ジャカランダの育て方
目次
ジャカランダとは水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり剪定病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ジャカランダ
- 科名
- ノウゼンカズラ科
- 属名
- ジャカランダ属
- 学名
- Jacaranda
- 別名
- 紫雲木
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 上級者向け
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ジャカランダとは
ジャカランダは南米原産の
ノウゼンカズラ科ジャカランダ属(キリモドキ属)の落葉高木。ジャカランダは葉っぱや立ち姿が
マメ科植物に似ています。
観葉植物として流通することがあります。
かなり大きくならないと花は咲かず、室内で観葉植物として管理しているのであれば、開花はしません。戸外でスクスクと成長していればいずれ開花しますが、日本ではなかなか難しいです。ただし、
矮性種であれば、樹高1m〜3mに抑えられ、鉢植えでも開花するので、購入するのであれば矮性種にしましょう。
たまに開花したジャカダンラの株が流通していますが、これは開花した枝を
接木しているだけで、再度開花することは難しいです。ちゃんと開花したジャカランダを見たい場合は、宮崎の「ジャカランダの森」や、熱海の「ジャカランダ遊歩道」や東京の「夢の島熱帯植物園」に見にいきましょう。
樹高3m〜15m
花言葉栄光、名誉
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水やり
鉢植えの水やり
鉢植えの場合、土が乾いていたら水をやってください。土が濡れているうちは水をやらないようにします。受け皿に水が溜まっていたら水を捨ててください。
冬は土が乾いてから、数日経って、水をやる程度に控えます。
水やりを控えることで、ジャカランダ内の水分が減り、寒さに強くなるので、防寒のためにも水やりは控えてください。
庭植えの水やり
庭植えの場合は、自然に降る雨だけでも十分です。ただし、ジャカランダが開花し、生育する春〜夏は水切れしないように様子を見て水をやってください。
肥料
開花が終わってから、生育する5月〜10月あたりに化成
肥料を月に一回か、週に一回液体肥料をやります。もしくは
堆肥や
腐葉土を土に混ぜ込みます。
植え付け・植えかえ・種蒔き
時期
庭への植え付けは春(4月〜5月)か、秋(9月〜10月)に行います。真夏は根を痛めるので避けます。冬は落葉し休眠しています。休眠時期は根をいじると枯れるので、葉っぱがあるうちに植え付け・植え替えをしましょう。
鉢植えの場合、鉢底から根がはみ出していたら植え替えをします。
根詰まりを起こすと水をやっても水切れしやすくなったり、下葉から黄色く枯れこんできます。大体二年に一回は植え替えをしてください。
用土
用土は市販の花と野菜の
培養土か、観葉植物の
専用土を利用します。
室内で管理するなら匂いの少ない観葉植物の土を使い、戸外で管理するなら培養土を使いましょう。
鉢植え
一番最初に植えるときは7号〜8号から始めましょう。プラ鉢でいいです。
古い鉢から株を取り出し、できれば、古い土を落とさず、根をいじらないで、一回り大きな鉢…現在より1号か2号大きな鉢に植え替えをします。これ以上大きくできない場合は、土を3分の1ほど落とし、古い根を切って整理してから同じ大きさの鉢に植え替えましょう。
植え替え時は葉っぱも
剪定します。植え替えは株にとって
ストレスになりますが、葉っぱを落とすことで負担を減らすことが出来ます。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2cmから3cmほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。
庭植え
冬の寒さに弱いジャカランダですが、幼木・苗は更に寒さに弱いです。庭に植えるのであれば出来るだけ大きく生育したものを植え付けします。
庭土を深さ50cm〜70cmを掘り、掘り出した土に腐葉土を3割か4割混ぜて、化成肥料を説明書きの規定量、入れて、よく混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて、土を馴染ませるといいです。
穴に半分ほど用土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株の土は崩さず、根をいじらないで植え付けましょう。
管理場所・日当たり
日当たりで管理します。日光を好み、高温には強いので、春〜秋は問題ありません。夏の直射日光も
葉焼けしません。
冬越し
ジャカランダは熱帯の植物で霜に当たると枯れます。
九州の霜が降りない地域では戸外で越冬し、春に花を咲かせますが、霜が下りる地域では戸外で管理する場合は、幹をワラなどで巻いて完全防寒する必要がありますが、そこまでしても咲くかどうかは分かりません。面倒なので
暖地以外では庭植えしません。
鉢植えの場合は軒下の霜に当たらない場所で管理すれば戸外での越冬も十分可能らしい(以下の投稿を参考に)。ただし落葉します。不安な場合は室内の日当たりで管理する。
ユーザーさんの投稿から
奈良市内で直径40㎝の鉢植えです。戸外に1年じゅう出しています。冬になると葉を落としますが春5月頃になると新芽が出てきて6月には紫の花が満開になります。
冬場には特に防寒をしていません。冬に雨が少ないので大丈夫なのでしょう。2月には、水道蛇口が凍る程度の寒さは数回程度です。大きさは1m程度です。
剪定
8月から秋の間に翌年の
花芽が出来ますので、つまり花が終わってすぐ、7月中に剪定をしなくてはいけません。
剪定は枯れた枝、邪魔な枝を落とし、枝を間引いて風を通し、幹の内部まで日光が通るようにします。落とすべき枝の詳細は以下のページを参考にしてください。
ノコギリで落とすような太い枝を落とした場合は、切り口に
癒合剤を塗っておきましょう。
病害虫
カイガラムシが発生することがあります。風通しをよくし、健康に保っていれば発生はほとんどないです。発生したら、歯ブラシで削ぎ落としましょう。
特徴・由来・伝承
葉っぱが
オジギソウや
ネムノキといったマメ科の植物に似ていますが、アルゼンチン原産のノウゼンカズラ科の樹木です。高さが種類にもよりますが二メートルから30メートルに成長します。
ジャカランダ(シウンボク)はカエンボク(火焔木)、ホウオウボク(鳳凰木)と並んで世界三大家僕の一つです――世界三大花木という単語そのものが一般的でないのでピンと来ません。それもそのはず、カエンボクやホウオウボクは熱帯性の植物で日本で見るのは植物園の温室の中でだけ。
ジャガランダは九州では越冬して毎年花を咲かせる植物ですが、本州では霜に当たって枯れてしまいます。開花するにはかなり大きく成長する必要があり室内で管理するだけでは開花は無理です。
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