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クナウティアの育て方…マケドニカやアルベンシスの品種がよく見られます

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クナウティア
目次
クナウティアの特徴は?
品種
管理場所・日当たり
植え付け・植えかえ・種蒔き
水やり
肥料
栽培作業
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
クナウティアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
クナウティア
科名
スイカズラ科
属名
クナウティア属
学名
Knautia
別名
ヒメマツムシソウ・アカバナマツムシソウ・ワイルドスカビオサ
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
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クナウティアの特徴は?

クナウティアはスイカズラ科クナウティア属の耐寒性宿根草多年草)。クナウティアには数種があるが、クナウティア・マケドニカ(Knautia macedonica)、クナウティア・アルベンシス(Knautia arvensis )がよく流通していて、花色も紫、ピンク、白、赤と多色あります。

多年草ですが株自体が短命で毎年同じ株が開花するというよりは、こぼれダネで更新していくものです。

秋に種を蒔いて、それが開花するのは翌年ではなく翌々年。タネからは大変なので、苗を買って植えるのが一般的。苗を植えると開花のシーズンまでには大きく育って開花します。

夏の暑さにも冬の寒さにも強い。苗で育てるなら超初心者向けのガーデニング材です。
草丈60cmから90cm…日光が不足すると徒長して1.5m以上にもなります。
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品種

薄い紫の花を咲かせる種。こぼれダネでも増える。
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マケドニカの品種で、草丈が低く、暑さ寒さに強いです。
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マケドニカの品種で、葉っぱが斑入りで、花いろは少し濃い赤紫。草丈は低めです。
マケドニカの品種で、真紅の花が咲きます。
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管理場所・日当たり

日光を好む。日光に当てないと徒長するし花が減るので、一年中日光に当てましょう。夏の直射日光にも強いので、問題ないです。

日当たりが悪いと、過湿気味になりやすく、日光不足とあいまっていつの間にか消えるということがあります。

越冬

耐寒温度マイナス10度。冬はロゼット状で過ごす。このロゼットが霜に当たると葉っぱが傷んだり地上部がなくなるが、根まで死んでいなければ春には芽吹く。土が凍結すると根まで枯れるので腐葉土やワラでマルチングをして凍結を防ぐか、鉢植えの場合は凍結しないところに移動させる。
暖地では戸外で常緑で越冬します。
参考:霜に当たると植物が枯れる理由

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

秋か春にタネをまくか、春に苗を買って植え付ける。
苗はネットで買った方が早いです。秋にタネを蒔いた方がよく開花します。

植え替えは真夏と真冬でなければ大丈夫です。毎年か2年に一回植え替えをします。

用土

本来はアルカリ土壌を好むが、無理にアルカリ性にする必要はなく、中性ならば問題なし。一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものを使う。

庭植えにする場合は、土に苦土石灰を混ぜて中和させ、腐葉土か堆肥を入れて植え付けましょう。

少し多湿が苦手なので、庭土の水はけが悪いなら軽石小粒・川砂などを入れて水はけをよくしておくといいです。
参考:必ず新しい土で植えましょう(初心者向け)古い土の処分方法(初心者向け)自宅で出来る古い土の再生方法(中級者向け)

鉢植え

苗の場合は最初は7号〜8号鉢に植え付けます。

鉢植えの場合は鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

植え替える場合は、土を落とさずに、ひと回り大きな鉢に植え替えます。もしくは、土を3分の1落として、同じ大きさの鉢に植え替えます。土を落とすとダメージがあって、回復に時間がかかるので、できれば土を落とさないようにします。回復は遅くなりますが、株分けもできます。

庭植え

庭植えの場合は、前に深さ20cmを掘り返し、その土に苦土石灰(1平方mあたり150g)を混ぜ込み、中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、反応が終わってから、耕して掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割混ぜて、化成肥料を入れ、株間は30cmで株を植えます。隙間に土を入れ、水をやって完成です。

植え付けてしばらく…2週間ほどは根を張っていないので、庭植えですが、乾燥しないように水をやってください。
草丈が高くなる品種なら支柱を立ててやる。

種まき

9月〜10月に種まきをします。発芽温度は15度から20度。用土を入れた育苗箱や鉢に種まきをして土を5mmほど被せます。発芽までは二週間。乾燥しないように水をやってください。霧吹きでやるといいです。日陰で管理します。本葉が4枚以上になったら庭や鉢に植え替える。

水やり

庭植えの水やり

庭植え(地植え)の場合は、自然に降る雨だけでほぼ十分。長く雨が降らない乾燥時期や、高温で蒸発が激しい夏に様子を見て水をやる程度です。

鉢植えの春・秋の水やり

クナウティアは過湿にすると根腐れし、乾燥しすぎると生育が悪くなる。まぁ、普通の水やりです。

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。土が濡れている間は水やりをしないでください。受け皿の水は捨ててください。

鉢植えの夏の水やり

夏は早朝か夕方に水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。毎日2回やる必要があるかもしれません。2回やっても水切れするなら、半日陰に移動しましょう。

鉢植えの冬の水やり

冬は活動が鈍くなっているので、水やりは控えます。控えますが、断水せず、土が乾いたら数日経って水をやるようにしてください。冬も鉢底から水が出るくらいにしっかりとやりましょう。

肥料

基本的に肥料はなくてもいい。でも肥料があるとよく育つので、庭植えなら春(4月〜5月)に緩効性固形肥料を一回やる。鉢植えになら春(4月〜5月)と秋(9月〜10月)に一回ずつ緩効性固形肥料をやる。

栽培作業

摘芯

植物は成長点…ツルの先を切られると、その下の葉の根本から複数の脇芽を出して、花が増え、株が大きくなります。春〜秋の開花時期に定期的に、摘芯をすることで、株が大きくなるので、花がひと段落したら、全体を切ったり、ツルの先をちょっと切り戻すといいです。

花ガラ摘み

花がしぼんだら摘む。放置していると種子を作り、種子をつくると次の花が咲きにくくなり株や弱りやすくなる。また花が腐って病気になることもあるので、花を摘みます。花ガラ摘みには摘芯の効果もあり、花が増えます。

冬前の切り戻し

品種や地域にもよりますが、冬は地上部が枯れます(枯れない場合もある)。枯れたら、枯れた部分をバッサリと切り戻しておきます。

病気・害虫

ほとんどない。

特徴・由来・伝承

地中海原産のマツムシソウっぽい花。ただし属が違う。クナウティア・マケドニカやクナウティア・アルベンシスが流通している。濃い赤花が咲く原種の「マケドニカ」は草丈が高いが品種改良によって40cmくらいに抑えられたもの(品種名マースミジェット)が流通している。クナウティア・アルベンシス(アーベンシス)は見た目がほぼマツムシソウ(スカビオサ)。ただしマツムシソウより害虫に強い。
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