クレマチスの系統のまとめ
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クレマチスの系統のまとめ
クレマチスの種・品種をこのページではまとめています。以下に新枝咲・旧枝咲きなど書いてあるんですが、交配しているため、あやふやなことが多く、同じ系統でも品種によっては違うので、あくまでおおまかな分類と考えてください。
まとめ代表的な種
●パテンス系…旧枝咲きで育てやすい。
●フロリダ系…新旧枝咲きで
四季咲き気味で育てやすい。
●モンタナ系…花がよく咲く旧枝咲き。
●インテグリフォリア系…新枝咲きでよく開花する。
●ジャックマニー系…新枝咲きで開花時期が長い。
●アトラゲネ系…寒冷地向きのクレマチスで旧枝咲き。
●テキセンシス系…四季咲き性。
●アーマンディ系…旧枝咲の常緑クレマチス。
●ラヌギノーサ系…新旧枝咲き。
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パテンス系
パテンス系は日本に自生する
カザグルマ(Clematis patens)を親とする系譜。カザグルマは日本に自生する種なので、日本での栽培に適している。一季咲きで大輪、旧枝咲き・早咲き。画像は
ドクターラッペルです。
品種ジョセフィーヌ、ベルオブウォーキング、白雪姫、ドクターラッペル、HFヤング(ラヌギノーサとパテンスの交配種)、マズリー、ロイヤルティ、
ゲッキュウデン(月宮殿)
フロリダ系
フロリダ系とは中国原産のテッセン(鉄線)の系統。夏の暑さに休眠することがあるが涼しくなると活動再開する。気温が低い時期でも結構開花する。新旧枝咲き。花弁が少ない。フロリダ系の一部は北東北・北海道では戸外での越冬は不可。夏は株元に日光が当たらないようにする。立ち枯れ病が多め。強風に弱い傾向あり。
画像は白万重。
品種白万重(シロマンエ)、ビエネッタ、カルセドニー、マルチブルー、シルビアデニー
ビチセラ系
ビチセラ系は丈夫で育てやすい系統。冬季に地際で
剪定する。新枝咲き。開花時期が長く花が多い。
初心者向けとされる。画像はベノサ・バイオラシア。
品種プリンスチャールズ、ベティーコーニング、カガヤキノマイ(炫の舞)、ブルーエンジェル
エミリアプラター…
人気品種
エトワールワイオレット…人気品種
エトワールロゼ
モンタナ系
モンタナ系はヒマラヤから中国原産で高山性で夏の暑さには弱く、関東以西では
水捌けの良い土にしないと夏に蒸れて枯れる。小輪で非常に多花。高温多湿が苦手。
肥料は少なめにするといいです。古枝によく開花する旧枝咲き。開花すると株が花でいっぱいになる。香りがある種が多い。基本的には一季咲。
株の寿命が5年くらいと言われるが、長持ちする株もある。鉢増しするとよい。画像はルーベンス。
品種ルーベンス、スプーネリー、スノーフレーク、カートマニージョー、スターライト
インテグリフォリア系
インテグリフォリア系は木立性のクレマチスの系統。開花時期が長く四季咲き。冬は地上部が枯れる新枝咲き。冬季に地際で剪定する。丈夫で育てやすい。楽に開花する。画像はロウグチ。
品種ハクレイ(白麗)、テンシン(天心)、ベンダーソニー
篭口(ロウグチ)…人気品種だが
ウドンコ病になりやすい。
ヘラクレイフォリア系
ヘラクレイフォリア系は日本・中国・朝鮮などに自生するクサ
ボタン(Clematis stans)の仲間。クレマチスというとツル性なのが通常ですが、木立性で一本立ちします。筒状の花が咲き、冬は落葉する(枝は生きている)。夏の暑さ・冬の寒さに強く、日本の気候に合っている。
ジャックマニー系
ジャックマニー系はビチセラ系と
風車(カザグルマ)を交配した系統。新枝咲きで、四季咲き性で、開花時期が長い。春に開花が一段落たら、地際から2節ほど残してバッサリと切り、冬季も地際で剪定する。
品種ブーマスター、ロマンチカ、ユキコマチ、ラプソディー、コンテスドブショー、タイダイ
コンナータ系
コンナータ系はタカネハンショウヅルの仲間。小さなベル型の花を咲かせます。品種によって開花時期がかなり違い、冬に咲く常緑種もあり、剪定の方法も違ってきます。
ベバエンセラ系
ベバエンセラ系は日本に自生するハンショウヅルの系統。ツル性・落葉で寒さに強い。野趣があり、貴重な種。花が多いわけでなく、花が小さいので園芸での栽培というよりは、マニアが好む特殊なグループ。
フラミュラ系
フラミュラ系は北半球の温帯から亜熱帯に自生するセンニンソウなどを交配させてできた系統。新枝咲きもあれば、旧枝咲きもあります。
品種パニキュラータ、トライテルナータルブロマージナータ、仙人草、レクタ
ビタルバ系
ビタルバ・ボタンヅルを交配した品種。落葉・ツル・野趣あり頑健な系統で庭植えに向いている。新枝咲きです。
シルホーサ系
シルホーサ系は地中海から北アフリカ・南欧州などの温暖な地域に自生する系統。照葉(テリバ)で、夏に休眠し、秋から初春にかけて開花する冬咲クレマチス。ツル性。
品種シルホサ・フレックス、シルホサ・ジングルベル、日枝、シルホサ・ウィズリークリーム
オセアニア系
オセアニア系はオーストラリアなどのオセアニアに見られるクレマチスの系統。常緑のものが多く、寒さには若干弱く、寒冷地では越冬しない。旧枝咲き。雌雄別株という特徴があります。
品種カートマニージョー、ピクシー、ペトリエイ、ムーンビーム、パニキュラータ・アーリーセンセーション
アトラゲネ系
アトラゲネ系はアルピナ、マクロペタラ(菊咲きハンショウヅル)、コリアーナ、チサネンシスを総称した寒帯のクレマチス。高山性の寒冷地(東北・北海道)向けで夏の暑さに弱く、
中間地・
暖地では厳しい。旧枝咲きで、剪定しないでいると一期咲だが、剪定するともう一度咲く弱い四季咲き性がある。花の形状は釣鐘型だったり、八重咲きで、花が大きく、花の質感が繊細で野趣があります。
山野草の土、もしくは
鹿沼土+
軽石で植えるといい。
品種マクロペタラウエッセルトン、アルピナピンク
フラミンゴ、アルピナパメラジャックマン
テキセンシス系
テキセンシス系はテキサスからメキシコに自生する小輪で
チューリップかベルような形の花が咲くテキセンシスと交配させた系統。開花時期が長く、四季咲き性。新枝咲で冬季に地際で来る。夏の暑さに強く、寒さにも強い。
画像はプリンセスダイアナ。
品種プリンセスダイアナ、テキセンシス、エトワールローズ、アップルレッド
ビオルナ系
ビオルナ系(ヴィオルナ系)はベル型の花が咲くビオルナと交配した系統。テキネンシス系とビオルナ系は別々に考えることもありますが、ビオルナ系で「釣鐘型・チューリップ咲き」をざっくりとまとめた系統と言うこともあります。
開花時期が長く、四季咲き性。新枝咲で、冬季に地際で切りましょう。夏の暑さに強く、寒さにも強い。冬は地上部が枯れる。
品種クリスパ、ピチェリ(ピッチャリ)、フスカ、レテキュラータ、ヴィオルナ
アーマンディ系
アーマンディ系は中国南部に自生する系統。常緑で葉っぱには厚みがあり艶がある。寒冷地では防寒が必要で、夏の暑さも苦手。開花時期の3月4月に流通する。開花すると甘い香りが広がるのが特徴。旧枝咲き。
品種アーマンディ、アップルブロッサム
ラヌギノーサ系
ラヌギノーサ系はプラントハンターのロバートフォーチュンによって中国からイギリスに持ち込まれ品種改良された系統。原種のラヌギノーサは絶滅した。新旧枝咲き。画像はHFヤング。
品種HFヤング、ザプレジデント、ロイヤルベルベット、ミ
サヨ(美佐世)
その他
雑記
●初心者向きにはラッペル
●エトワールロゼ…ピンクのベル咲き・遅咲き・多花
●踊場…遅咲き・多花・開花時期が長め・
ホームセンターなどでよく売られてる。
●HFヤング…丈夫で育てやすい・早咲き・昔はよく見られたが最近は少なめ。
●テンテル…下向きで咲く・淡いピンクというか薄紫
●パファー(パトリシアアンフレットウェル)は一重咲き・八重咲き品種。
●エレガフミナ…多花・開花時期が長め
●アイアムレディQ…茶色い花。ネットに上がっている画像とはなんか違う感じ。
●八重咲き品種は一重咲きより開花が遅い傾向がある。大体一週間くらい。
●四季咲き品種は、開花することで、次の
花芽形成、
種子形成のホルモンが出る。ので開花前に花を摘んでしまうと、生育が止まり、調子がおかしくなる――ことがある。
●常緑系・冬咲系は東北・北海道では庭植えは不可。
●マルモラリア×パニュキラータの交配から生まれた雄だとカートマニージョー 、雌だとアーリーセンセーション。
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