ウィルマの育て方
目次
ゴールドクレスト・ウィルマの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり病害虫剪定関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ゴールドクレスト・ウィルマ
- 科名
- ヒノキ科
- 属名
- イトスギ属
- 学名
- Cupressus macrocarpa Gold Crest
- 耐寒
- 0度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 室内
- 難易度
- 中級者向け
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ゴールドクレスト・ウィルマの特徴は?
ゴールドクレスト・ウィルマは
ヒノキ科の常緑高木の
針葉樹(
コニファー)。
モントレーイトスギ(=モントレーサイプレス)の
園芸品種が
ゴールドクレスト。そのゴールドクレストの一種がウィルマです。ゴールドクレストよりも葉っぱが密に生えていて、小さくても刈り込んで綺麗に仕立てることが出来るので、
寄せ植えなどによく利用されます。
葉っぱが密に育ち、生育期には水をよく吸い上げて水切れしやすい。また、葉っぱが密になるので、過湿が苦手です。庭植えではなく、鉢植えにして室内で育てる品種です。
水切れしやすく、過湿が苦手な上に、
病気に弱く、また夏の暑さに弱いので、冬に流通しても夏を越して来年も、と言うのはなかなか難しい。無事に夏を越しても、株が弱ってしまいやすく、何年も育てるのは難しいです。
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水やり
庭植えの水やり
ゴールドクレスト・ウィルマは夏の暑さに弱く、枯れ込みやすく、また病
害虫に弱いために、季節ごとに移動させて育てるものなので、庭植えには適していません。ゴールドクレスト・ウィルマは室内で育てる用の植物とされます。
庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。冬も自然に降る雨だけでいいです。
鉢植えの水やり
鉢植えなら土が乾いていたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりと土に水を注ぎます。土に触ってみて、濡れているようなら水をやりません。土が濡れているのに水をやって、ずっと土が濡れているようだと、根で呼吸できずに
根腐れを起こして枯れてしまいます。
ゴールドクレストがそもそも乾燥に弱い植物なんですが、ゴールドクレスト・ウィルマは葉っぱが密に生えていて、さらに水の吸い上げが早く、尚の事、乾燥に弱いので、生育する時期は特に水切れに注意します。
生育する時期は春と秋です。夏は暑すぎて生育が鈍くなります。といっても夏は高温で蒸発が多く、水切れしやすいです。気難しい植物です。
冬の水やり
冬季は成長が停止しており、低温によって水の蒸発も遅くなるため、土壌中の水分が比較的残りやすい状態です。そのため、
水やりは控えめに行います。水やりが多いと根腐れします。土が乾いてから数日経ってから水をやるようにしましょう。判断がしにくい場合は、
土壌水分計を使用して土壌の水分量を測定し、水やりの判断をすると良いです。
肥料
3月と6月に一回づつ、緩効性
肥料を鉢のフチの近くに置くか、4月から7月に二週間に一回液体肥料をやります。特に新芽がよく出る春に肥料はあった方がいいです。肥料はやりすぎると根が傷んでしまうので、緩効性化成肥料をやるときは「控えめ」にしておきます。
コニファーは肥料喰い。葉色が悪いのは肥料不足であることが多いです。
植え付け・植えかえ
時期
植え替えはゴールドクレスト・ウィルマにとって「
ストレス」です。植え替え後に生育してダメージを取り戻せる
春か秋に植え替えをします。用土
観葉植物の
専用土が一番適しています。観葉植物の専用土は適度な肥料が入っていて、中和してあり、殺菌してあり、また、室内に育てる用に匂いのする
腐葉土が少なめになっています。また色々と土を用意しないでいいので、結局安上がりです。
庭植えの場合は庭土に腐葉土か
堆肥を追加して、
用土とします。
用土を自作するなら?
自作する場合は以下の用土を混ぜます。
●一般的な
培養土に
パーライトを1割混ぜて
水はけをよくする。
●観葉植物の土にパーライトを1割混ぜる。
●
赤玉土(小粒)6腐葉土3パーライト1
鉢植えの植え替えの手順
古い鉢から抜き出し、一回り大きな鉢に植えます。
抜き出した株の根についた土は落としません。落とすと根が傷ついて生育不良を起こします。土を落とさず、根をほぐさず、そのまま植え替えてください。
鉢の底の穴を鉢底ネット(鉢底網)を敷いて、その上に鉢底石(
軽石)を2センチから3センチほど敷いて、その上に株を置いて、隙間に土を詰めていきます。最後に水をやっておしまい。
庭植え手順
庭植えの場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、
苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土を元の土に対して2割ほど追加して、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。
株の土は落とさず、根はいじらないこと。いじるとその後、枯れることすらある。
穴に半分用土を戻して、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。
基本的にゴールドクレスト・ウィルマは庭植えしないほうがいいです。
管理場所・日当たり
ゴールドクレスト・ウィルマは葉っぱが密生して夏に蒸れやすく、病気になりやすいので、春と秋は戸外でもいいですが、夏と冬は室内で育てるようにします。基本的には一年中室内で育てるものです。
葉焼けすることはないので、日光にしっかりと当ててください。日光に当てないと葉っぱが枯れ込んできます。夏の暑さには強いのですが、蒸れに弱いです。小さいゴールドクレスト・ウィルマは蒸れないんですが、大きく育ってくると蒸れやすくなります。蒸れを予防するには枝をさばいて風通しを良くするしかないです。
越冬
耐寒温度は0度で、室内で管理している限りは寒さで枯れることはないです。冬もできるだけ日光に当ててください。
冷暖房の風に注意
冷暖房の風は非常に乾燥していて、直接当たると葉っぱがパリパリになって枯れてしまいます。一度枯れた葉っぱは元に戻りません。冷暖房の風が直接当たらなければいいいです。冬はただでさえ乾燥しているのに、暖房をかけて尚の事、乾燥するので、加湿器をかけて湿度を50%以上にしてください。
病害虫
ハダニ
乾燥すると発生します。葉っぱに水をかけることで予防できます。
カイガラムシ
カイガラムシが発生したら、歯ブラシでこそぎ落とします。カイガラムシは自力では動けませんから、落としてしまえば死んでしまいます。幼虫には薬剤が効くのですが、成虫は薬剤が効かないので、一度発生したら定期的に薬剤を散布するようにします。
その他
アブラムシ・
スギドクガなど。
剪定
ゴールドクレストの外側は綺麗な緑の葉っぱが生えているんですが、内側の幹に近い部分には葉っぱがありません。この部分に枯れた葉っぱがあるんなら、できるだけ取り除いてください。内部まで密生しているなら、蒸れ予防のために枝を落としてでも内部に風が通るようにします。
株が小さくて、風通しはどうでもいい場合は、そのままにします。
葉っぱをむしる
葉っぱの先をむしると、脇芽が出てきて、さらにビッシリ生えてきて綺麗に仕上がります。ただし、葉っぱが増えると欲しがる水量が増えて夏に乾燥で枯れやすくなり、また、葉っぱが増えることで内部が蒸れやすくなり、枯れ込みやすくなる。
枯れ込む前に、蒸れと乾燥予防のためにむしり、枯れた枯葉をむしります。
金属製のハサミで切ると切り口が茶色くなると言われるが、何で切っても茶色くなる。手で毟ると茶色くならないとされるが、それはむしることで切り口が小さくなって茶色い部分が見えづらくなるだけ。なので、ハサミで切ってもいいです。
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