ブラキカムの育て方

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ブラキカムの基礎データ

ブラキカム
科名
キク科
属名
ヒメコスモス属
学名
Brachyscome
別名
ヒメコスモス・ブラキスコメ
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ブラキカムの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ブラキカム(ブラキコスメ)とは?

ブラキカムはオーストラリア・ニュージーランドなどに自生するキク科ブラキコスメ属(ヒメコスモス属)の一年草もしくは多年草。ブラキカムが通称だが、学名で言えば正式には「ブラキスコメ」。多年草と一年草のものがありますが、どちらも夏の暑さと湿気にやられることが多く、夏に枯れる一年草扱いです。春から初夏のガーデニング材と考えれば育てやすい。

非常に頑健。水やりをする程度であとは放任で増えてくれます。またあちこちに根を伸ばさずこんもりと適度な大きさ(高さ30センチ直径30センチ範囲)で育つので寄せ植えにも向いています。
草丈10cmから30cm

水やり

庭植えの水やり

土が乾いていたら水をやります。様子を見て水をやってください。春と秋は自然に降る雨でほぼ十分ですが、真夏は乾燥しきらないように様子を見て、水をやってください。

鉢植えの水やり

多湿に弱いので、水のやり過ぎに注意します。土が湿っているうちは水をやらないでください。ただし、真夏は水分の蒸発が早いので、一日二回、朝と夕方に水をやった方がいいです。乾燥しすぎるとさすがに枯れてしまいます。

多年草タイプのブラキカムは冬は寒さで地上部がなくなることもある。が、根は生きていて、春に芽吹いて開花する。地上部がなくなると水やりを忘れがちになるので、注意して水やりを継続する。

冬は土が乾いてから数日経って水をやります。

肥料

庭植えの肥料

庭植えの場合は基本的に肥料は不要、もしくは控えめにします。肥料が多いと肥料焼けを起こしやすいので、施肥する場合は少量にします。

一年草のブラキカムの場合は4月に緩効性肥料をやります。花がよく咲き、肥料が切れると開花が鈍くなるので、様子を見て追加します。多年草のブラキカムは4月と9月に緩効性肥料をやります。

鉢植えの肥料

よく開花しますので開花期間中は規定の2倍ほどに薄めた液体肥料を二週間に一回ほどやってください。肥料が切れると開花が鈍くなります。ただし真夏は暑さで弱っていますので、肥料はお休みします。夏に肥料をやると根が肥料で傷んで枯れてしまいます。

植え付け・植えかえ

時期

2月3月あたりに多年草のブラキカムの苗が流通するのでこれを植え付ける。一年草は春以降に流通する。鉢植えの場合は2年に一回か毎年植え替えをする。鉢底から根が出ているならば植え替えする。植え替えの時に株分けも可能。サックリと分けて別々に植えれば株を増やせる。挿し穂でも増やせます。

用土

市販されている花と野菜の培養土で植え付けをします。もしくは培養土にパーライトを1割ほど足して水はけよくするといいです。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたもので植えます。庭植えでもプランターや鉢植えでも問題なく、寄せ植えにも適しています。
用土の配合例…赤玉土小粒4鹿沼土1ピートモス3腐葉土1パーライト1

鉢植え

6号鉢8号鉢に苗一つ。プランターなら苗二つ。鉢の底の穴を鉢底ネットを敷いて、水はけをよくし土が流れ出ないようにするための鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、用土を少し入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて最後に水をやって完成。

庭植え

深さ20cmを掘り返して、腐葉土を2割か3割ほど追加して、緩効性肥料を1平方mあたり150gほどを追加してよく混ぜて用土とし、ここに株間25cm空けて植えていく。

挿し穂で増やす(4月5月)

4月から5月に芽を7cmほどを切って、下葉を落として、30分ほど水につけて水揚げをしてから用土に刺していると発根して株を増やせる。用土は上記の用土でもいいが、赤玉土小粒単用が適している。

発根まで一週間から二週間ほど。発根したら植え付けをする。
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種まき(9月10月)

9月から10月に涼しくなって(気温15度から20度)から種まきをする。苗床を用意し、そこに種子をまいて、種子が見える程度に軽く土をかぶせる。発芽までは一週間ほど。発芽してからは土が凍結しないようにするが、同時に気温が上がりすぎないようにもしないといけない。大体0度から10度までに抑える。

種まきで増やすのは一般的ではない。普通は苗を春に植える。

管理場所・日当たり

春から秋

日当たりを好みます。日当たりか半日陰で管理します。日光が不足すると生育不良を起こし、また病気にもかかりやすくなります。

ブラキカムは夏の高温多湿が苦手です。そこで剪定して風通しをよくした上で、鉢植えならば風通しの良い半日陰で管理します。庭植えであれば、できるならばヨシズなどして遮光してやります。

冬の寒さにはある程度耐性がありますが、霜に当たると枯れてしまいます。霜が降りる地域であれば霜の当たらない軒下に移動させるか、室内に移動させる。

宿根草タイプのブラキカムは冬には地上部が枯れますが春には新芽を出します。地上部がないので水やりを忘れがちになり、枯れることがありますので、たまにでいいので水をやってください。

作業

剪定・切り戻し(6月7月)

生育温度15度~25度です。真夏は高温と多湿でブラキカムにはツラくて、枯れ込んでしまいます。6月前後の春の花が一区切り付いたところで、全体を刈り込んで風通しをよくして夏越ししやすくします。株元から10cmから15cmほどのところでバッサリと刈って、黄色く変色している葉っぱを取り除きます。
黄色い葉っぱを放置していると夏に腐って病気の元になるので取り除くといいです。

剪定して風通しをよくすることでナメクジウドンコ病灰色カビ病の予防になる。

花ガラ摘み(4月から10月)

花ガラは花が咲いた後に萎れたもののこと。花がしぼむとブラキカムは種子を作ろうとし、栄養がそちらに回って次の花が咲きづらくなるし、株も弱りやすい。そこで花ガラ摘みをする。春から秋の開花時期はしっかりと花ガラ摘みをしましょう。

病害虫

ウドンコ病
ウドンコ病は葉っぱに白い粉が吹く病気。放置していると全体に広がる。原因はカビで、そこいらへんに常在しているので完全に予防はできない。株が健康だと発生せず、発生しても重症にはならないので、一番は「健康」であること。発生したら病変部分を取り除き、剪定して風通しをよくし、肥料をやって様子を見る。

灰色カビ病
低温で湿度が高い時期(梅雨の6月7月前後と秋の長雨前後)だと灰色カビ病が発生する。灰色のカビが発生して花がしおれてしまう。湿度が高くならないように、水やりを控えるか、水やりを午前中にして水分が夕方以降に残らないようにするか、剪定して風通しをよくする。

ナメクジ
気温が上昇し、湿度が上がるとナメクジが発生する。新芽を食べるため、生育が悪くなり、花が咲かなくなる。葉っぱに虹色の歩いた後があったらナメクジ。ナメクジは誘引剤などで駆除すればいいです。剪定して風通しをよくするのが良い。

由来・伝承

花は小さく可憐。青いものが一般的ですが、青みがかったピンクや白や紫もあって、独特な可愛らしさがあります。伸びても20センチ前後と大きくならないのもいいところです。

3月前後に苗が店頭に並ぶのでそれを植えます。
一年草タイプは寒さに弱いので、霜にあたるとダメ。霜が降りそうな地域は鉢植えにしますが、暖地では露地植えにして春を満喫する。そんな花です。
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