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ミセバヤの育て方…鉢の植え替えの時期と手順は?

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ミセバヤ
目次
ミセバヤの特徴は?
植え付け・植え替え
管理場所・日当たり
水やり
肥料
花ガラ摘み
終わった葉っぱ
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ミセバヤの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ミセバヤ
科名
ベンケイソウ科
属名
ムラサキベンケイソウ属
学名
Hylotelephium sieboldii
耐寒
マイナス3度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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ミセバヤの特徴は?

ミセバヤはベンケイソウ科ムラサキベンケイソウ属(Hylotelephium)の日本(香川県・奈良県など)に自生する落葉性多年草セダム属に分類されることもあります。秋(10月ごろ)に開花し、緑の葉っぱも愛らしく、秋になると紅葉します。自生地では山の岩場に見られます。ただし自生数は少なく場所は限られます。

初心者向きの植物です。上へと伸びるのではなく、下へと垂れる植物です。冬は地上部のほとんどが枯れ、根と小さな葉っぱだけで冬を越します。

暑さ寒さに抵抗があって日本自生の植物。外国の多肉植物はそもそも日本の気候にあっておらず、何年か栽培はできても突然枯れるということは日常茶飯事。でも、ミセバヤであれば育てるのは簡単です。一番気にするのは過湿。日陰に置いたり、水のやりすぎや真夏の蒸れなどで、枯れることがあります。虫も発生しますが、少ないですしオルトランなどで駆除できます。
草丈20cm〜30cm
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植え付け・植え替え

植え替えの時期・頻度は?

鉢植えの場合、鉢底から根が出てきたら、春(4月〜5月)か秋(10月)に植え替えをします。根詰まりをすると、水をやってもしおれやすくなったり、葉っぱが落ちるなどします。

2年に一回は植え替えをします。

適した用土は?

用土は山野草の土かサボテンの土(多肉植物の土)で植え替えをします。もしくは軽石赤玉土を混ぜた非常に水はけのよいもので植えます。

鉢植えの植え替えの手順は?

植え替えの際に鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落とし、同じ大きさの鉢か、現在より1号か2号大きな…ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。

鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

植え替え直後の一週間は、養生のために日陰で管理してください。いきなり日当たりで管理すると調子を崩すことがあります。

植え替えする際、株わけもついでに行います。適当に分けて植えれば根付きます。切った枝を土に挿していても増えます。

管理場所・日当たり

年間を通して日当たりと風通しのよい場所を好みます。

日当たりを好みますが半日陰でもOK。春から秋に掛けては戸外の日当たり・半日陰で管理します。

夏越し

真夏の直射日光にあたると葉っぱが焼けて傷んでしまいます。それだけで枯れることはありませんので、そのまま日当たりで管理しても構いません。ただし風通しが悪いと腐ってしまいますので、出来るだけ風通しがよく、涼しい場所――半日陰に移動させたり、ヨシズや寒冷紗で遮光するなどしてください。

斑入り種であっても、直射日光で傷みはしますが、それで枯れるってことはなかなかないです。

越冬

冬も寒さに強く、マイナス3度くらいまでは耐えます。土が凍結すると枯れるかもしれない(程度によっては枯れない)。それ以下になる場合は軒下や室内に取り込みます。

水やり

ミセバヤは多肉植物で、どちらかというと乾燥に強い方で、どちらかというと過湿に弱い植物です。…が、サボテンのように乾燥に強い方でもないです。水やりは普通の水やりより、若干乾燥気味、くらいだと思ってください。

春から秋に掛けては土が乾いたら水をしっかりとやります。水をやりすぎると根が腐ってしまいますので、土が乾くまでは水をやらないようにしてください。

庭植えの場合は自然に降る雨で十分です。

夏の水やり

夏に水を頻繁にやると蒸れてしまいますので、水やりを控えてください。様子を見つつ、葉っぱがちょっと元気がないなーくらいになってから水やりをしても大丈夫です。

冬の水やり

冬は成長が止まっており、休眠期です。冬は土が乾いてから数日経ってやる程度に抑え乾燥気味に管理します。

肥料

肥料はほとんど必要ありません。庭植えの場合は土中に有機物があれば、肥料がなくても育ちます。鉢植えの場合は長く育てていると栄養不足になって、葉っぱが少なくなりますので、生育時期(4月〜梅雨前・10月)に液体肥料を二週に一回やるか、春(4月〜5月)に緩効性固形肥料をやります。

花ガラ摘み

花が咲いてしぼんだら切り取ります。放置していると種子ができます。種子が欲しい場合はそのままにしておきますが、不要ならば花茎の根元から切ってしまいます。種子を作ると株が弱ります。

終わった葉っぱ

枯れて落ちた葉っぱは取り除きます。葉っぱをそのままにしていると腐って病気の原因になります。

病気・害虫

軟腐病
過湿になると雑菌が繁殖して腐ります。腐った部分を取り除き、水やりを控えてください。

アブラムシ
アブラムシは新芽にたかって汁を吸い、弱らせて生育不良を起こします。発生したら取り除くか、薬剤で駆除するか、前もってオルトランなどを散布しておきます。

ナメクジ
ナメクジは春〜秋の高温多湿の時期に発生して、葉っぱを食べます。春からちょくちょく誘因駆除剤を散布しておくと、発生はかなり抑えられます。他の植物も食べるし、見た目に不快なので、駆除しておきましょう。

アオムシ
芋虫系が食べます。

ヤスデ、ダンゴムシ
ヤスデやダンゴムシは落ち葉や枯れ葉を食べるだけですが、細かくなった葉が水持ちがよくなって、軟腐病を起こします。対応した薬剤で駆除しておくといいです。

特徴・由来・伝承

ユーカリにも似た多肉の葉を付けるベンケイソウ科の仲間。日本には古くからあって古典植物の一つ。丸い葉っぱの縁が赤くなります。芽の先に小花の集まった紅い花を付けます。花はベンケイソウ…カランコエなどによく似ています。

ミセバヤという名前は高野山の僧が和歌の師匠の冷泉為久卿に送った際に「君に見せばや(あなたに見せたい)」と書き添えがあったことから。ミセバヤには「玉の緒」という別名があります。

自生地は小豆島などの限られた岩場で、自生種を採取すると罰金・懲役。
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