レイランドヒノキの育て方
目次
レイランドヒノキの特徴は?水やり肥料植え付け管理場所・日当たり病害虫剪定・切り戻し関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- レイランドヒノキ
- 科名
- ヒノキ科
- 属名
- レイランドヒノキ属
- 学名
- Cupressocyparis leylandii
- 別名
- レイランディ
- 耐寒
- マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 上級者向け
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レイランドヒノキの特徴は?
レイランドヒノキは
ヒノキ科レイランドヒノキ属の常緑高木の
針葉樹(
コニファー)。アラスカヒノキと
モントレーイトスギの交雑種。
学名のレイランディで流通していることもある。自然交雑によって生まれた。日本で流通するレイランドヒノキの
園芸品種がいくつかあって、中でも生育の遅い
ゴールドライダーがよく流通している。
原種のレイランドヒノキは樹高が40mで、自生地では一年で1mほど生育するため、庭に大量に植えると日照権侵害で訴えられるケースが海外ではある。日本の一般的な庭ではそこまで大きくならない(5mとか6mくらい)が、それでも個人の庭としては大きすぎるため、
剪定して小さく抑えるのが大事な作業になる。
樹高40m
園芸品種
・
シルバーダスト
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水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。植え付けて一年か二年は根が張り切っておらず、水を吸い上げる力が弱いために植え付けて一年か二年は庭植えでも
水やりが必須。特に一年目の夏は水切れしやすい。
●一年目、二年目は水切れしやすいが、根が張ると水切れしにくくなり、よく生育して葉っぱが増えてしまう。葉っぱが増えると風通しが悪くなり、幹近くが蒸れて枯れ込んでくる。そうなると水やりが多いと枯れこみやすくなるので、3年目以降は水やりは控えないといけない。
肥料
2月に緩効性化成
肥料か
油粕をやる。化成肥料であれば、周囲にまきます。油粕の場合は、株の周囲に根が当たらないように離れたところに深さ20cmの穴を数カ所に掘って埋める。
10月にも同様にやる。肥料が多いと生育が速くなり、管理がしにくいので肥料はなくてもいい。逆に肥料が少ないと葉っぱの色が悪くなり、葉っぱがまばらになる。状態が悪いなら肥料をやる程度にしておく。
植え付け
時期
春(3月〜4月)か秋(10月〜11月)に植え付けます。
用土
鉢植えにする場合は、一般的な花や野菜の
培養土を使います。自分で調合する場合の典型的な混合比は、
赤玉土6
腐葉土4です。
庭に植える場合、土壌の改善と栄養補給のために、庭土に対して腐葉土や
堆肥を3割から4割程度混ぜることが推奨されます。
庭植え
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴(例えば直径40cmふかさ40cmくらい)を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、化成肥料を説明書きの規定量を入れて混ぜて
用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
株同士は1mから1.5mは空ける。
レイランドヒノキ(レイランディ)は根が荒く、横風に弱いので、植え付けの時に支柱を立ててあげるといいです。
生育が速く環境が良いと、日本でも年間で50cmくらいは成長する。小さな株でもあっという間に大きく育ち、手に余る。剪定する自信がないなら植えない方がいい。
管理場所・日当たり
日当たりで育てる。多少の耐陰性があり、
半日陰くらいなら問題ない。ただし、半日陰では徒長(=ひょろ長くなる)しがちになる。
冬
耐寒温度はマイナス10度くらい。東北南部が北限とされる(最近の温暖化で東北全体でOKという話もある)。冬は生育が鈍くなり、水を吸い上げる力が落ちるので水やりは控える。雪対策は必要ない。
病害虫
ハダニ・
アブラムシ・
カイガラムシ・
スギドクガなど。
剪定・切り戻し
適した時期
3月の新芽が出る直前がいちばんの適した時期。あとは9月10月の気温が下がって生育が止まった後。基本的に萌芽力があるので春から秋の間であれば特に問題はない。
剪定の目的
レイランドヒノキ(レイランディ)の作業はほぼ剪定。大きくなるので剪定しないと管理しきれない。というか、剪定できないのなら植えない方がいい。大きくとも2m以下に収めたい。
また、生育が速く葉っぱがよく出るため、葉が密生して風通しが悪くなり、内部が蒸れて枯れ込みやすい。なので枝を落として間引いて、葉っぱを刈り込んで内部に風を通してやるようにする。
●業者に頼めるなら頼んだ方がいい。特に大きく育ってしまったら高所の剪定になるので危険。
●剪定は毎年する。
●レイランドヒノキ(レイランディ)は植え付けて一年か二年は根が張り切っていないため、生育が緩やかだが、根が張ると勢いがすごい。
芯止
大きくなるようなら
芯止して小さくまとめる。芯とは樹木の一番高いところ。その成長点を切ってしまうことで大きくなるのを抑える。切ったことで次の枝が芯になります。
詳細は
のページで確認してください。
枝を間引く
枯れた枝・変な方向に伸びた枝・重なった枝・枝分かれしすぎている枝などを落として、さらに風通しが良くなるように枝を間引く。枝を切り詰めるときは葉っぱを残すように切る。葉っぱが一枚もない枝からは新枝も新芽も出ず、場合によってはその枝は枯れ込んでしまう。逆に枝を落とすときは枝分かれしている根元からバッサリと切ってしまうようにする。
葉っぱを刈り込む
あとは樹形を整え、風が入るように葉っぱを刈る。樹形は円錐形(紡錘形)が普通。
刈り込んだときに中の様子(幹や枝の茶色いとこ)がちょっと見えるくらいに刈るのがコツ。風が通るってそういうことです。
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