1月のシクラメンの管理

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1月のシクラメン

1月のシクラメンの管理:1月のシクラメン
1月は1年の中でもかなり寒い時期になります。室内で管理する場合でも、5度以下になる家庭では防寒が必要になることもあります。

シクラメンの店頭販売は12月でほぼおしまい。1月以降も出回りますが、お歳暮がメインなので1月以降は小ぶりなものか、B級・C級のものばかりです。ただしかなりお安い。半額以下ってこともあります。
店頭販売で購入したものは1月もまだまだ花盛りです。前の年から育てていた株は1月には開花するか、蕾が葉っぱの下に隠れています。1月になっても葉っぱばかりでツボミがないのは肥料不足か日光不足です。
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水やり

葉っぱが多いと水を吸い上げる力が多いです。冬の植物というと、普通は水をあまり吸い上げないものですが、シクラメンは水を好む方なので、結構水が切れやすいです。

花が咲いていると水をよく吸い上げるので水がよくなくなります。

でも、水をやりすぎるとやっぱり腐って枯れます。水が足りている場合は、葉っぱに触るとパリっとしています。でも、水が不足すると徐々に葉っぱがブヨっとしてきます。そこで普段から葉っぱに軽く触れるようにして、水やりのタイミングを掴みましょう。

シクラメンが萎れた場合、新聞紙で葉っぱを包んで持ち上げて、日陰で管理していると回復します。詳細は以下のリンクを参考にしてください。

底面給水の場合

鉢の底に穴が空いていて、そこに水を貯める「底面給水タイプ」ならば、そこに水が切れないように水を入れてください。溜まっている水を不織布が吸い上げて丁度いいようにしてくれます。便利です。

ただし、底面給水でも一ヶ月に一回は、普通の鉢への水やりのように土から水をやるようにします。底面給水で吸い上げるばっかりでは、土の中の排泄物やガスが留まってよくありませんし、土の中の肥料成分が満遍なく行き渡りません。
●土に水をやる時に球根や葉っぱに水がかからないようにします。
●球根に水がかかると球根が腐りやすいです。
●葉っぱも水がかかると傷みやすいです。

底面給水じゃない場合

底面給水じゃない場合は土が乾いているようならば水をやります。球根や葉っぱに水がかかると傷みますので、水がかからないように片手で葉っぱを持ち上げて、土にそっと注ぐようにします。口の長いジョウロで水をやるといいです。水をやる時は鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。

水やりは土を見て、濡れているならやりません。土が乾いてから数日経って水をやるようにしますが、完全に水が切れると葉っぱがぐったりとなります。そうなると球根が休眠してしまって、復活まで1週間ほどかかります。それは避けなくちゃいけません。

肥料

シクラメンは葉っぱ一枚あたり一つの花が咲きます。よって開花し続けるには、肥料がたくさん必要です。葉っぱがあるのに花が咲かないのは「葉組み」をしていないか、日光不足か肥料不足です。

即効性があるのは液体肥料です。液体肥料を1週間に一回、2週間に一回やります。シクラメン専用の肥料というのも出回っています。

慣れた人は緩効性固形肥料を二ヶ月に一回やります。
店頭販売のシクラメンの土には肥料が入っています。だから店頭販売のシクラメンはさしあたって肥料は不要です。ですが店頭販売のシクラメンも購入後一ヶ月〜二ヶ月ほど経つとさすがに肥料が切れます。それ以降は液肥か緩効性固形肥料を追肥しましょう。

植えかえ・採種

植え替えはありません。土を落とさなければ植え替えもできなくもないえすが、基本的にはしない時期。どうしてもする場合は以下のリンクを参考にしてください。
原種系であれば開花後に受粉すると種子ができます。品種改良された園芸種でも稀に種子ができることがあります。種子を発芽させることもできます。詳細は以下のリンクを参考にしてください。

管理場所・日当たり

シクラメンの生育温度は10度から15度。20度以上になると、休眠し始め、グッタリとしてきます。暖房がかかった人が生活する場所ではシクラメンは暑すぎます。リビングなどではグッタリしますので、廊下や玄関などの涼しい場所で管理します。

できれば、最低最高温度計で1日の温度を計測して、8度〜15度あたりで収まる場所を探すといいです。

夜に8度以下になるならば、昼間に暖房がかかっている部屋(リビングなど)に「夜だけ」移動させ、暖房をかけたらまた、廊下や玄関などの涼しい場所に移動させます。
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シクラメンの置き場所については以下のページも参考にしてください。

8度以下になる場合の寒さ対策は?

シクラメンは5度くらいになると傷んできます(枯れはしないが傷んで生育が止まり、花が止まる)。理想は最低温度は8度。8度以上を保ちたいです。昼間は人が生活する場所…例えばリビングでは、8度以下になることはないんですが。夜になると地域によってはリビングでも厳しいです。

そこで、夜だけは発泡スチロールで作った箱に入れると良いです。ダンボールをかぶせるだけでも保温効果はあります。

日当たりが好ましい

店頭販売のシクラメンは多少日光に当たらなくてもしばらく咲きます。でも、やっぱり日光が当たった方が次の花が咲きやすいので、当てた方がいいです。
昨年から育てているシクラメンは日光にしっかり当てないと花が咲きません。最低でも一日3時間は日光に当てましょう。できれば長い方がいいです。

暖房の風には注意

暖房が当たらない場所で管理してください。暖房の風は非常に乾燥していて、これが直接当たるとグッタリします。これはシクラメンに限らず、どの植物でも暖房の風が直に当たると枯れます。直撃を避ければいいです。

暖房をしている部屋は乾燥しています。乾燥しすぎると暖房の風が直接当たっていなくても、葉っぱがしぼんだり、ツボミが咲かずに黒くなって枯れます。そうなるようなら、加湿器をかけるか、別の場所に移動させましょう。

窓の近くは夜、注意するべき理由は?

シクラメンは涼しいところがいいのですが、5度以下になると傷みはじめ、0度以下になると枯れます。室内で管理している限りは、昼間の暖房で5度以下になることはほとんどないんですが、日当たりのいい窓のそばは外気に近く、気温が氷点下に下がると…例えばマイナス5度くらいになると、窓の近くのも室内でも氷点下になることがあります。寒波が来るときは室内の中央に移動させましょう。

ときどき鉢を回転させるといいです

日光に当てていると、日光が当たっている側だけが偏って茂ってしまい、不恰好になります。定期的に回転させて、満遍なく日を当ててあげましょう。水やりの時に回転させると良いです。

作業

葉組み

昨年から育てている場合は、まだ葉組みをする必要があるかもしれません。葉組みは葉っぱを組み替えて球根上部に日が当たるようにする作業です。店頭販売のシクラメンが中央に花が寄って咲いているのはこの葉組みのためです。
詳細は
を参考に。

花が咲かず、葉っぱの下にツボミが無いのは、何か不足しています。肥料不足か日光不足かも。

花ガラ摘み

花が萎れると種子ができます。種子を取るのならば、そのままにしておきますが、種子に興味がないなら、しおれたらすぐに花を摘みます。放置していると種子を作ろうと栄養を回して株が弱くなります。できるならば、花の色が鈍くなったら早めに摘んだ方がいいです。

花を摘むときは茎をつまんで、ひねって抜きます。ハサミで切ると、切り残しが残って、それが腐って病気の元になります。必ず指でつまんで抜いてください。
花を摘まないでいると種子が出来ます。詳細は以下のページを参考にしてください。

来月は?

5度以下にならないように管理するのは2月〜3月も変わりません。3月以降は気温が上昇しはじめ、シクラメンが生育します。今までの管理と同じですが、肥料・日光の条件を整えつつ、4月〜5月以降の休眠についてどうするか考えておきましょう。
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