ストレリチア・レギネ(極楽鳥花)の育て方

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ストレチア
目次
ストレリチア・レギネの特徴は?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ストレチア
科名
バショウ科
属名
ストレリチア属
学名
Strelitzia reginae
別名
極楽鳥花・バードオブパラダイス
耐寒
5度
水やり
乾かし気味に
場所
冬は室内 夏は外
難易度
中級者向け
ストレチアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ストレリチア・レギネの特徴は?

ストレリチア・レギネは亜熱帯アフリカに自生するバショウ科ストレチリア属の多年草。耐陰性があるので、観葉植物として鉢植えでよく流通していて、年中室内で管理しても生育はします。

日光に当てていると、鮮やかなオレンジ色の花が咲きます。花は一旦咲くと長く楽しめ、切花としても結構高価なものです。一般家庭でも日光に当てて、液肥をやれば、花を咲かせることが出来ます。

結構頑健で、水切れ・寒さなどで、葉っぱが全て落ちても、根から新芽が出ることもあります。ただ、成長が早い植物ではないので、元に戻るまで数年かかるので、注意しましょう。
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開花の条件は?

ストレチア:開花の条件は?
株が充実すれば開花します。生育時期(春〜秋)に可能な限り日光に当て、肥料をやって葉が増えると、画像のような花芽が伸びてきて、開花します。鉢が大きいと株が充実しやすいので、開花を狙うのであれば、大きめの鉢に植え替えるといいです。

開花は一般家庭でも十分可能です。

花芽が伸びて…

ストレチア:花芽が伸びて…
1鉢から三ヶ月後に1つ目が開花し、その後ももう一つの花芽が伸びて開花しました。
上の画像2つはユーザーさんに投稿してもらいました。

オーガスタとの違い

ストレチア:オーガスタとの違い
画像はストレチアの葉っぱ。オーガスタより葉っぱがスリム。

ストレリチアの仲間のオーガスタもよく流通しています。レギネは細めですが、オーガスタは少し丸く大きめで艶のある葉っぱをつけます。

オーガスタは本来は草丈が10mにもなるような大きな植物なんですが、鉢植えにしているうちは葉っぱが上へと伸びて、株全体がスリムに細くまとまります。室内に置いても邪魔になりにくいので、観葉植物としてよく利用されています。

また、オーガスタは白い花が咲きます。オーガスタはレギネよりも更に相当に日光がたくさん当たらないと花が咲かず、一般家庭では花は咲かないと考えてください。
オーガスタ
オーガスタ
バショウ科ストレリチア属Strelitzia nicorai
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水やり

土が乾いたら水をしっかりとやります。根が多肉質で乾燥には強く、水をやりすぎると根が腐って枯れてしまいます。ストレチアを枯らす理由の第一位は「水のやりすぎ」です。土が濡れていたら水はやらないでください。水をやりすぎると根腐れします。水をやるときは、鉢底から水が染み出す位にしっかりとやってください。

受け皿の水は捨ててください。放置していると水が腐って根腐れします。
環境によって水やりの頻度は全く違います。

スタイリッシュな鉢に注意

ストレリチア・レギネやオーガスタは細長い陶器の鉢に植えてあります。この鉢は土の表面は乾いていても内部は水がたっぷりと残っていることが多く、表面が乾いているからと水をやっていると根腐れをおこします。鉢を持ち上げて鉢の重さで水分量がなんとなくわかるようになると失敗が減ります。

もしくは土壌水分計で計測して水やりをするといいです。でも鉢が深すぎて計測できないこともありますので、やっぱりある程度は重さで判断できるといいです。
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葉水をしましょう

戸外で管理する場合は葉っぱに水を掛けて下さい。室内で管理する場合は葉っぱに霧吹きで水を掛けて下さい。これを葉水を言います。葉水が不足すると葉っぱが丸まってきたり、葉先から茶色になってきます。

葉水は水分補給もありますが、ハダニなどの病気害虫の予防にもなります。ハダニは葉っぱの裏に潜んでいるので、葉裏にも葉水をしましょう。

冬の水やりは?

冬は成長が鈍くなりますので、水は控えます。鉢の重さを普段から確認しておいて、軽くなったら水やりをするか、割り箸を突っ込んで土中の水分を調べて、濡れていたら水やりをするようにします。もしくは土壌水分計で測ってから水やりの判断をするといいです。

浅い通常の鉢に植えている場合は、鉢底から水が出るくらいにしっかりと水やりをしますが、深い鉢に植えたものの場合は、土中の水分が蒸発しにくいので、土の表面を濡らす程度にしておきます。
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冬の水やりは繊細ですので、冬の水やりと根腐れに目を通しておくといいですよ。冬は土への水やりを控えるのですが、葉水(=霧吹きで葉っぱに水をやる)は継続します。植物は葉っぱからも水を吸収することができるので、土への水やりと葉水の両方で水を補給すると考えてください。

肥料

肥料は、春から秋に掛けて月に二回か三回液肥をあげてください。日光と肥料があると葉が増え、株が大きくなり、株が充実すると花も咲きます。真夏の7月〜8月に暑さで生育が止まるなら、肥料はストップします。弱る時期に肥料をやると根が傷むことがあります。

ただ、株が大きくなって、根が充実すると鉢をかち割ってしまうことがありますので、花を咲かせないなら、ほどほどにしておきましょう。

植え付け・植えかえ

根詰まりは無い!けども…

ストレリチアの根は太く、強いので、何年も植え替えずにいると、根が鉢を割ってしまいます。そこまで育つと根をほぐすだけでも一苦労、植え替えも重労働になって大変なので、そんなになる前に…二年に一回を目安に、植え替えをしてください。植え替えの最適時期は春(5月6月が最適)ですが、少々夏にずれ込んでも植え替えはした方がいいです。

株が分かれる前兆は?

ストレチア:株が分かれる前兆は?
花が咲いた後などに画像のような「二枚の葉っぱが合体したような変な新芽」が出てきます。開花するということは株が充実しているということでもあり、株が分かれる前兆であり、また、根詰まりをしている前兆でもあります。開花後に植え替えをする際には株分けもしましょう。

花が咲けば種子ができます。種子を発芽させれば株が増えます。
上の画像はユーザーさんに投稿してもらいました。

用土は?

用土赤玉土5パーライト腐葉土2を混ぜたものか、観葉植物の土を使い、一古い土を半分ほど落とし、回り大きな鉢に植え替えをします。

植え替えの手順は?

鉢植えの場合は、植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておきます。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

実際の植え替えの手順ストレチア・レギネの植え替えを参考にしてください。

管理場所・日当たり

ストレリチア・レギネは基本的には室内の日当たりで管理します。ただし夏は室内の日差しでも葉焼けするので、夏はレースカーテンや、寒冷紗などで遮光して日光に当てるようにします。
●丸まって出てき新芽の葉っぱは手で広げてもいいですが、ちゃんと日光に当てれば自然と開いて回復します。

日光が不足すると…

日光が不足すると徒長します。徒長とは、日光を求めてヒョロ長く伸びることで、不恰好になり、葉が暴れて邪魔になります。日光に当てて茎が詰まった状態を目指しましょう。

日光が不足すると葉っぱの先が割れてきます。ただ、古い葉っぱは先が割れやすいので、日光不足が原因とは限らないです。

日光不足の環境で新芽が出てくると、葉っぱが丸まったまま広がらないことがあります。ノンリーフ(ユンケア)という種類は葉っぱが丸まるものなので、この種類の場合は問題ないです。

春にいきなり戸外に出さない

春から秋には日光を当てるとよいです。よいのですが、室内で管理していたものをいきなり戸外に出すと、葉っぱが焼けてしまい、1日で葉っぱが変色することもあります。そこで、戸外の日当たりで管理する場合は、日陰で十日→半日陰で十日→日当たりと徐々にストレチアを日光に慣らしてやってください。

戸外なら戸外の、室内なら室内用の葉が出る

室内の日光の少ない場所で育った葉っぱは、どれだけ慣らしても直射日光には耐えられないかもしれません。そういう葉っぱは諦めて、戸外に出していれば、室内の日光に慣れた葉っぱは枯れ、戸外の日光に耐える葉っぱが生えてきます。

冬の管理場所

ストレリチア・レギナは耐寒温度は5度。霜に当たると枯れるので、室内に取り込み、出来るだけ日当たりのいい場所で管理して下さい。関東南部では霜に当たらないようにすれば、軒下で越冬することもあるんですが、強めの寒波が来たら枯れますので、冬は室内での管理が基本です。

人が生活しているリビングなどであれば、昼間に暖房がかかっていて、夜中でも5度以下にはなかなかならないで越冬は十分可能です。ただ、暖房の風は乾燥していて、暖房の風が直撃すると枯れるので、直撃しないようにしてください。直撃を避けて、乾燥は霧吹きで葉っぱに水をかけて予防しましょう。
ストレリチア・レギナをうっかり取り込むのを忘れて、寒さに当たって葉っぱや茎が変色して、水っぽくなったら、そこは切り取り、春まで室内で管理してみます。

病気・害虫

カイガラムシ
カイガラムシがつきます。真っ白い動かない塊がこびりついていたら、カイガラムシです。カイガラムシは、ハブラシなどでそぎ落とせばOKです。早めに対処するのがコツです。


ハダニ
乾燥するとハダニが発生しやすくなります。葉裏に住んでいるので、葉っぱの表と裏の両方を濡れたティッシュで拭いたり、霧吹きで葉っぱの表も裏にも水をやることで予防できます。

特徴・由来・伝承

別名「極楽鳥花」(ゴクラクチョウカ)と呼ばれるように不思議な形の花を咲かせます。生け花やスタンドなどによく生けられ、その名前の縁起のよさからか、年末年始に床の間に飾るのにも使われます。

英名は「バードオブパラダイス」。

花だけでなく、葉っぱにも観賞価値があり、「オーガスタ」という名前で流通しているストレチアは、観葉植物として人気があります。
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