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帝王貝細工(ムギワラギク)の育て方…種まき育苗の時期は?手順も!

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帝王貝細工
目次
帝王貝細工(ムギワラギク)の特徴は?
春か秋に種蒔きして育苗しましょう
植え付け
管理場所・日当たり
水やり
肥料
花ガラ摘みとドライフラワー
病害虫
摘芯
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学名などの基礎データ
帝王貝細工の開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
帝王貝細工
科名
キク科
属名
ムギワラギク属
学名
Xerochrysum bracteatum(Helichrysum bracteatum)
別名
ムギワラギク
耐寒
5度
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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帝王貝細工(ムギワラギク)の特徴は?

帝王貝細工(ムギワラギク)はオーストラリア原産キク科ムギワラギク属の半耐寒性多年草。以前はヘリクリサム属だったのでヘリクリサムと呼ばれることもあります。日本では夏に高温多湿で枯れる一年草扱いとされます。花弁がカサカサした油取り紙のような花びらが何重にも重なる変わった花を咲かせます。ドライフラワーにすぐに出来ます。

東京以西では秋に種をまいて、霜に当てないようにして越冬させて春から夏にかけて花を楽しむのですが、それほど広い庭が無いのであれば春に苗を植えて夏まで花を楽しみます。冬までには寒さで枯れてしまいます。

花が終わって変色してきたら、早めに摘みましょう。花ガラを摘むことで次の花が咲きやすくなりますし、帝王貝細工の場合は、花が腐って病気の元になることがあります。
草丈40cmから80cm
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春か秋に種蒔きして育苗しましょう

発芽温度が20度なので春(4月〜5月)に種まきして夏まで育てるか、秋(9月〜10月)に種まきして冬を越して夏まで育てる。秋まきして冬を越したほうが苗が大きくなり、開花も多くなる。ただ、帝王貝細工は寒さに弱いので(霜に当たると枯れる)ので、暖地以外では普通は春まき・春植えにする。

種苗箱に赤玉土小粒単用を敷き、種をまいて2mmほど土を被せる。ほとんど土は被せないってことです。分厚くかぶせると発芽しません。あとは乾燥しないように日陰で管理する。発芽までは一週間か二週間。発芽したら間引いていく。

発芽して本葉が2枚か3枚になったら小さな鉢やポットに植え替え、本葉が8枚になったら庭植えする。
●苗はあまり流通していない(という印象)。発芽率が良いので種から育てることが多い(という印象)。


●上には種まきの用土を「赤玉土小粒単用」と書いたがそんなに丁寧にする必要はない。一般的な培養土で十分。というか庭にパラっとまいてても発芽はする。
●芽が出たら日当たりに移動させて薄い液体肥料をやると生育が良い。
●発芽率がよい。ほぼ発芽する。
●気温が高いと発芽しやすい。
●発芽までは乾燥しないようにするが、ビチャビチャだと種子が腐ることがある。

植え付け

用土

庭植えの場合は、苦土石灰で中和してから腐葉土堆肥を混ぜて、緩効性化成肥料を少しやって用土とします。あまりに水はけが悪い場合は川砂・パーライトなどを混ぜて水はけを良くします。

鉢植えにする場合は市販の培養土を利用します。もしくは市販の培養土にパーライとを2割ほど足すといいです。

鉢植えの手順

鉢の大きさは5号〜7号で1苗。65cmのプランターなら3個から4個を植えます。

鉢底の穴に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて、穴を塞ぎます。その上に鉢底石(軽石)を3センチほど敷きます。網も軽石もホームセンターなどで売ってます。鉢底石(軽石)の上に用土を入れ、苗を置いて隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
矮性種でない、草丈が高くなるタイプは支柱をする。

庭植えの手順

15cmか20cmほど掘り返して、苦土石灰を混ぜておきます。混ぜてから一週間から二週間ほど経ってから、腐葉土か堆肥を2割ほど入れて、緩効性化成肥料をよくよく混ぜて、用土とします。用土を穴に半分もどし、苗を植えていきます。株間は20cmから30cm。

少し高植え・高畝にすると水はけがよくなってよいです。
●草丈が高くなるタイプは支柱をするとよい。
●植え付け時の肥料は窒素の少ないものがよい。窒素が多いと花がさきづらくなる。

管理場所・日当たり

日当たりで管理。日光が少ないと生育が悪く、花が少なくなる。半日陰は避けた方が良いです。多湿に弱いので風通しの良い、雨の当たらない場所で管理しましょう。

夏越しは厳しい

夏の暑さと乾燥には強い。暑さには強いが、日本の多湿な夏は厳しく、腐って枯れてしまうことが多いですので、風通しの良い半日陰で管理します。

秋に種をまいた場合、越冬して春以降に開花します。冬は霜に当たると枯れてしまいますので、霜よけをします。霜が降りない暖地であれば、戸外で越冬可能です。

霜よけすれば、中間地でも越冬します。

水やり

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら鉢底から水が出るくらいに、水をしっかりとやってください。過湿に弱く、水をやりすぎると腐って枯れてしまいます。土が濡れているうちは水をやらないようにしてください。とにかく乾燥気味の水やりがコツ。

出来れば鉢を持ち上げて土中の水分量を測れるようになっておくと水切れ・水のやりすぎを避けられます。もしくは土壌水分計で計測してから水やりをするといいです。
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花に水をかけない

花には水がかからないようにする。花に水がかかると花がしぼむだけじゃなくて、花が腐ってしまう、かも。それが病気の原因になります。避けるのであれば土に水を注ぐようにする。土に水を注ぐのに、注ぎ口が細いジョウロがあるといいです。
葉っぱに水を掛けることでハダニ予防になる。ハダニは葉裏に潜んでいるので、水をやるときに葉っぱの裏に水をかけるようにするとよい。葉っぱに水をかけるように水をやると、当然、花にもかかり、花にかかると花はしぼみます。花はしぼんだら早めに摘むようにするのであれば、水をかけてもいいです。

庭植えの水やり

帝王貝細工(ムギワラギク)は乾燥気味を好みますので、庭植えにした場合、植え付け直後二週間ほど根付くまで水をやりますが、その後は降雨だけで十分です。

肥料

帝王貝細工(ムギワラギク)は植え付けのときに元肥として肥料をやったらそれで十分で、追肥しない。ただし、どうにも肥料不足が疑われる場合は6月から9月に薄い液体肥料を二週に一回ほどやるといいです。

花ガラ摘みとドライフラワー

帝王貝細工(ムギワラギク)の花の色が霞んできたら早めに切り取る。古い花を取り除くことで、次の花が咲きやすくなる。また、しぼんだ花を放置していると腐って病気の元になるので、早めに切ってしまいましょう。

まだ綺麗なうちに刈り取って、束ねて風通しの良い日陰で吊るしておくと綺麗なドライフラワーになります。

病害虫

ハダニ
ハダニが発生する。ハダニは蜘蛛の仲間でとても小さい。目には見えない位小さい。乾燥すると発生するので、葉っぱに水をかけるとよい。ハダニは葉っぱの裏から葉の汁を吸うので、葉っぱの裏にも水をかけると予防できる。
ただ、帝王貝細工(ヘリクリサム)は乾燥気味に管理するものなので、ある程度の頻度では発生する。発生したら、薬剤を散布して駆除する。


アブラムシ
アブラムシも発生する。新芽にまとわりついて汁を吸い、生育が著しく阻害されるので、早めに駆除する。薬剤を散布するか、前もってオルトラン粒剤を撒く。ただし、アブラムシは耐性がつきやすいので、オルトランを撒いても効かないときは効かない。複数の薬剤を併用するといい。

摘芯

芽の先を切ると、その下から新芽が出ます。それで枝が増えて花が増えます。これを摘芯といいます。摘芯は春から夏の間、定期的に行います(二週間に一回とか)。花ガラ摘みも摘芯の効果を狙っています。
●他の植物のように、大きく切り戻さないでいい。
●摘芯することでコンモリと仕上がりやすく、草丈も小さくなる。茎もしっかりとする。
●矮性種は摘芯しなくてもコンモリとなり小さくまとまります。
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