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ハイビャクシン(這柏槙)の育て方
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最終更新
2022-10-28
画像投稿
ハイビャクシンの基礎データ
科名
ヒノキ科
属名
ビャクシン属
学名
Juniperus chinensis var. procumbens
別名
這柏槙・磯馴・岩垂杜松
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ハイビャクシン(這柏槙)の特徴は?
ハイビャクシン(這柏槙)は日本の長崎県と福岡県、朝鮮半島に自生する
ヒノキ科
ビャクシン
属の
イブキ
の変種。常緑
低木
で
針葉樹
(
コニファー
)。ビャクシンが上へと伸びる…普通の樹形なのに対してハイビャクシンは横に伸びる…というか地面を覆うように育つ。枝は上にほぼ伸びない。それ以外はビャクシンと同じ。
グランドカバー
にも使われるが、樹木なので芝生みたいに踏みつけるわけにはいかないので注意。
刈り込んでも萌芽はしやすいので、失敗もなく、成長が遅く、
剪定
の手間がかからないため、よく庭園に植えられています。樹高が低いものではアメリカハイネスや
ハイネズ
の品種の
バーハーバー
、
ウィルトニー
、
ブルーパシフィック
などを植えられることが多い。
ハイビャクシンは
赤星病
の媒体で、自治体によってはビャクシンの栽培を禁止している地域もあるので、調べてから植えましょう。乾燥に強く過湿に弱い。
樹高
30cmから60cm
横幅
5m
水やり
庭に植える場合、一度根が張れば雨水だけで充分です。ただし日照りの際には、必要に応じて
水やり
をしましょう。
鉢植えの場合は、土が乾いたら水を与えます。水やりの際にはしっかりと鉢の底から水が滲み出るまで行います。乾燥には強いですが、過湿には弱いため、土が濡れている間は水やりを避けます。過湿になると
根腐れ
のリスクが高まりますので注意が必要です。
水やりの間隔をコントロールすることが重要です。水を与えた後は、土が乾くまで水やりを控えるようにしましょう。また、受け皿にたまった水は捨ててください。
肥料
肥沃な土地を好みます。庭植えの場合は2月、鉢植えの場合は3月に緩効性化成
肥料
か
油かす
をやります。肥料が少ないと生育不良を起こして、葉っぱが枯れ込むことがあるので注意。10月にも同様に肥料をやるといいです。
それとは別に
苦土石灰
を毎年一回、一握りほどやるといいです。
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植え付け・植えかえ
時期
3月から5月、梅雨前に植え替え・植え付けをします。
用土
水はけ
の良い肥沃な土を好む。
赤玉土
小粒7
腐葉土
3を混ぜたものを使う。もしくは赤玉土5腐葉土3川砂2を混ぜたものを使う。
庭植えの場合は、庭土に腐葉土か
堆肥
を3割ほどまぜて、水はけが悪いならば川砂を混ぜて水はけを良くしてから植えるようにする。
庭植え
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、化成肥料を規定量入れて混ぜて
用土
とします。穴に半分ほど用土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
植え付けの際に苗の土を落とさず、根をいじらないで植えます。麻布で巻かれている場合はそのまま植えますが、針金・ビニールが巻かれている場合は、取り除いてから植えます。
鉢植え
鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。根をいじらず、土を落とさないで、一回り大きな鉢に植え替えるようにしてください。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから
軽石
を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
鉢植え・
プランター
でも育てられるが一般的じゃない。庭植えがいいです。盆栽にすることもあるので鉢植えは十分可能。
管理場所・日当たり
風通しの追い日当たりを好みます。
半日陰
でも育つには育つが生育が悪くなり、葉色が悪くなる。ハイビャクシンがそもそも成長速度が遅い方なので日当たりが悪いところは避けます。
寒さには強い。夏の暑さにも強い。
病害虫
赤星病・
ハダニ
・
アブラムシ
・
カイガラムシ
・
スギドクガ
など。
剪定
特に剪定しなくても横へと伸びていく。また、成長が早い植物でもないので、剪定は「邪魔な枝が伸びたら」程度に抑える。太い枝を切るような強い剪定する時期は冬(2月から3月)。ハイビャクシンが活動している時期は樹液が動いていて、枝を切ると
病気
になりやすい。
太い枝を切らない軽い剪定(葉っぱや細い枝を切る程度の剪定)は、真夏(7月8月)を除く季節(春と秋と冬)を選ばずやっていい。
葉っぱは本来は針状だが、株が大きくなってくると鱗片状のものが出ることがあり、株が大きくても剪定して刈り込むと針状の葉っぱが出やすい。
特徴・由来・伝承
ハイビャクシンは日本原産の匍匐する樹木。アメリカに渡って利用されるようになり、「ソナレ」と呼ばれるようになっている。庭木としては珍しくないが、自生地は少なく珍しい。葉っぱはほぼ針状。ちなみにビャクシンはちゃんと上に伸びる。
ミヤマビャクシン
というのがあって、これまた丈が低いが、ハクビャクシンよりは枝が斜め上に伸びる。
最後に…
ハイビャクシンはグランドカバーとして利用されます。その他のグランドカバーに適した植物については
グランドカバー
を参考にしてください。
その他のコニファーについては
コニファー
を参考にしてください。
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