セキショウ(石菖・アコルス)の育て方
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最終更新画像投稿セキショウの基礎データ
- 科名
- ショウブ科
- 属名
- ショウブ属
- 学名
- Acorus gramineus
- 別名
- 石菖・アコルス
- 耐寒
- マイナス5度〜マイナス10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
セキショウ(石菖)の特徴は?
セキショウ(石菖)は日本・東アジアに自生するショウブ科アコルス属の常緑多年草。地中の根で横に広がりつつ、種でも増えて群生する。常緑ではあるが、寒冷地では冬に葉っぱが茶色くなってしまう。
水を好むタイプで、池の縁や、川の傍などの水辺に植えられていますが、乾燥する土でも問題なく生育します。春〜初夏に花も咲きます。花は白くて長い穂でキレイというものではありませんが、それでも咲くと嬉しいです。花後には夏に熟して種を残します。
花よりも葉っぱの鑑賞価値が高く(特に斑入り)、寒さにも強くて育てやすいです。育てやすすぎて、ホームセンターなどにも出回りにくい(一度植えると買ってくれないので、売れないために農家が作らない)。購入はネットショップが手早い。
カレックス(ベアグラス)・斑入りヤブラン・ミスカンサスと似たような容姿の植物の中では生育が遅いです。それが管理のしやすさの理由でもあります。
草丈20cm〜40cm
水やり
庭植え(地植え)にした場合は自然に降る雨だけで十分。あまりに乾燥するなら水やりをしてください。
少々ジメジメしているような場所を好み、根腐れすることもありませんので、池や川の縁(ヘリ)に植えるのがベスト。
普通の鉢植えにしたり、水辺ではない場所でも問題なく育てられます。しかし性質の利便性から言うとそれなら、カレックス(ベアグラス)・斑入りヤブラン・ミスカンサスやその他グランドカバーでも別の植物でもいいような気がします。鉢植えの水やり
鉢植えにした場合は年間を通して土が濡れている状態になるように水やりをします。もしくは腰水にして、絶えず、鉢が3分の1ほど水に使ってる状態を維持します。肥料
生育時期にあたる5月〜9月に、液体肥料を週に一回か、化成肥料を1ヶ月に一回やると生育が良いです。なくても枯れるわけじゃないですが、そもそも生育が遅い植物なので、少し施肥した方がいいです。植え付け・植えかえ
時期・頻度
活動が鈍くなっている10月〜4月に植え付け・植え替えをします。土をくずさず、根をいじらないならば、5月〜9月でもできます。庭植えにした場合は植えっぱなし、鉢植えの場合は2年か3年に一回植え替えをします。用土
赤玉土5ケト土5や赤玉土だけで植えるといいです。
赤玉土3腐葉土1の割合で混ぜたものを使います。といっても一般的な花と野菜の培養土で問題ないです。水もち補助のために培養土にピートモスを1割か2割ほど入れるとよいです。庭植え
深さ20cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。もしくは、赤玉土・ケト土とまるごと入れ替えます。
穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
セキショウは頑健で雑草を避けることもできるグランドカバーで、ありがたいのですが、増えるスピードが遅いです。そこで株分けして増やしてあげます。掘り起こして株分けすれば簡単に増えます。鉢植え
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替えの場合は、土を3分の1ほど落としてひと回り大きな鉢か、同じ大きさの鉢に植え替えます。株分けも可能で、適当にサックリと分けて、それぞれを植え直しましょう。管理場所・日当たり
直射日光にも強く、乾燥しすぎなければ、水辺でなくても問題ありません。緑葉ならば、日当たり〜半日陰〜明るい日陰のどこでも栽培は可能ですが、斑入り品種は強い直射日光に葉焼けして汚くなってしまうので、半日陰が適しています。越冬
耐寒温度はマイナス5度〜マイナス10度冬も常緑で越冬します。中間地・暖地では戸外で問題なく越冬します。寒冷地では寒さに当たって茶色くなりますが、それで枯れるわけではないので、気にしないならいいですが、盆栽なら室内の日当たりに移動させましょう。土が凍ると根にダメージがあるので、株元をマルチングして凍結を防ぐといいです。苔に注意
セキショウの非常に葉の短いものが「ミニミニ盆栽」として出回っています。この盆栽に植わっている苔が、葉の短いセキショウを侵食することがあります。すごく葉が短いセキショウの話で、庭に植えるようなものは関係ないです。特徴・由来・伝承
セキショウは日本にも自生するショウブ科の植物。石菖蒲が由来。ショウブ科はセキショウと端午の節句に菖蒲風呂に入れる「ショウブ」くらいしかない小さな科。セキショウは薬草としても古くから利用されてきた。
学名の「アコルス」で売られているのもセキショウです。
日本庭園でもよく利用されます。常緑で育てるのも簡単。スっと伸びた葉っぱがとてもキレイ。
サトイモ科に属していましたが、かなり違う性質なのでショウブ科に分けられた経緯があります。園芸品種が色々あって朧月(オボロヅキ)や黄金、有栖川、ヒメ黄金などあります。
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