ドラセナの種類と育て方
目次
ドラセナとは?特徴は?種類ドラセナ属ではない種類水やり肥料植え替え管理場所・日当たり葉が垂れたら?病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ドラセナ
- 科名
- リュウゼツラン科
- 属名
- ドラセナ属
- 学名
- Dracaena
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ドラセナとは?特徴は?
ドラセナは
リュウゼツラン科のドラセナ属全般を指しているんですが、店舗などでは、ドラセナ属以外…
ユッカ属・
コルジリネ属も「ドラセナ」として販売されていることもあります。とはいえ、育て方は大体同じなので、そこまで気にしないでもいいです。
葉っぱがキレイで、幹が柔らかくて加工しやすいために、室内
観葉植物として、病院や公共施設などでよく見かけます。
幸福の木や
ドラセナコンシンネや
コルディリネも、店頭でドラセナとしか表記されないことがありますのでご注意を。百均にも売ってます。
名前の由来
ドラセナの仲間「竜血樹(ドラセナ・ドラコ)」が幹に傷をつけると赤い樹液を出したことから「ドラゴンブラッド」と呼ばれて、それがドラセナの語源になったと言われています。
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種類
幸福の木
幸福の木(Dracaena fragrans 'Massangeana')はドラセナの中でも特によく見かける観葉植物。本来の幸福の木はハワイでは「
コルジリネ・ターミナリス・ティー」という種だが、日本ではこれに似ている
ドラセナ・マッサンゲアナが幸福の木として流通している。
ドラセナ・リフレクサ
ドラセナ・リフレクサ(Dracaena reflexa)はマドガスカル・西インドなどに自生する樹木。プレオメレ、フローメルという名前で流通することもあります。
リフレクサ系は寒さに弱く、生育がちょっと遅い。
葉の中央に線が入るソングオブジャマイカ、葉に黄色の斑が入るソングオブインディアなどの
園芸品種が見られます。
ドラセナ・サンデリアナ
ドラセナ・サンデリアナ(Dracaena sanderiana・
ギンヨウセンネンボク)の葉っぱをむしって綺麗に仕立てたものが「
ミリオンバンブー」「
キングバンブー」として流通しています。
水耕栽培(
ハイドロカルチャー)での栽培も可能です。ひねってスパイラル状に仕立てたものなど加工が効くので、いろんな形状のものが見られます。
ドラセナ・コンシンネ
ドラセナ・コンシンネ(Dracaena concinna)は
真実の木、マジナータ(marginata)としても流通しています。トリカラー、レインボー、ホリホリーなどの品種が流通しています。
ドラセナ・ドラコ
ドラセナ・ドラコ(Dracaena draco・リュウケツジュ)は、スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島などに生える木で、傷をつけると赤い「竜血」と呼ばれる樹液が出る。この竜血が薬として利用され、ドラセナの名前の由来となった植物です。
ドラセナ・ドラコは非常に生育が遅く、希少な植物であり、赤い樹液を流すことから、神秘的な植物として神聖視されていて、「龍が死んだら竜血樹になる」という伝承まであります。当然ながら日本では気候が栽培に適していないため、流通していないのですが、「種」が流通しています。
ドラセナ属ではない種類
コルジリネ
コルジリネはドラセナ属ではないですが、雰囲気が似ているので店舗では「ドラセナ」と書かれていることがあります。園芸品種はいろいろと流通しています。
青年の木
青年の木(ユッカ)はドラセナ属ではなくユッカ属ですが、雰囲気が似ているため、ドラセナと名前が付けられているというか、勘違いされていることがあります。
水やり
気温が20度以上になる春から秋は土が乾いたら、鉢底から水が出るくらいに水をやります。受け皿の水は捨ててください。放置していると、
根腐れします。気温の低下とともに
水やりの頻度を減らしていきます。
冬は10度を切ると生育が鈍くなって、水を吸い上げにくくなるので、土が乾いてから数日経って水をやるようにします。できれば
土壌水分計で計測して乾燥してから水をやるといいです。
肥料
生育時期となる5月〜9月あたりに、液体
肥料を2週に一回やります。生育していない時期(冬など)は肥料はやらないでください。
植え替え
時期・頻度
根詰まりしていたり、土が劣化している場合は気温が20度以上になる春〜秋の生育時期に植え替えをします。植え替え頻度は大体二年か三年に一回ですが、鉢底から根が出ているようなら植え替えをしましょう。
土の劣化というのは
赤玉土が経年劣化して潰れてしまい、水もちがよくなったり、逆に流れ出てスカスカになって水切れしやすくなるなど、まぁ、良いことがない状態のことです。
用土
観葉植物の土で植え替えをします。
鉢植え
古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落とし、同じ大きさの鉢か、ひと回り大きな鉢に植え替えます。土の中に発泡スチロールが入っている場合は、そのまま植え替えの際に使いましょう。発泡スチロールを入れると
水はけがよくなり根腐れ予防になります。
新しい鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
管理場所・日当たり
年間を通して、室内の日当たりで管理します。春と秋は日当たりでもいいですが、夏の直射日光には
葉焼けすることがあるので、夏はレースのカーテンで遮光するか、室内の直射日光が当たらない場所に移動させます。
越冬
耐寒温度は5度くらい。冬は霜が降りる前に、室内に取り込み、リビングなど昼間は暖房をかけている場所で管理します。昼に暖房をかけている部屋なら、夜に暖房を切っても、真夜中に5度以下になることはないです。
冬もできるだけ日光に当ててください。ただ、窓の近くは夜中に氷点下になることもあるので、寒波が来るときは室内の中央に移動させてください。
葉が垂れたら?
葉が垂れ下がるのは光量不足か、水切れか、根詰まりの可能性あり。葉っぱが垂れ下がるのは、吸い上げる水量より、葉っぱから蒸散する水の方が多いためです。水切れなら水をやればいいんですが、土が濡れているのに水を吸い上げられていないならば、光量不足によってドラセナの活動自体が鈍っているか、根腐れ(もしくは根に問題がある)して水が吸い上げてられていないため。
根腐れの場合は水やりを止めて、様子を見る。気温が上がったら植え替えをして根を整理しましょう。
病気・害虫
アブラムシ、
カイガラムシ、
ハダニなどが発生します。
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