ヤマボウシ(山法師)の育て方

TOP > ミズキ科 > ヤマボウシ最終更新画像投稿

ヤマボウシの基礎データ

ヤマボウシ
科名
ミズキ科
属名
ヤマボウシ属
学名
Cornus kousa
別名
山法師・ヤマグワ
耐寒
マイナス25度
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ヤマボウシの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

ヤマボウシ(山法師)とは?

ヤマボウシは日本に自生するミズキ科の落葉高木。樹高が5mから10mまで育ちますが、庭植えしても生育が遅いので、急成長して困ることはないです。

春から初夏にかけて、花が溢れるほどに咲き、
ヤマボウシ:補足情報
開花後に結実し、9月には独特な形状の甘くて美味しい実がなります。

その後、秋には紅葉し、冬は落葉します。季節を感じる人気のシンボルツリーですが、花が上を向いて咲き、成長すると花が見えなくなるため、以前ほどは人気がなくなってきています。
樹高5m〜10m
ヤマボウシ苗の商品画像
ヤマボウシ苗の購入はこちら
Amazon
楽天市場

ヤマボウシの仲間

ハナミズキ

よく似た植物にハナミズキ(Cornus florida)があります。ハナミズキは別名が「アメリカヤマボウシ」でアメリカ原産。ヤマボウシは日本原産。似ていますがハナミズキが4月〜5月に開花するのに対して、ヤマボウシは6月〜7月に開花します。ハナミズキは花ビラ(萼)が丸く、また先が凹んでいます。

果実も形状が全然違います。ヤマボウシはトゲトゲのあるトロピカルフルーツのようですが、ハナミズキは赤いツルツルした小さな実で、全然違います。

常緑山法師

常緑山法師(Cornus hongkongensis)はヤマボウシ属で、常緑。ただし、冬の寒さに通常のヤマボウシより弱いため、地域によっては枯れてしまうので注意します。そうはいっても耐寒温度はマイナス5度〜8度と関東であれば問題ないレベルです。

ウルフアイ

山法師・ウルフアイは斑入りのヤマボウシ。カラーリーフとしても優秀で、夏の直射日光にも強いです。

ベニバナヤマボウシ

ベニバナヤマボウシ(Cornus kousa f. rosea)はピンク色の花が咲く、ヤマボウシの仲間。
ベニバナヤマボウシの商品画像
ベニバナヤマボウシの購入はこちら
Amazon
楽天市場

ミルキーウェイ

ミルキーウェイ(cornus kousa ‘milky way’)はヤマボウシの選別品種で、花が大きく、花付きがよく、花の咲き初めは緑色、徐々にクリーム色になり、真っ白に変化していきます。
ヤマボウシミルキーウェイの商品画像
ヤマボウシミルキーウェイの購入はこちら
Amazon
楽天市場

水やり

鉢植えの水やり

ヤマボウシの鉢植えは一般的ではありません。できれば庭植えにしましょう。

鉢植えにした時は土が乾いていたら水をやるようにします。ヤマボウシはどちらかというと乾燥を好み、過湿が苦手で、水をやりすぎると根腐れします。土が濡れているようであれば水はやらないでください。

冬は落葉していますが、水を完全に切ると枯れます。冬でも土が乾いてから数日経って水をやるようにしてください。

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、根付いてしまえば、自然に降る雨だけで十分です。ただし、乾燥する時期(梅雨明け〜9月)は水をやってください。

肥料

庭植えならば、2月に寒肥をやります。根に当たらないように地上の枝のすぐ下に深さ20センチの穴をいくつか掘ってそこに化成肥料を規定量入れて埋めてください。

鉢植えであれば、3月に緩効性肥料(化成肥料)を鉢のふちに置き肥してやってください。
化成肥料の商品画像
化成肥料の購入はこちら
Amazon
楽天市場

植え付け・植えかえ

時期

落葉している時期に植え付けをします。植えるのは11月から3月の間。ただし真冬は避けますますので、実際は11月から12月上旬と、2月下旬から3月の間に植え付けをします。

庭植え

庭に根鉢の1.5倍ほどの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土堆肥を元の土に対して2割ほど入れ、化成肥料を規定量入れて、混ぜて半分ほど穴に戻します。
腐葉土の商品画像
腐葉土の購入はこちら
Amazon
楽天市場
化成肥料の商品画像
化成肥料の購入はこちら
Amazon
楽天市場
株を少しほぐして入れて、穴に混ぜた土を入れていきます。最後には根鉢の地表が、地面より少し高くなるように植えます。少し高く植えることで「水はけ」をよくするためです。最後にたっぷりと水をやってください。

株がグラグラするといけないので、支柱を立てて、紐でくくりましょう。根付いてグラグラしなくなったら支柱は除いてください。
園芸支柱の商品画像
園芸支柱の購入はこちら
Amazon
楽天市場

鉢植え

鉢植えは一般的ではないですが、鉢植えも可能です。できるだけ大きな鉢(10号以上)を用意して、一般的な培養土で植え付けをします。もしくは赤玉土6腐葉土4を混ぜたものを使います。
10号鉢の商品画像
10号鉢の購入はこちら
Amazon
楽天市場
鉢の底に土が出ないように鉢底ネット(鉢底網)を敷き、その上に鉢底石(軽石)を2センチか3センチほど敷いて、根鉢を少し崩して植え付けをします。根鉢を崩すことで根の張りがよくなります。ただし根は切らないでください。
鉢底ネットの商品画像
鉢底ネットの購入はこちら
Amazon
楽天市場
鉢底石の商品画像
鉢底石の購入はこちら
Amazon
楽天市場
最後にしっかりと水をやってください。鉢底から水が出てくるまでしっかりとやってください。

管理場所・日当たり

日当たりで育ててください。西日が当たらない方がいいですが、ヤマボウシは西日に強い植物ですから、むしろ西日が当たる場所に植えて、「西日よけ」にしてもいいくらいです。ただし鉢植えは西日が当たると乾燥しすぎてしまいますので西日は避けた方がいいです。

寒さには強く、耐寒温度はマイナス25度。東北には自生しているので問題ない。北海道も戸外の庭植えで越冬が可能です。

ベランダ栽培?
ヤマボウシをベランダで育てる!って人もいます。ヤマボウシは日当たりにも強いですが、多少の半日陰くらいなら育ち、ベランダでも育ちます。ヤマボウシは落葉樹なので、ちゃんと掃除しないと排水溝が詰まるかもしれないです。

剪定

ヤマボウシは成長が早くありませんから、剪定すると取り戻すまで時間がかかります。それに自然に生える樹形が綺麗ですから、特に剪定する必要はありません。変に生育して邪魔になったら落とす程度にします。どんな枝を落とすのかは以下のページを参考にしてください。
剪定する時期は落葉時期です。
太い枝を落とした時は癒合剤を塗って雑菌が入らないようにします。
癒合剤の商品画像
癒合剤の購入はこちら
Amazon
楽天市場

病気・害虫

うどんこ病
葉っぱが白く粉を吹くウドンコ病が発生します。株が健康であれば治癒します。あまりにひどい場合は薬剤を散布して治療します。薬剤については以下のページを参考にしてください。

カミキリ虫
幼虫が木を食べます。木の粉のような糞が周囲に散っていたらカミキリムシがいます。穴を探して、薬剤を注入して、穴を癒合剤・木工用ボンドなどで塞ぎます。放置していると枯れることも十分ある害虫です。
テッポウムシ 薬剤の商品画像
テッポウムシ 薬剤の購入はこちら
Amazon
楽天市場

特徴・由来・伝承

白かピンクの花が咲き、その花を坊主頭と頭巾に見立てて「山法師」と呼ぶようになりました。
スポンサーリンク
記事が気に入ったら拡散をお願いします。
はてブ LINE

ヤマボウシのカテゴリ・タグ

庭植え紅葉シンボルツリー果実落葉高木

ミズキ科

関連する花BBSの投稿

関連するユーザーの記事

スポンサーリンク