ギボウシ・タマノカンザシの育て方

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ギボウシ・タマノカンザシの基礎データ

ギボウシ・タマノカンザシ
科名
キジカクシ科
属名
ギボウシ属
学名
Hosta plantaginea
別名
玉の簪
耐寒
マイナス35度〜マイナス30度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ギボウシ・タマノカンザシの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

タマノカンザシの特徴は?

ギボウシ・タマノカンザシ:タマノカンザシの特徴は?
タマノカンザシは中国に自生するキジカクシ科ギボウシ属宿根草。江戸時代に日本に渡来した。そもそもカンザシギボウシというギボウシ属の別種があり、それに似ていることが「カンザシ」の由来となっています。

春に新芽を出し、初夏〜夏に真っ白な花が咲き、香りがする。画像ではわかりにくいですが、小さなユリのような花が、一つの花茎に何個も開花します。夕方に開花し、朝までにはしぼむ一日花です。1シーズンで開花は1回か2回で、1株で継続して何度も開花はしません。冬は地上部が枯れてなくなります。

夜に開花するので、あんまり好まれない。無印のギボウシは薄い紫の花が昼間に開花するので、夜に花を見ることがないなら無印のギボウシでもなんら問題ないです。でも、ベランダで栽培して、開花したら花姿と香りを楽しむなんてのもいいかもしれない。
一重が元の種ですが、下の画像のような八重咲きもあります。
ギボウシ・タマノカンザシ:補足情報
栽培自体は無印のギボウシ(ホスタ)と同じなので、そちらを参考にしてもらっても問題ないです。
草丈40cm、花茎は1mまで伸びる。
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水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫なんですが、日当たりがいいところだったり、水はけが良すぎる場所だと、夏の乾燥時期に水が切れたり、しおれなくても葉焼けしたり傷んだりして、見た目が悪くなるので、庭植えでも様子を見て水やりをしましょう。

冬は水やりは不要です。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、鉢の土が乾いていたら水を鉢底から出るくらいにしっかりとやります。春と秋は乾いたら水やり。夏は高温・乾燥で水切れを起こすので毎日、朝と夕方にしっかりとやりましょう。冬は土がカラカラに乾いてから、しっかりと水やりをします。

冬は地上部が枯れていますが、断水せず、水やりを継続しましょう。

肥料

新芽が出る前の3月と、開花して消耗した9月に化成肥料を説明書きの規定量を施肥します。
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植え替え・植え付け

庭植えでも鉢植えでもいいですが、半日陰でも育ち、開花するので木陰・半日陰に庭植えすると、水やりの手間もかからないし、便利です。

ただ、ベランダで栽培して、夜に開花したらそこで鑑賞するってのもお洒落に思う。

時期・頻度

植え付けは春(3月〜5月)か秋(9月〜11月)に行います。といっても、この時期じゃなくても植え替えしてもそれで枯れるってことではないです。根詰まりして緊急なら、別の時期でも植え替えていいです。

鉢植えの場合は根詰まりするのを避けるために毎年か二年に一回植え替えをしましょう。

用土

タマノカンザシの用土は一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。面倒なので培養土をホームセンターで買うといいです。

鉢植えの植え付け・植え替えの手順は?

現在のポット・鉢よりプラス2号〜4号ほど大きな鉢に植え付けます。少し大きめの方がいいでしょう。ちなみに1号=直径3cmのことです。5号鉢は直径15cmの鉢です。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替えの場合は、古い鉢から株を取り出したら、古い土を3分の1ほど落として、新しい土を足して植え替えます。同じ大きさの鉢でもいいですが、1号か2号大きな鉢に植え替えると夏の乾燥を防げます。

庭植えの手順は?

深さ30cmの穴を掘り、掘り出した土に苦土石灰を混ぜて中和します。中性になればいいです。中性になったかどうかは土壌pH測定器で計測するといいです。中和には1週間〜10日ほどかかるので、待って、その土に腐葉土か堆肥を元土に対して2割〜3割ほど入れ、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間さらに寝かせると土が馴染んで、根が広がりやすいですが、そこまでしなくてもいいです。

用土を穴に半分戻して、苗を入れ、隙間に用土を入れていき、入れ終わったら、最後にしっかりと水をやります。これで完成です。植え付けて1週間〜2週間は根が広がりきってないので、様子を見て水やりをしましょう。
庭植えして、何年かして大きくなると中央部分から枯れてきます。そうなったら、掘り上げて株わけして植え直すといいです。

管理場所

タマノカンザシは日当たりでもいいですが、そもそも耐陰性があり、日当たりが悪くても生育しますし、夏の乾燥と高温で水切れして葉焼けするなどするので、年間を通して半日陰・木陰で管理するのがいいです。

庭植えするなら、半日陰・木陰がいいです。

鉢植えなら、春・秋は日当たり、夏は半日陰・木陰、冬は地上部がなくなるからどこでもいいです。面倒なので年間を通して半日陰で問題ないです。

寒さには非常に強く、防寒は不要。

剪定・切り戻し

剪定する必要はないですが、葉っぱが枯れたら、むしって取り除きましょう。腐って病気の元になるかもしれないので。

また、冬に地上部が枯れたら、取り除いておきましょう。

病害虫

バッタダンゴムシ、ネコブセンチュウ、コガネムシの幼虫、ウィルス病が発生することがある。

バッタは近くの雑草を刈るのが予防になり、発生しているなら薬剤を散布するしかないです。ダンゴムシは見た目は悪いですが、食べるもの(枯葉)がある限りは、葉っぱを食べないです。コガネムシの幼虫は対応の薬剤があるので利用しましょう。
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