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サンシュユ(山茱萸)の育て方…グミが収穫できるコーネリアンチェリーもある

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サンシュユ
目次
サンシュユ(山茱萸)とは?
品種
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
サンシュユの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
サンシュユ
科名
ミズキ科
属名
ミズキ属
学名
Cornus officinalis
別名
春黄金花・秋珊瑚
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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サンシュユ(山茱萸)とは?

サンシュユ(山茱萸)は中国原産のミズキ科ミズキ属の落葉小高木。春に黄色の独特の花を咲かせる。葉っぱより先に開花するために木が黄色に染まる。秋(10月から12月)には真っ赤なグミのような実がなる。

この実は漢方薬として利用される。

11月には紅葉する。育てやすいのに、花・実・紅葉と鑑賞価値は高い人気の庭木。ただし、イラガという毒のある毛虫が発生する。コイツさえいなければ文句なしなんですよね。

セイヨウサンシュユ(Cornus mas)には、覆輪の斑入り葉のものがあり、花が終わった後もカラーリーフとしても綺麗です。
樹高
3mから15m(剪定で2m程度にまとめられる)
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品種

金時

サンシュユの中から花付きがよいものを選抜した品種。庭木として植えるのであれば、これでいいです。
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西洋サンシュユ

西洋サンシュユ(コーネリアンチェリー)はヨーロッパ原産。食用果実をつくるために作られた品種が流通していて、実が大きく、甘みがあり、果樹として話題になっている。

栽培手順はサンシュユと同じだが、果実を収穫する分だけ肥料を欲しがるので寒肥とは別に開花後の4月、収穫後の9月に一回づつ施肥するようにします。
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水やり

庭植えにした場合、一旦根付いてしまえば、あとは自然に降る雨だけで十分。ただし日照りの時は水やりをしてください。鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやるようにします。

肥料

寒肥として2月に緩効性肥料(化成肥料か骨粉+油粕)をやります。
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サンシュユ:補足情報
株の周囲に穴を掘って埋めます。根に当たらないように地上部の枝先の真下に穴を掘るようにします。寒肥が一番大事で、基本的には寒肥だけで十分です。

開花・結実が多いので、株が消耗してしまうので、寒肥だけで不足しているようなら、花が終わる4月〜6月あたりに花で消耗したエネルギー回復に緩効性肥料を。9月か10月あたりに結実のエネルギー補給に緩効性肥料をします。
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植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

落葉してから、サンシュユが動き始める3月までに植え付けをします。ただし真冬は避ける。よって実質3月くらいしかない。開花中に植え付けしても枯れないからしてもいいです。開花前・活動前どうこうは理想論です。

一般的には鉢植えにはしないけど、鉢植えの場合は花と野菜の培養土で普通に植え付けをする。

用土

サンシュユは少し湿った場所を好むので、有機物が多くて、水持ちの良い土を好みます。堆肥腐葉土を入れ、あんまり水はけが良すぎる場合は、赤玉土を入れて水持ちよくしましょう。

鉢植えで育てる場合は、一般的な培養土か、赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。

庭植え

鉢の大きさの二倍の深さと、直径の穴を掘り、掘り出した土に3割〜4割の堆肥か腐葉土と緩効性肥料を適量、混ぜて半分戻して、株を入れて隙間に残った土を入れて、最後に水をやって植え付け完了です。もしくは鉢底に肥料を埋めて、間土を挟んで株を入れて隙間に用土を詰めて水をやります。

種まき

11月〜12月に果実を採取して、果肉を取り除き、洗い流します。果肉は発芽抑制物質が含まれていて発芽しにくくなるので、必ず取り除きましょう。乾燥しないように塗らせたティッシュに包んで、ジップロックに入れ、冷蔵庫に保存しておいて、これを3月〜4月にまくといいです。

別にそんな面倒なことをしなくても、こぼれダネで芽を出します。

管理場所・日当たり

日当たりでもいいですし、半日陰(午前中だけ日当たり)でも十分育ちます。もちろん日当たりがいいほうが花がよく咲きますが、そこまで差がないのでどちらでもいいです。果実を収穫するのであれば、日当たり一択ですね。

寒さに強く、北海道以外であれば戸外の越冬可能で、東北〜九州で庭植えできます。

剪定

花が終わって以降に、剪定ができます。花芽ができるのは7月8月なので、それまでに剪定するのが理想ですが、秋になると花芽が目視で分かるので、イラガがいなくなってから剪定するといいです。

剪定は徒長枝を切り戻します。サンシュユは長い枝には花がつきませんから、これを切り戻すのが開花させる大事なポイントです。枯れ枝や妙な方向に伸びている枝を切るようにします。枝を切り戻すと脇枝が出て花が増えますので、適当に切り戻しをして、脇枝を出させると花が増えます。

幹に風が通るように枝を落としてください。風が通ることで病気害虫を予防できます。剪定する枝の詳細については以下のページを三ん項にしてください。
樹木の枝の種類を知って、剪定を上手になろう
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ガーデニング知識(上級編)
剪定して2m程度に抑えるように芯止めしましょう。3m以上になると脚立を立てても剪定作業事態が厳しくなり、危険性が増すので、とにかく2m以下にしましょう。
芯止めの意味・メリット・手順のまとめ
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トラブル

病気・害虫

イラガ
5月くらいからイラガが発生する。イラガは毒のある毛虫。卵・幼虫に毒があり、成虫には毒がない。5月から夏の間は発生するので、見つけ次第、薬剤をまきます。この時期は剪定しないほうがいいかもしれない。ちなみに冬はサナギで過ごす。この時ウズラの卵のような殻を作る。妙なコブがあったらイラガ。

ウドンコ病
ウドンコ病も発生。ウドンコ病は白い粉をふいたようなカビが生える病気で、対応の殺菌剤で予防・治癒を行います。株が健康なら、発症しても、それほど悪化せず、いつのまにか治癒していることもあります。
ウドンコ病
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病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ

特徴・由来・伝承

中国・朝鮮半島原産。江戸時代に薬の材料として日本に渡来。サンシュユは「山茱萸」を音読みしたもの。山茱萸の茱萸はグミのこと。このサンシュユの枝を牛乳の中に入れて一晩するとヨーグルトになる!とされます。ブルガリアにはヨーグルトの木(セイヨウサンシュユ)があり、同じように牛乳に入れるとヨーグルトになる。ただし、なぜヨーグルトになるのか、そもそも乳酸菌発酵なのか、よくわかってないので食べないほうがいいです。
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