ローソンヒノキ・エルウッディの育て方

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ローソンヒノキ・エルウッディの基礎データ

ローソンヒノキ・エルウッディ
科名
ヒノキ科
属名
ヒノキ属
学名
Chamaecyparis lawsoniana Ellwoodii
別名
シルバースター
耐寒
マイナス15度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
ローソンヒノキ・エルウッディの植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

エルウッディ(シルバースター)の特徴は?

エルウッディはヒノキ科の常緑高木の針葉樹コニファー)のローソンヒノキ園芸品種。シルバースターとも呼ばれる。単にローソンヒノキや学名のローソニアナでも流通します。

成長が遅めで管理しやすい。寒くて乾燥している地域の植物で日本の高温多湿の夏に弱くて、地域にもよるが、コニファーのゴールドクレストより育てるのは難しい。鉢植えにして夏は半日陰で管理するのが一般的。
樹高樹高3mから8m、
横幅1m
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庭植えの水やり

庭植えの場合は根付いてしまえば雨だけでほぼ十分足ります。乾燥時期や、日照りが続いたときに水をやる程度です。

植え付けして2年は根が張っていないために、水を吸い上げる力が弱く、庭植えでも水切れしやすく、葉先から枯れ込んできます。植え付けて2年以内は庭植えでも様子を見て水やりをする。特に植え付けて最初の夏は水切れして枯れやすいので、水やりをしましょう。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。

参考:水やり三年…水やりは難しい。(初心者向き)

夏の水やり

夏は早朝か夕方に水やりをします。昼に水をやると沸騰して根を傷めてしまうので、昼は水やりはやらないようにします。1日二回水やりをしても、それでも水切れするようなら、明るい日陰に移動させて蒸発を防ぎましょう。

冬の水やり

冬は生育が鈍くなるため、土が乾いてから数日経ってから水を与えます。水やりは朝に行います。昼以降に水を与えると、水が残って夜間に凍って根を傷める可能性があります。そのため、凍結によるダメージを避けるためにも、できるだけ水やりは朝に行うようにしましょう。それで枯れることはないですが、根にダメージを与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。

肥料

2月か3月に寒肥として緩効性肥料をやる。庭植えならば株の周囲に根に当たらないように、深さ20cmの穴を数箇所ほど掘って、化成肥料か油粕を埋めます。鉢植えであれば鉢のフチの近くに化成肥料を置いてください。肥料が不足すると葉色が悪くなり、枝葉が減ってしまうので、毎年肥料を施肥しましょう。

6月か7月にも同様に肥料をやるといいですが、寒肥が主で6月〜7月は葉色を見て、補助的に施肥しましょう。

植え付け・植えかえ

時期

植え替え時期は春か秋。

成長が遅いので鉢植えの場合は2年か3年に一回。3年に一回植え替えするのは、土が劣化して水はけが悪くなるので植え替えを。庭植えするときも春か秋が適した時期ですが、真夏と真冬を避ければ基本的に植え付け・植え替えは可能。

用土

水はけの良い土を好む。一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。庭植えする場合はもとの庭土に腐葉土か堆肥を3割か4割ほど混ぜる。

鉢植え

鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。土を落とさないで、根をいじらないで植え替えます。根をいじると枯れることがあるのできるだけいじりません。どうにも同じ大きさに植えなくてはいけないときは、土を少しおとして、植え替えますが、ダメージで回復が遅れることを覚悟して植え替えましょう。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。

植え替え後に1週間〜2週間は日陰で管理してから、普段の管理に戻すといいです。
エルウッディ(シルバースター)は鉢植えで育てて、夏に半日陰で管理するのが一般的。

庭植え

庭植えの場合は、植え付ける二週間前に根鉢の二倍か三倍の深さと大きさの穴を掘って、掘り出した土に苦土石灰をまいて中和させておく。中和反応は1週間〜10日かかるので、反応が終わってから、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、化成肥料を説明書きの規定量を入れて、混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
エルウッディ(シルバースター)は庭植えは一般的ではない。

管理場所・日当たり

エルウッディ(シルバースター)は耐陰性があり、多少の日陰でもよく、半日陰が適していて、多少、半日陰で管理するほうが葉っぱの色がいい。
シルバースターは幼木が流通していて、これを植える。大きく育ってくると枝枯れして、下枝から枯れて来るので、見た目が悪くなるし、夏の暑さに弱くて、全体的に観賞価値が低くなる。よって、一般家庭で育てる場合は鉢植えで、幼木を育てるものだと思ったほうがいい。

夏越し

夏の暑さにはやや弱く、多湿にも少し弱い傾向があります。直射日光にさらされると、特に若木は葉焼けしやすいです。そのため、葉焼けが心配な場合は、夏の管理方法を考える必要があります。鉢植えならば室内に移動させるか、戸外で管理している場合は日陰や遮光ネットなどを使用して直射日光を避けるか、半日陰で管理することをおすすめします。

また、枝が茂って密集した状態で育っている場合は、6月から7月にかけて適度に枝を整理して風通しを良くすることが重要です。これによって、蒸れを防ぎ、健康な成長を促すことができます。

越冬

耐寒温度はマイナス15度。寒さには強いが、幼木のうちは寒さに弱いので室内で管理する方がいいです。

積雪で枝割れが起きます。雪が降る前に、雪囲いをして枝割れを防ぎます。雪が積もらないように紐で縛って、積もらないようにします。雪が積もらないか、そこまでではないなら不要です。
参考:庭木の雪囲い

病害虫

アブラムシハダニカイガラムシスギドクガなど。

剪定

時期

主に冬(2月〜3月)に剪定する。それとは別に6月〜7月に夏の蒸れ対策で軽く枝・葉をさばいて風を通すといいです。

手順

基本的に放任でも樹形は整うのでほとんど不要。放置していると2mから3mほどになるので、邪魔なら芯止めをして切り詰めて小さくまとめる。芯止めとは一番高い芯を切って、下の側枝を次の芯にすることで、定期的に繰り返して高さを抑えるテクニックです。詳細は芯止めを参考にしてください。

また、枯れた枝、変な方向に伸びた枝や、徒長枝を落として形を整えます。切り戻すときは、枝に葉っぱが残るように切る。葉っぱが全くない状態でに切り戻すと、その枝から新しい枝葉が生えてこず、その枝は枯れることが多い。そのくらいに短く切り戻すなら、枝分かれのところまで戻って切るといいです。

軽く枝をさばいて葉っぱを摘むくらいなら、冬じゃなくてもいいです。
参考:枝の種類(剪定の基礎知識)

特徴・由来・伝承

シルバースターは商品名。品種名はエルウッディー。ローソンヒノキは属名の「ローソニアナ」から。ローソニアナでも流通することがある。葉っぱは青緑。剪定せずに放置していても自然と円錐形になる。葉っぱが柔らかい。よく寄せ植えで他の植物と一緒に植えられている。ちなみにエルウッディのゴールドスターという品種もある。
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