ベンジャミン・スターライトの育て方
目次
ベンジャミン・スターライトの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり普通の緑葉が出てくるのは先祖返り病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ベンジャミン・スターライト
- 科名
- クワ科
- 属名
- イチジク属
- 学名
- Ficus benjamina starlight
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 室内
- 難易度
- 中級者向け
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ベンジャミン・スターライトの特徴は?
スターライトは
クワ科イチジク属(フィカス属)の常緑高木の
ベンジャミン(
シダレガジュマル)の斑入り品種。緑の葉に白い斑が入って美しく、室内インテリアとして、非常に見栄えがして人気があります。
スターライトに限らず、
斑入りの品種は斑入りではない品種より性質が「弱い」です。なぜかと言いますと、斑入りの白い部分に葉緑素が入っていないからです。葉緑素が入っていないってことは光合成を行わないわけで、どうしても虚弱気味。特にスターライトはかなりハッキリと斑入りになっているので尚更。あと、斑入りの部分は緑の部分より
葉焼けしやすいので、戸外に出す場合は注意してください。
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水やり
春から秋は土が乾いてから水をやります。土が濡れている間は水をやりません。毎日、水をやるのではなくて、土が乾いてからです。土を指で触ってみてください。土も手前だけではなく、奥側の土にも触れてみてください。鉢の位置によっては、壁に空気の流れが遮られて、奥側は水が全然蒸発していないけど、手前は蒸発していて乾燥しているなんてことがあるんですね。だから、奥の土にも触ってみて、偏りがある場合は、鉢を回転させて、水はやらないようにします。
また、受け皿に溜まった水は捨ててください。
冬の水やり
冬は寒さで生育が止まり、気温も低くなるので、水の蒸発が鈍くなりますので、土が乾きにくくなります。
水やりを控えめにしましょう。土が乾いてから数日経って、土中の水がほぼなくなってから、水をやる程度にします。できれば
土壌水分計で測ってから水をやると失敗が減ります。
もしも、壁際で管理していて、手前の土と奥の土で乾き具合に差がある場合は、鉢を回転させて調整します。冬はその差が出やすく、手前だけをチェックしていると
根腐れしやすいので注意してください。冬は暖房がかかっていて乾燥しますので、土への水やりを控える代わりに霧吹きで葉っぱに水をやってください(
葉水)。
肥料
春から秋にかけて生育するので二週間に一回液体
肥料をやります。もしくは一ヶ月に一回、説明書きの量の緩効性固形肥料(化成肥料)をやります。冬は生育が止まっているので肥料はやらないでください。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
活動を始める頃…春(4月〜5月)に植え替えをします。この頃なら植え替えのダメージを生育時期に取り返しやすいです。
根詰まりを防ぎ、土が劣化する前に植え替えをしましょう。根詰まりすると葉が落ちます。植え替えは2年か3年に一回します。
用土
用土は
観葉植物の用土を
ホームセンターなどで売っているのでそれを利用します。一般的な
培養土は
腐葉土が入っていて、室内では臭うのでやめましょう。
鉢植え
古い鉢から抜いて、古い土を三分の一ほど落として、必ず新しい土で植え替えます。
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
管理場所・日当たり
基本的に、年間を通して室内の日当たりで管理します。ただ、強い直射日光には葉焼けしてしまうことがあるので、そういう場合は、カーテンや寒冷紗などで遮光してあげましょう。
室内でも真っ暗はダメです。窓があって、その窓からの日光がスターライト・ベンジャミンに当たらなくていいですが、窓からの日光で部屋が「明るい」ようでないと、さすがに日光不足になります。
せっかくの
カラーリーフを室内で鑑賞できないのですが、できれば日光に当てた方が健康になるので、春と秋は戸外の日当たり、夏は
半日陰で管理するといいです。ですが、戸外で管理すると
害虫もつきやすいです。
クーラーの風は乾燥しているので直接当たらないようにします。直接当たらないようにし、乾燥している場合は、霧吹きで乾燥を防ぎます。
越冬
ベンジャミン・スターライトは気温が5度以下になると枯れ込みますので、冬は必ず室内で管理します。冬でも昼間に暖房がかかっている場所であれば、暖房が切れる夜中でも5度以下になることは滅多にありませんので、リビングなどの日当たりで管理しましょう。暖房が効いている部屋で管理する場合、暖房の風はとても乾燥しているので、スターライトベンジャミンに直接当たらないようにします。直接当たると乾燥で葉っぱが落ちてしまいます。
直接当たらなくても、空気は乾燥しているので、霧吹きで葉に水をかけて乾燥を防ぐといいです。
管理場所は頻繁に変えない
ベンジャミンは環境が変わると環境に合わせて葉っぱを入れ替えます。これは生理現象です。なので環境を変えると葉っぱを落とすものです。なので、環境はあまり変えないようにします。変えるときは、10日ほどは移動させないでください。
普通の緑葉が出てくるのは先祖返り
ベンジャミンスターライトから緑の普通の葉っぱが生えてくるのは「先祖返り」。枝変わりで普通の葉っぱが出てきているだけで、斑入りより緑葉の方が頑健なため、徐々に斑入り葉が駆逐されて、普通のベンジャミンになる。一定の確率でおきるが、肥料が多いと起きやすい。緑葉の枝を
剪定して取り除かないといけない。
病気・害虫
ナダニ、
アブラムシ、
カイガラムシ、
ダンゴムシ、
スス病などが発生します。
特徴・由来・伝承
スターライトはベンジャミンの枝変わり品種。枝変わりってのは、樹木の枝の中の一本だけが他の枝とは違う性質を持っていること。成長点の突然変異によってできるもの。枝変わり品種を増やすには
挿し木か
接木しかありません。
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