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セダム(マンネングサ)の育て方

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セダム
目次
セダムとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
挿木で増やす
摘芯と仕立て直し
病害虫
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学名などの基礎データ
セダムの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
セダム
科名
ベンケイソウ科
属名
マンネングサ属
学名
sedum
別名
万年草
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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セダムとは?

セダムはベンケイソウ科マンネングサ属(セダム属)の多肉植物でアジア・ヨーロッパ・北米などの世界各国に分布します。世界に400種ありますが、その姿があまりに種類によって違うので「セダム」という呼び名は全体を指す名前と考えてください。

このページでは上の画像のような、よく店舗で流通しているメキシコマンネングサ、モリムラマンネングサなどの草丈が小さく、地面にびっしりと生えるタイプの育て方について書いています。それ以外のセダムについては下の種類・仲間一覧から確認して各ページの開設ページを参考にしてください。

2月〜10月まで開花と表記していますが、これは品種によって開花時期が違い、このどこかで開花するという意味で、一つの株が長期間開花するわけじゃないです。

塩害・乾燥に強く、水分を葉っぱに蓄える性質がありますので、水を頻繁にやると腐ってしまいます。水を控えすぎてしぼんでしまうこともありますが少々しぼんでも、水をやれば復帰してぷくぷくになりますので、そのくらいの気持ちで育ててください。

日光などの条件は品種によって違います。直射日光にも強く、寒さにも強い品種もありますが、直射日光に弱いものもありますので、葉焼けしていると感じたら日陰へと移動してください。

屋根緑化やグランドカバーなどに

屋上緑化でメキシコマンネングサ、マルバマンネングサ、キリンソウ、ミセバヤなどのセダムを屋根の上に這わせるのをよくみますね。

背が低く、グランドカバーに向いています。踏みつけられるとグチャグチャになりますので、人が通るところは諦めましょう。

ロックガーデンや砂地の場所が良いとされていますが、実際には普通の庭土や花と野菜の土でも、はびこるほどに増えます。
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水やり

鉢植えへの水やりは基本は土が白くなるくらいに乾いたら水をタップリと。鉢植えでしたら一回の水やりのたびに底から水が染み出すくらいにやります。プクプクとした容姿からわかるように、「多肉植物」にあたります。サボテンほどの乾燥に対する耐性はないですが、水をやりすぎると、徒長してヒョロ長くなったり、腐って枯れてしまいます。水が不足して多少葉っぱにシワがよっても水をやれば戻りますので、乾燥気味に管理しましょう。

地植えにした場合は水やりは不要です。

夏の水やり

特に夏の高温多湿に弱い種類もあります。真夏は若干水を控えて乾燥気味に管理します。もしくは夏は断水します。

冬の水やり

冬は成長が止まり、休眠状態になりますので、水やりは控えます。土が白く乾いてから、数日たって水をやる程度にします。種によっては断水します。

冬は土が表面的には乾いていても、土中に水がたっぷりと残っていることがあります。鉢を持ち上げて重さで判断するか、割り箸を突っ込んで濡れているか確かめるといいです。もしくは土に土壌水分計を突っ込んで確認してから水をやります。
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肥料

生育する時期に液体肥料を2週に1回やるか、1ヶ月に1回緩効性化成肥料をやります。肥料はあったほうがいいですが、肥料が多いと根を傷めて枯れることもありますし、徒長しがちです。肥料はあくまで控えめ、やるとしても少量を心がけましょう。

徒長とはひょろ長くなること。葉っぱと葉っぱの間が空いて、不恰好になります。
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植え付け・植えかえ

時期

春(3月〜5月)と秋(9月〜10月)に植え付け・植え替えをします。

梅雨と夏は高温多湿で植え替えをするとセダムはダメージがあるので避けましょう。特に土を崩した植え替えはやめましょう。

根が浅いのもありますし、深い鉢だと土が多くなり、蒸れの原因となるので浅い鉢に植えるのがいいです。素焼きの方が蒸発しやすく、よりよいですが、プラ鉢の手軽さも悪くない。健康を考えるなら素焼き、作業を簡単にしたいならプラ鉢です。

用土

土はサボテン用の土か、室内に取り込むのであれば観葉植物の土で行います。庭に植える場合は川砂を入れて水はけをよくするといいです。もしくは川砂だけでもいいです。川砂だけの方が自生地に似ているのか、草丈が低く育ち、ミッチリと育ちやすいです。
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用土の配合例…赤玉土3鹿沼土3腐葉土4を混ぜたもの
●用土の配合例…赤玉土7腐葉土3

鉢・プランターの植え付け・植え替え

根が鉢底からはみ出していたら、植え替えをします。根の張りが早いので1年に1回、植え替えをするといい。植え替えのときは一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けして小さな鉢に植えます。

古い鉢から株を取り出し、古い土を3分の1ほど落として一回り大きな鉢か同じ大きさの鉢に植え替えます。新しい鉢の底の穴を鉢底網で塞いで、網の上に水はけをよくするための鉢底石(軽石)を2cmか3cm入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。
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植え付け・植え替えの時に水をやらずに、そのまま1週間〜2週間は日陰で養生させてから、水をやった方がよりよいです。株が弱っている場合は、植え替え後の水やりで根腐れすることがあります。

管理場所・日当たり

セダムは生育温度は0度〜25度あたりで、日当たりを好むのですが、半日陰でも生育します。真夏の高温多湿に弱い性質がありますので、春から秋は最初から半日陰の場所で管理する方がいいかもしれません。理想的には鉢植えにして、春と秋は戸外の日当たり、夏は戸外の半日陰か室内のカーテン越しで管理しましょう。

日陰やジメっとした場所でも生育しますが、徒長してひょろ長くなりますし、日光にしっかりと当てた方が花も咲きやすいです。よくネットの画像で見るように、葉の詰まったモコモコビッシリな感じにしたいならば、やっぱりできるだけ日当たりで管理し、乾燥気味の管理が最適。

梅雨・夏越し

梅雨・秋の長雨・夏の高温多湿のときに雨にさらしていると腐って溶けてしまいますので、この時期は軒下で管理するのが適しています。また、前もって刈り込んで、風通しをよくしておくと夏越ししやすいです。

地植えにした場合で、夏に葉焼けするようならばヨシズで遮光したほうがいいです。
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越冬

霜に当たると枯れるものが多いですが、種類にもよります。寒さに弱いものは室内で管理します。強いものは戸外の寒風の当たらない場所へ。よくわからない場合は室内の日当たりで管理するのが無難です。

剪定

5月〜9月に、セダムが伸び過ぎたら剪定します。また夏前か梅雨前に葉っぱが密生していて蒸れるようならば半分の高さに刈り込んで、傷んだ葉っぱを取り除いてやると夏の高温多湿対策になります。

開花が終わった時期に剪定すると新芽が出やすいです。
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挿木で増やす

挿木・葉挿しでも増える。剪定して出来た枝を土に挿していると発根して株が増えます。剪定で出た、枝をそのまま投げていると、発根して増えることもあるので、増やしたくない場合は剪定後にしっかりと回収しましょう。

切り口を日陰で乾燥させてから、赤玉土小粒などの土に挿して、水をやらずにおくと発根します。発根したら鉢などに植え替えてあげてください。
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摘芯と仕立て直し

葉っぱを増やしたい場合は摘芯します。摘芯するとその下から、脇芽が出て枝が増え、葉っぱが増えます。夏前の蒸れ対策をかねて、摘芯をし、脇芽を出してを繰り返していくと、モコモコになり大株になります。すると蒸れやすくなるので、株分けをして…を繰り返していきます。

また、徒長すると下葉がなくて頭でっかちの不恰好になるので、このときは頭部分で挿木して、仕立て直しましょう。

病害虫

基本的に病害虫は発生しにくいです。環境が悪くて、元気がないとよく発生するので、まずは虫を駆除して、環境の見直し(日光・水・肥料)をしましょう。
カイガラムシ
硬い白い虫で葉っぱや茎にこびりついて汁を吸う。少量であれば削ぎ落とせばいいです。自力では動けないので剥がされるだけで死んでしまいます。

アブラムシ
汁を吸う虫で、発生すると新芽の汁を吸い、新芽が枯れ込んでしまいます。早めに対処しないと株が弱ってしまう。

ネジラミ
根が乾燥すると発生しやすく、乾燥気味に管理するセダムでは発生しやすい。水やりを増やすことで予防できます。発生したら薬剤(オルトランやトランスフォームフロアブル)を溶かした水に鉢ごとドボンとつけるか、散布します。
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ハダニ
乾燥すると発生するダニの仲間で、葉っぱの裏に潜むので、葉っぱの裏に水をかけることである程度は予防できる。乾燥気味管理するセダムではある程度は発生する。ただ、健康な株であれば深刻な被害にはなりにくい。大量に発生したら薬剤で駆除します。

ナメクジ
ナメクジが葉っぱを食べる。梅雨になると発生しますし、水やりが多い、風通しが悪いなどでも発生する。誘引剤などでおびきよせて駆除します。
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