ヤマボウシ・ウルフアイの育て方

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ヤマボウシ・ウルフアイの基礎データ

ヤマボウシ・ウルフアイ
科名
ミズキ科
属名
ミズキ属
学名
Cornus kousa var.chinensis‘Wolf Eyes’
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ヤマボウシ・ウルフアイの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

山法師・ウルフアイとは?

山法師・ウルフアイはミズキ科の落葉樹。斑入りのヤマボウシの品種。普通は斑入りの植物は、斑の部分が直射日光に弱いものですが、ヤマボウシ・ウルフアイは直射日光に強く、葉焼けしません。ただし、強い直射日光を浴びると斑の部分がウネウネと波打ちます。それでもそれだけで枯れるわけじゃないので育てやすい品種です。ウネウネしない半日陰で育てると良いです。秋になると斑の部分が紅葉します。

普通のヤマボウシは花が上を向いて咲くために、成長すると花が見えないので、徐々に人気がなくなってきているが、斑入りなので割と人気。

春に花が咲いて、そのあとに果実ができます。果実もとても魅力的だし、食べることもできますが、美味しいので、すぐに鳥が食べてしまい、あんまり見かけません。
性質樹高3m-5m・落葉高木・果実がなる
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水やり

ヤマボウシは山の中の川の近くの水はけの良い土の場所で自生する樹木で、水が切れると枯れ込むのですが、水はけの悪い土に植わっていると根腐れをします。なんだかややこしいですが、乾燥と過湿の両方に気をつけないといけないってことです。

庭植えの水やり

庭植えの場合は、普段は自然に降る雨で十分なので、水やりは不要です。ただし、植え付けて2年は根が広がりきっておらず、水切れすることがあるので注意します。また、真夏の乾燥時期にしっかりと水をやってください。表面を濡らすのではなく、根までしっかりと水が行くようにたっぷりと水をやってください。

水が不足すると枝が枯れ始め、放置していると全体が枯れこみます。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、土が乾いたらしっかりと水をやります。受け皿に水が溜まっていたら水を捨ててください。放置していると根腐れを起こします。水をやるときは、鉢の底の穴から水が出てくるくらいにしっかりとやります。これは夏でも冬でもそうです。

土が乾くまでは、水をやらないようにします。指で土に触ってみて濡れているようであれば水はやりません。春と秋は大体、晴れた日には水をやることになります。夏は毎日、朝と夕方の二回、水をやります。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めるので、やめましょう。

冬は生育が止まっているので水を控えてください。控えますが、水はやります。土が乾いてから数日経ってから水をやる程度にします。

肥料

2月に寒肥をします。

ヤマボウシは枝が伸びている範囲と同じ範囲に根を張っています。枝が幹から1mの場所まで伸びていたら、地下の根も1mのところまで伸びています。そこで枝先の真下に20センチほどの深さの穴を掘って、そこに有機質肥料(牛糞や醗酵油かすなど)を入れます。鉢植えの場合は、化成肥料を鉢のフチに置きます。

もしくは花が終わったあとにお礼肥をします。花が終わってから化成肥料を根元に適量やります。御礼肥も寒肥もチッソ肥料ばかりのものをやっていると葉っぱが茂るばかりで開花しなくなります。

植え付け・植えかえ

時期

落葉時期の11月〜3月に植え付け・植え替えをします。

用土

鉢植えの場合の用土は、赤玉土腐葉土3を混ぜたものか、一般的な培養土に赤玉土か川砂を1割ほど追加して水はけを良くしたものを使います。庭植えの場合は、堆肥か腐葉土を庭土に足して植え付けます。

参考:必ず新しい土で植えましょう(初心者向け)

庭植え

ヤマボウシ・ウルフアイは水はけの良い土でないと根腐れします。土を掘り返した時に、水が染み出すようだったり、粘土質だと根腐れしますので、植えません。もしくは、川砂・パーライトなどを混ぜ込んで水はけを良くします。

根鉢の1.5倍ほどの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土や堆肥を元の土に対して2割ほど入れて、化成肥料を規定量入れて、用土とします。穴に半分ほど用土を戻して、株を入れます。隙間に土を入れていきます。すると根鉢の上部が元の地面より上になります。こうすることで水はけを良くしています。
あとは支柱をして、ヤマボウシを紐で結びます。

鉢植え

鉢植えは一般的ではないです。鉢植えにする場合はできるだけ大きな鉢で、一般的な培養土で植え付けます。

植え付けは一般的な苗の鉢植えの方法のページを参考にしてください。

増やし方

ヤマボウシは挿し木で発根しづらいです。ヤマボウシを増やすには「種子から」と「接木」です。種子は発芽させてから、開花するまで4年か5年かかります。接木はすでにある株に枝を継ぐことで、枝のヤマボウシと同じ性質の株を増やすことができます。どちらも一般的ではないので、ヤマボウシ・ウルフアイを庭に増やしたいならば、新しい株を購入します。

管理場所・日当たり

ヤマボウシ・ウルフアイは日当たりを好みます。日光が少ないと花が少なくなります。西日に弱い(西日は乾燥しやすい)ので、西日が当たらないような場所に植えます。

ヤマボウシ・ウルフアイは直射日光に当たっても葉焼けせず、葉っぱがウネウネとなるだけですから、日当たりがよく西日の当たらない場所が適しています。ただ、ヤマボウシ・ウルフアイは花よりも葉っぱの「斑」が大事なので、半日陰でもいいです。半日陰だと葉っぱがウネウネとなりません。ちなみに葉っぱのウネウネは日差しが弱くなれば元に戻ります。

寒さには強く、耐寒温度はマイナス25度で、北海道でも戸外で生育します。

剪定

ヤマボウシは自然な樹形で綺麗ですから、剪定は「邪魔」な枝を落とし、枝が増えすぎて混み合った時に枝を落とす程度にします。ヤマボウシの花芽分化は夏なので、剪定は花の後すぐ。夏以降に剪定すると、花が減ります。

徒長枝、込み合った枝、下向きの枝、ひこばえ、胴吹き枝、不要な枝は分岐点の上から切るようにします。 枝については枝の種類(剪定の基礎知識)のページを参考にしてください。
太い枝を落とした場合は、切り口に癒合剤を塗ります。癒合剤は木に雑菌が入らないようにするものです。癒合剤がない場合は、木工用ボンドでも代用できます。

病気・害虫

害虫がほとんどなく育てやすい樹木です。ただ、うどん粉病カミキリムシが発生します。うどん粉病は病変部分を取り除き、対応薬剤を散布しておきます。
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カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)が幹を食べ荒らして枯らすことがあるので、注意しましょう。
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特徴・由来・伝承

新しい品種で、流通しだしたのは2000年以降。ヤマボウシの突然変異種で、従来のヤマボウシに枝を接木して増やす。アメリカ合衆国東部のメリーランド州モンクトンの「Manor View Farm(マナー・ビュー・ファーム)」で発見されました。
ハナミズキアメリカヤマボウシ)とは近縁種。
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