シモツケの基礎データ
科名 | バラ科 |
属名 | シモツケ属 |
学名 | Spiraea japonica |
別名 | 下野 |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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シモツケとは?
シモツケはバラ科落葉低木。日本・朝鮮・中国に自生しています。「下野(シモツケ)」という名前は茨城県の旧国名に由来しています。基本的に庭植え。暑さ・寒さに強く、背が1メートルと低いので管理も楽です。同じシモツケ属の仲間にコデマリやユキヤナギがあります。これらも日本人になじみの植物です。庭植えすれば水やりの手間もなく、剪定も簡単です。花も咲きやすく、こんもりとした樹形は愛らしく、色合いも涼しげで紅葉もします。初心者向けの園芸植物と言えます。シェードガーデンにもよく植えられています。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。シモツケは湿気の多いジメジメした土を嫌います。水をやりすぎないように気を付けてください。庭植えの場合は、植え付け直後の二週間ほどしっかりと水をやって根付いたら、あとは日照りや極端な乾燥のときは水をやりますが、基本は降雨だけで十分です。
肥料
鉢植えであれば新芽が出る頃(4月)に化成肥料か油粕をやります。これは新芽と花のための肥料です。肥料がないと開花が鈍くなります。庭植えの場合は肥料は不要ですが、生育があんまりに悪いようなら同じ時期(4月)に緩効性化成肥料を株元にやります。
植え付け・植えかえ
時期
植え付け・植え替え時期は落葉時期(11月〜3月)です。新芽が出る前に植えてください。暖かくなってくると新芽が出てきますので、霜が降りなくなる前に植えましょう。特に大株は落葉期に植え付け・移植しないと枯れることがあります。用土
シモツケは有機質の多い肥沃な土を好みます。赤玉土7腐葉土3を混ぜた土で植え付けをします。庭植えする場合は腐葉土か堆肥を元の土に対して2割〜3割ほど追加して混ぜ、あんまりに水はけが悪い場合は赤玉土か川砂を混ぜて水はけをよくしてから植え付けします。庭への植え付け
庭植えの場合は植え付けの1週間前に深さ30cmほど掘り、掘り返して腐葉土か堆肥を元の庭土に対して2割〜3割ほど足して、化成肥料も足してよく混ぜます。1週間土を寝かせて、植え付ける日に半分の用土を戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。鉢の植え付け・植え替え
落葉時期に植え替えをします。古い鉢から取り出し、古い土を三分の一ほど落として、傷んだ根を切り落とします。株分けも可能です。新しい鉢の鉢底に網を敷いて、軽石を2cmほど敷き、用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。管理場所・日当たり
日向か、半日陰で育てます。日陰でも育ちますが、花つきや樹形が歪んでしまいやすいので、日向か半日陰で管理するのが適しています。冬の寒さに強く、北海道でも戸外で問題なく越冬します。その反面、真夏の湿気に少し弱いところがあります。植える場合は、出来れば風通しの良い場所で管理してください。
剪定
花ガラ摘み
花が終わると種子を作ろうとします。種子を作ると栄養を消化するため、そのままにしていると次の花が咲きづらくなり、また、シモツケの株が弱ることもあります。なので、花がしぼんだら…もしくは萎む前に花ガラを剪定してしまいます。花ガラの枝を切り戻すと、次の枝が伸びて、枝先に花が咲くので、開花時期が伸びて7月まで開花します。花ガラ摘みは開花時期を伸ばすためにも、株の健康のためにも必ずやりましょう。
冬剪定
シモツケは春以降に伸びた枝に花が咲き、去年に伸びた枝にも花が咲きますので、いつ剪定しても花が減ることはありません。剪定は、花が終わって以降(8月〜3月)に行います。具体的な剪定は…徒長枝を落とし、変な方向に伸びた枝、枯れた枝を落とします。太い枝はノコギリを使わないと切れないです。太い枝を落とした場合は、切り口に癒合剤を塗っておきましょう。あとは密生すると風通しが悪いので、枝をさばいて風と日光を通してあげます。最後に樹形を整えるように適当に切ります。遠くから見て、落とす枝を決めて、切ってを繰り返して整えましょう。太い枝を落とすときは、シモツケの活動が鈍くなっている落葉時期(11月〜3月)に行います。
成長が早いので、強く刈り込まない限りは、好きなように刈り込んで大丈夫です。
必要は道具は以下からどうぞ。
病害虫
アブラムシ茎や新芽の汁を吸う虫。少量なら手で取る・水で吹き飛ばすなどする。大量なら薬剤で駆除する。前もってオルトランをまいておくと発生しにくい。
カイガラムシ
アブラムシ同様に汁を吸う虫。動かず、成虫になると薬剤が効きにくい。発生したら、歯ブラシなどで削ぎ落とす。大量に発生したら、定期的に数回薬剤を散布しないと駆除できない。オルトランを前もって撒いておくと発生しにくい。
特徴・由来・伝承
落葉性の低木です。シモツケという名前は「下野国(シモツケノクニ)」…現在の栃木で見つかったことが由来です。実際は日本のほとんどの地域で自生する植物です。シモツケとは別に「シモツケソウ(キョウカノコ)」というのがあります。全く別種です。
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