花かんざしの育て方…冬越しと来年も咲かせるために大事な夏越し

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ハナカンザシ
目次
ハナカンザシとは?
管理場所・日当たり
水やり
肥料
切り戻し・敵芯
植え付け・植えかえ・種蒔き
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ハナカンザシ
科名
キク科
属名
ローダンセ属
学名
Rhodanthe anthemoides
別名
花簪
耐寒
マイナス2度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
ハナカンザシの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ハナカンザシとは?

ハナカンザシ(花簪)はキク科ローダンセ属の多年草。多年草ですが、夏の高温多湿で枯れるため一年草扱いとされます。3月~5月か9月か11月に種を撒くもんですが、種まきからすることは無く、春先に出回った苗物をお家で管理して楽しむという種類の植物です。夜になると花が閉じます。ツボミの頃はピンクや赤、花が咲くと白い花びらと中央に黄色のしべが愛らしいです。

終わった花をマメに摘んであげると脇芽が出て、小さな可愛い花が長期間、咲き乱れてくれます。切花にしたり、ドライフラワーにすることも。
草丈20cm
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管理場所・日当たり

日光が当たる場所で、雨が当たらないところで管理してください。日陰・半日陰だとツボミが咲かずにしぼんだり、開花量が減りますし、花に雨が当たると、花が傷んでしまいます。

冬越し

半耐寒性で耐寒温度はマイナス2度程度。霜に当たると枯れないまでも傷みますし、店頭で買ったばかりの温室育ちの株は霜に当たると完全に枯れることも。雨・雪・霜に当たるといけないので、室内の日当たりが、戸外の軒下で管理します。軒下で管理した場合、水やりを忘れてしまいがちで、水が切れやすいので、気をつけましょう。

夏越し・夏の管理

日本の高温多湿が非常に苦手で、梅雨以降〜夏に腐って弱って枯れてしまいます。梅雨前・夏前に高さ半分に切り戻して、傷んだ葉っぱを取り除いておいて、風通しの良い半日陰か、日陰で管理すれば夏越しすることもあるようですが、夏に枯れる一年草扱いとなるのが通常です。

水やり

ハナカンザシ:水やり
ハナカンザシは比較的乾燥に強い植物の反面、水をやり過ぎると蒸れて枯れてしまいます。水のやりすぎに注意してください。土が乾いたら、水を鉢底から染み出るくらいにタップリとやるようにしてください。土が濡れているうちは水をやらないでください。

花に水が掛かると花が黒く変色して枯れてしまいますので、花に水が掛からないように、土や葉っぱに口の細いジョウロで水をやると長く花を楽しめます。

戸外で管理する場合は雨の当たらない軒下で管理すると花を長く楽しめます。
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肥料

ハナカンザシはほとんど肥料を必要としていません。寄せ植えにするときに培養土を使ったら、培養土に最初から配合されている肥料で十分です。その後の生育が悪いようなら薄い液体肥料を週に一回やる程度に控えます。

アブラムシ対策に前もってオルトランを撒いておくとアブラムシ避けになります。
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切り戻し・敵芯

花が一通り咲き終わって、株の形が悪くなってきたら、切り戻しを行います。切り戻しをしなかったからといって枯れるわけではありませんが、切り戻しをすることで脇芽が生えて、もう一度咲いてくれる確率が上がります。

地表から10センチか15センチほど残して切ります。その際葉っぱが残るように切ってください。切り戻しには脇芽を出させる目的もありますが、風通しをよくして、高温多湿の対策をすることで、長持ちさせる意味もあります

怖い場合は、切り戻しを少しだけしましょう。花が咲いていた位置から何センチか切るだけでも敵芯の効果はあります。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

植え付け・植え替えは秋〜春に行います。

用土

水はけのよい土を好みます。アルカリ性を好みますが中性でもOK。最近は寄せ植え材料としても人気があります。存在感がありながら、他の花とケンカすることもなくかわいらしいです。寄せ植えにするときは、他の植物同様に市販の花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は赤玉土腐葉土3を混ぜたものを使います。

夏越しを狙うなら、山野草の土を使って水はけをよくして植え付けましょう。
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鉢植え

古い鉢から株を取り出し、土を崩さずに、ひとまわり大きな鉢に新しい土を加えて植え替えます。

新しい鉢の底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を3cm入れ、その上に用土と株を入れて、隙間に用土をつめていって、最後にしっかりと鉢底から水が出るまで水をやって完成です。

種まき

ハナカンザシの種が販売されています。これを霜が降りない暖地なら9月から10月に撒いて、冬を越して春に咲かせます。霜が降りる地域ならば三月に撒いて春に開花させます。霜よけすれば霜が降りる地域でも秋に撒いて春に咲かせることが出来ます。3月に種蒔きすると開花が遅く、すぐに暑さで全滅するので、長く楽しめません。やるなら秋撒きがお勧め。

病気・害虫

アブラムシ
春〜秋にアブラムシが発生し、新芽・ツボミにたかられて弱ってしまいます。発生したら薬剤を散布して駆除するか、オルトランを前もって使って予防します。

灰色かび病
灰色カビ病は湿度が高く、低温の時期にカビてしまう病気です。土の水はけをよくして、水やりを控えて、風通しの良いところで管理することで予防できます。

特徴・由来・伝承

花を触るとカサカサするのがハナカンザシの特徴です。ドライフラワーのような、変な感触ですが当然フレッシュなお花です。ツボミが簪(カンザシ)に似ていることから花簪と呼ばれます。小さな花が冬の風に揺れている姿から「冬の妖精」とも呼ばれます。

ペーパーカスケードはハナカンザシの品種で、どちらも今まではヘリクリサム属・ヘリプテルム属でしたが現在はローダンセ属です。でも、現在でもヘリクリサムとして流通していることがあります。。ヘリクリサムはギリシャ語で「太陽と黄金」という意味です。ペーパーカスケードの方が花びらが尖っていますが、全体的にはよく似ています。

本来は「ハナカンザシ」はRhodanthe chlorocephalaの和名なんですが、園芸界ではRhodanthe anthemoidesがハナカンザシとして流通しています。ヒロハノハナカンザシ(Rhodanthe manglesii)も別種です。
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