ブライダルベールの育て方
目次
ブライダルベールとは?ブライダルベールの水やり肥料ブライダルベールの植えかえ管理場所・日当たり梅雨前・夏前に切り戻しを病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ブライダルベール
- 科名
- ツユクサ科
- 属名
- ギバシス属
- 学名
- Gibasis pellucida
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 冬は室内 夏は外
- 難易度
- 中級者向け
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ブライダルベールとは?
ブライダルベールは
ツユクサ科ギバシス属のメキシコ原産の常緑
多年草。
カスミソウのような小さな花が咲いている姿を見て、ブライダルベールを購入する方が多いと思います。ですが、日光が不足すると、花が追いつかず、まばらな状態になったり、
肥料が少ないと、やっぱり花つきが悪くなり、「なんか思ったのと違う
…」とがっかりすることが多いです。そうならないためには、とにかく日光と肥料!大事です。
花満開の状態が長く維持できず、他の派手なガーデニング植物に負け気味ですが、寒さにもそこそこ強く、
暖地では戸外で管理して越冬させることも出来ます。ただし、霜に当たると枯れますので、冬は室内での管理が基本です。
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ブライダルベールの水やり
春〜秋の水やり
春から秋は、土が乾いていたら水をやってください。葉っぱが生い茂って土から水が蒸発しにくく、蒸れやすいので、水をやるときは必ず土に触ってみて、濡れているようであれば、水を控えて下さい。
逆に葉っぱの上から水をバシャーっとかけていると土に水が到達していないことがあります。土が濡れるまで水をしっかりとかけるか、鉢の縁から土へと水をやるようにします。口の長い
ジョウロがあるといいです。
葉水でハダニ予防を
ハダニが発生するので葉に水を掛けましょう
ブライダルベールは乾燥するとハダニが発生します。出来るならば、水をやるときに葉っぱにも掛けるようにバシャバシャとやります(土へ水が達していないことがあるので注意)。室内で管理していて、それが出来ない場合は、霧吹きで葉っぱに水を吹きかけてやってください。ハダニは葉裏に潜んでいるので、葉裏にも水をかけるようにします。
冬の水やり
秋以降、寒くなってきて最低気温が20度以下になってきたら、水を控え始め、まるきり冬になったら、土が乾いてから数日たって、土が白く変色してから水をやるようにします。水をやりすぎると根が腐ってしまいます。
冬も
葉水は継続します。
肥料
春から秋の生育期間には液体肥料を10日に一回程度あげてください。もしくは二ヶ月に一回緩効性化成肥料をやります。
肥料が少ないと花つきが悪くなりますので、生育時期は肥料切れに注意します。冬は活動が止まっているので肥料はやらないようにしてください。
ブライダルベールの植えかえ
時期と頻度
根を張るスピードが速く
根詰まりがおきやすいです。二年に一回は植え替えをします。出来れば毎年行ってください。植え替えは5月〜9月の生育時期に行います。
根詰まりをすると水をやっても水をやってもシオれたり、下葉から落ちるなどしてきます。
用土
用土は
観葉植物の土か、市販の花と野菜の土か、
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。腐葉土は匂いがするので、腐葉土が少ない観葉植物の土で植えるといいです。
植え替えの手順
古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落として、根の負担を減らすために地上部(枝葉)を地際まで
切り戻します。同じ大きさの鉢かひとまわり大きな鉢に植え替えます。新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に鉢底石を敷いて、用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。植え替え後は日陰で1週間〜10日ほど養生してから、元の場所に移動させます。
●株分けも可能です。ハサミやナイフで、半分か三つに分けて、それぞれを植え替えます。
挿し芽
5月〜9月の生育時期に
挿し芽で増やすこともできます。節から発根し、新芽が出ますので、節が4つほどあるように枝を切り、下半分の葉っぱを取り除いて挿し穂を作ります。これを
水揚げします。上記の植え付けに使う用土に挿していると発根し、そのまま株に育ちます。
参考:
挿木管理場所・日当たり
日光を好みます。耐陰性があって
半日陰でも育つのですが、日光が少ないと花つきが悪くなります。
真夏の直射には弱いので半日陰へ
日光を好むのですが、真夏の直射日光にあたると葉っぱが黒く変色して枯れてしまいますので、真夏はカーテンやヨシズなどで遮光するか、木漏れ日が差す場所や、明るい日陰で管理します。
ブライダルベールの耐寒温度は5度。霜に当たると枯れますが、枯れた部分をそのままにしておいて防寒させると、根までは枯死せずに春には新芽が出てきます。霜に当たって地上部が枯れても諦めずに
水やりをしておきましょう。
季節管理場所の要約
<春>戸外の日当たりか半日陰、もしくは室内の日当たり
<夏>戸外の半日陰か、室内の明るい場所。直射日光が当たる場合は、カーテンやヨシズなどで遮光する。
<秋>戸外の日当たりか半日陰、もしくは室内の日当たり
<冬>霜が降りない暖地ならば戸外の日当たりでもOK。霜が降りる地域では室内の日当たりで管理します。
梅雨前・夏前に切り戻しを
葉っぱがよく茂り、蒸れやすいです。蒸れると葉っぱが腐ってきます。風通しの良い場所で管理できればいいですが、それでも、梅雨や夏場には蒸れますので、夏前に半分ほど刈り込むといいです。もしくは枝をさばいて風通しをよくします。
病害虫
炭そ病
炭そ病は斑点が出て、黒く変色していく。泥はねすると発生しやすい。広がりやすいので、斑点が出たらすぐに取り除いてください。
★
ハダニ
ハダニは乾燥すると発生しやすいので、葉水をすることで予防できます。葉っぱの裏から汁を吸うので、葉っぱの裏に水をかけるようにします。排泄物から
スス病が発生することがある。
カイガラムシ
カイガラムシは白い蝋に覆われた虫で、動かないですが、汁を吸い、排泄物にはスス病が発生することがあります。発生したら歯ブラシなどで削ぎ落とします。
特徴・由来・伝承
名前の通り、カスミソウのように小さな花が咲く様子を結婚式の新婦のベールになぞらえての命名。
花がまばらなのもあって、最近は見かけなくなってきました。お花屋さんが仕入れてしばらくすると花がポロポロ落ちて、ベールじゃなくて単なる草になるので、仕入れる花屋さんもちょっと億劫になるんですよねー。
ブライダルベールの中には斑入りの
バリエガタがあり、観葉植物として楽しむこともあります。
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