〜1m程度の小型の品種で、葉っぱが鮮やかな黄緑〜黄色が繁茂し、秋に寒さに当たるとオレンジに紅葉する。赤葉系が以下にあるんですが、季節の変化あるのは、このオーレアです。単に金メギとも呼ばれます。
アトロプルプレア
アトロプルプレア(Berberis thunbergii ‘Atropurpurea’)は
アカバメギとも呼ばれる。新芽は濃紅茶色で、赤色に紅葉する。樹高は1.8mほど。低く抑えて
グランドカバーにもできます。
ローズグロー
ローズ・グロー(Berberis thunbergii ‘Rose Glow’)は、赤い葉っぱに、色違いの赤の斑入りが入ります。春の新芽がから赤く、日当たりがよいとずっと赤くて、ずっと赤い花が咲いているかのよう!なんて言う人もいます。樹高が1.5mほどになります。
ハーレクイン
メギ・ハーレクイン(Berberis thunbergii ‘Harlequin’)は葉っぱが赤く、白い斑入りになる品種。葉っぱの色合いのコントラストは綺麗です。
水やり
庭植えの水やり
庭植えの場合は、自然雨でほぼ間に合いますが、乾燥する時期(夏など)は水をやってください。
水やりが楽なので「庭植え」推奨です。
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れているなら水はやらないでください。指で土に触れてみて濡れているなと思ったら水はやりません。
土が乾いたら水を注ぎ、鉢の底の穴から水が染み出すまでやります。受け皿に水が溜まっているのであれば、水は捨ててください。
根腐れの原因になります。 夏でも冬でも水は「鉢底の穴から水が出るくらい」にやります。冬に水を控えるのは「量」ではなく「頻度」です。
●春と秋は晴れた日は毎日水をやります。
●夏は土の乾燥具合を見て、朝と夕方の二回、水をやります。
●冬は土が乾いてから数日経って水をやるようにします。
肥料
2月に寒肥をやってください。メギの枝の一番外側の真下に深さ30センチほどの穴を掘って化成
肥料を入れて埋めます。離して埋めるのは根に肥料が当たると根が「肥料焼け」を起こして傷めるからです。
また花が終わった6月7月あたりに株元に化成肥料を撒きます。これは8月に
花芽を作るための肥料です。ただし、メギは肥料をさほど必要としない樹木で、なかったからと枯れることはありませんから、大きくしたい時や、肥料不足から元気がないようであれば、施す程度にします。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期・頻度
生育が始まる前の3月〜4月か、落葉する頃の10月〜11月に植え付け、植え替えをします。
鉢植えにした場合、植え替えはほぼ毎年することになります。鉢の底から根が出ていたり、水をやってもやっても萎れるようなら植え替えをします。植え替えるのが面倒なので、庭植え推奨の樹木です。
用土
水はけの良い土を好みます。一般的な
培養土か、自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。庭植えにする場合で、庭植えの場合は庭土に腐葉土か
堆肥を追加して、
用土とします。庭の土が粘土質であれば生育は難しいです。
庭植えの手順は?
根鉢の二倍の深さの穴を掘って、掘り出した土に
苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど追加して、化成肥料を少量だけ…説明書きの規定量の半分ほどを入れて、よく混ぜて用土とします。
穴に半分の用土を戻し、そこに根鉢を置き、隙間に土を詰めていきます。埋めたら、たっぷりと水をやってください。水をやることで根と土が密着して、発根しやすくなります。
鉢植えの手順は?
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替えの時は根の土は三分の一ほど落とします。
挿し木と種まき
6月7月の湿度の高い時期に20センチほどに切った枝を赤玉土小粒単用の育苗トレイで管理していると発根します。 野生種は
種子で増やすことができますが、野生種はほとんど市場に出回っていません。
管理場所・日当たり
日当たりでも
半日陰でも育ちます。ただし、当然ながら日当たりの方が生育が良く、健康的ですし、メギは真夏の直射日光に負けることはありませんから、日陰を作るためにも、場所があるのならば日当たりの方がいいと思います。
剪定
剪定の時期は?
メギ・ハーレクインは夏(8月)に花芽ができます。なので落葉時期に剪定すると花が落ちます。ならばと開花後(5月6月)に剪定すれば、花芽ができる前なので花芽は落とさないで済むのですが、今度は「実」を落とすことになります。メギは実も鑑賞価値があります。
よって、メギには「この時期に剪定すればいい!」という決まった剪定時期はありません。邪魔だな!と思った枝は、時期を待たずにさっさと剪定してしまっていいです。もしくは落葉時期なら全体像や枝ぶりがわかりやすいので、落葉時期に剪定すると作業もしやすいです。
剪定の手順は?
生垣にも使われ、丸く剪定するのが一般的。それに芽吹くのが早く、多少剪定してもすぐに戻りますので、多少強めに剪定しても問題ないです。
落葉時期に強めに剪定する場合は、邪魔な枝や枯れた枝、徒長した枝、変な方向に伸びた枝を取り除き、それから枝を間引いていき、樹形を整えるように剪定します。
病害虫
ほどんと無し。
特徴・由来・伝承
メギは黄色い花、赤い果実、紅葉と、1年を通じて観賞でき、また刈り込みにも耐える。生け垣や庭木として利用されます。樹高は1.5mから2mほどで、小さく、かりこめば小さく保つことも十分可能。関東以西の本州、四国、九州に分布する落葉低木です。
和名は「目木」の意味で、葉や樹皮の煮汁を洗眼に用いたため。
トゲがあるので注意が必要です。トゲがあることからコトリトマラズやヨロイドオシとも呼ばれます。
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