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ナンキンハゼの育て方

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ナンキンハゼ
目次
ナンキンハゼとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
病害虫
剪定
関連記事
学名などの基礎データ
ナンキンハゼの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ナンキンハゼ
科名
トウダイグサ科
属名
ナンキンハゼ属
学名
Triadica sebifera
別名
南京櫨・南京黄櫨・烏桕・トウハゼ・カンテラギ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
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ナンキンハゼとは?

ナンキンハゼはトウダイグサ科の落葉高木。ハゼと名づくがハゼではなく、かぶれない。5月6月に開花。雌雄同株・雌雄異花で雄花と雌花が1株に開花する。雄花と雌花が時期をずらして成熟する。花には様々な虫が集まる蜜源植物でもある。花は黒い実をつけ、中から白い種子が飛び出す。白い種子は殻から飛び出してもなかなか落ちずに長期間ぶら下がる。落葉しているのに白い種子だけ残っている光景は面白い。と言うか変。秋には紅葉する。寒暖差がなくてもしっかりと紅葉するので潜在的な需要はあると思う。繁殖力が旺盛で、公園や庭木に植えたものの種子を鳥が運んで生息範囲が広がっている。種子には毒がある。新芽は明るい緑。紅葉はオレンジ・赤・紫と色合いが変化する。

育てること自体は簡単だが、成長も早く毎年剪定が必須で、繁殖力が強いので注意。
樹高樹高7mから15m
横幅3mから10m…剪定して小さくまとめる必要がある。
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特徴・由来・伝承

ナンキンハゼの原産は中国台湾。日本では戦国時代以降ハゼから蝋を取っていた。そのハゼの代わりにナンキンハゼから蝋の材料として利用した。中国から渡来したからナンキンハゼと呼ばれる。ところが融点が低いため蝋燭としてはイマイチだったらしい。ハゼはウルシ科、ナンキンハゼはトウダイグサ科で全く違う植物。実を乾燥させたものが「烏臼」と呼ばれる薬になる。

栽培のまとめ

●ナンキンハゼはトウダイグサ科の落葉高木。
●新緑は美しく、紅葉し、実も鑑賞価値があり、知っている人は好きな樹木でナチュラルガーデンに植えられることもあるが、繁殖力が強く危険視される傾向がある。
●大きく育って、大量に落葉するため掃除が大変。
●生育が早く、横に広がるため、一般家庭の庭植えには適さない。また種子を鳥が食べて広がっていくため、近所に迷惑をかけるかもしれない。
●成長が早く、毎年剪定しないと小さく保てない。
●鉢植えには適さない。庭植えにする場合も、広い土地に植えるようにする。

参考
ナチュラルガーデン 蜜源植物

仲間・品種
ナンキンハゼ・メトロキャンドル…新芽がピンクになる。
ナンキンハゼ・スノーマウンテン…斑入り品種。
ナンキンハゼ・グリーンホーネット…黄色の斑入り品種。紅葉がマダラになる。

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水やり

ナンキンハゼは乾燥気味を好み、一旦根づけば、自然に降る雨だけで十分。日照りの時は水をやってください。乾燥には強い方。鉢植えの場合は通常の栽培と同じく土が乾いたら水をやります。

肥料

ナンキンハゼは痩せ地でも育つので、肥料はなくても育つし、肥料がなくてもそもそも成長が早い(困るくらいに)。新芽をより出させるために2月に有機肥料を寒肥としてやると良いが、なくてもいい。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

植え付け・植え替えは落葉時期。斑入り品種の方が成長が遅く、樹高も小さめにまとめやすいので、庭植えにするのであれば斑入り品種を考える。ただし品種によっては紅葉が鈍い(もしくはあまり綺麗じゃない)ので、よく考えてください。

用土

比較的乾燥した土を好み、水はけさえ良ければ用土は選ばない。庭土に腐葉土を2割か3割ほど足して、水捌けが悪いならば軽石や川砂やパーライトなどを足してから植え付ける。鉢植えするのであれば一般的な花と野菜の培養土で植える。自作するのであれば赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使う。

鉢の植え付け方法は?

鉢植えには適さないが植えられないこともない。どうしても育てたい場合は小さく育つ斑入り品種を選ぶ。植え替えは苦手で、植え替えをするときはひとまわり大きな鉢を用意し、土を極力落とさないように植え替え(鉢増し)をする。ってことは、鉢植えのままで栽培するのは限界がある。
●鉢植え管理できるのは若木のときだけ。その後は庭植えに。

庭植えの手順は?

庭植えにする場合は、根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
●移植はできなくもないが、大きくなってからの移植は事実上不可能。邪魔なら業者に頼んで伐採する。
●一年で1mから2mほど成長する。そのことを考えて植える場所を選ぶ。
●強風で倒れることがあるので強風が通る場所には植えないようにする。

株の増やし方

種を採取してそこら辺に播いていても発芽して株は増える。なので近所や山で種子をとってきて庭に蒔けばいい。こぼれダネでも増える。

根伏や挿木でも増えるが、そこまでして株を増やしたい植物ではない。むしろこぼれダネで増えすぎて困るくらい。

管理場所・日当たり

関東以西でも暖かいところで育つ。陽樹で日当たりで育てる。半日陰や日陰だと弱って枯れてしまうこともある。寒さにはそこそこ強いが、寒冷地では紅葉が鈍くなるため関東以西で育てる。
●特に西日本で見られる。

病害虫

イラガ・テッポウムシ

テッポウムシはカミキリムシの幼虫で木の中に入って食い散らかし、枯らすこともある。株元にオカクズが落ちていたらテッポウムシが食害しているので穴を探して穴に薬剤を注入して駆除する。数日してもまだオガクズが見られるなら、もう一度穴を探して薬剤を注入する。オガクズが見られなくなるまで繰り返す。
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剪定

生育が早く、一年で1mから2mほど大きくなるので毎年剪定する。厳冬期を除く落葉時期に剪定しますが、強い樹木なのでいつ剪定したからといって枯れることもない。強剪定に強い。細かい枝がたくさん出るので、細かい枝を間引いて風を通し、そこから邪魔な枝を根元からバッサリ切るようにする。風が幹内部にも通るように太い枝も間引く剪定をする。剪定は枝を減らして風通しをよくするためのものです。太い枝を切った場合は切り口に癒合剤(や保護剤)を塗って雑菌が入らないようにする。
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●横へ広がる樹木で庭植えにした場合、庭の外や隣家に出ていくことがあるため、余裕を持って剪定して小さくまとめる必要がある。
●大きく育つため、毎年、芯止をしつつ、横への広がりも抑えなくてはいけない。管理し切れないことになりがちなので、一般的な狭い庭では植えない方がいい。

参考枝の種類(剪定の基礎知識)
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