シレネ・シェルピンクの育て方
目次
シレネ・シェルピンクの特徴は?水やり肥料植え替え・植え付け管理場所剪定・切り戻し病害虫種を売ってる?関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- シレネ・シェルピンク
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- シレネ属
- 学名
- Silene uniflora 'ShellPink'
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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シレネ・シェルピンクの特徴は?
シレネ・シェルピンクはヨーロッパに自生する
ナデシコ科シレネ属の常緑
多年草の
シレネ・ユニフローラの品種。少し肉厚な葉っぱが匍匐して伸びて、顎が袋状になった一重の白や淡いピンクの花が咲きます。ハンギングにするとかっこいいですし、
グランドカバーにもできます。
シェルピンクの原種のユニフローラは海岸の風が通る場所に生育する植物で、冬の寒さ・乾燥には非常に強いですが、夏の高温多湿が苦手で、夏は風通しの良いところで管理するといいです。
草丈10cm〜20cm
幅25cm〜40cm
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水やり
庭植えの水やり
庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。あまりに乾燥していたら
水やりをする程度です。
鉢植えの水やり
乾燥に強くて、多湿が苦手です。鉢植えの水やりは乾燥気味で管理し、控えめにするといいです。土がしっかりと乾いてから水やりをします。水やりをするときは鉢底から水が出るくらいにしっかりとやり、受け皿の水がたまっていたら捨ててください。
冬は地上部がなくなりますが、断水せず水やりは継続してください。冬は土が乾いてから数日たって水やりをします。よくわからない場合は、
土壌水分計で計測してから、判断すると失敗が減りますよ。
肥料
痩せ地で育つ植物なので、
肥料は控えます。なくても育ちます。夏(梅雨明け〜9月上旬)に肥料成分が残っていると根を痛めますので施肥はしないようにします。
庭植えの場合は追肥は不要です。鉢植えの場合は春(4月〜梅雨前)、秋(9月下旬〜10月)に肥料をやると生育が良いです。
植え替え・植え付け
時期
春か秋に植え付け・植え替えをします。庭植えの場合は、一旦植えたら植え替えることはないです。鉢植えの場合は二年に一回植え替えをします。
用土
弱酸性〜弱アルカリ性の土で生育します。庭植えにする場合は中和しなくてもいいです。
一般的な花と野菜の
培養土で植え付けます。原種のシレネ・ユニフローラは海岸の砂質の土で生育する植物なので、できれば培養土に
パーライトや川砂や
軽石小粒を1割か2割ほど入れて
水はけをよくして植えるといいです。自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。
鉢植え
鉢植えの底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に
用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。
植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。株分けも可能で、適当にサックリと分けて、それぞれを植え直しましょう。
庭植え
深さ20cm〜30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は30cm〜40cm空けて植えてください。
挿木
挿木で増やすこともできます。5月〜10月の活動時期に
剪定などで出た枝を5cmに切り、下葉を取って
水揚げします。水揚げはコップなどに水を入れて、切り口を30分〜1時間ほど水につけて葉っぱの先まで水を行き渡らせる作業です。
あとは赤玉土小粒を入れた挿し床を用意して、ここに挿木を刺して、乾燥しないように水やりをして、明るい日陰で管理していると発根します。
管理場所
庭植えの場合は
夏越しを見越して、年間を通して風通しの良い
半日陰になる場所か、夏は木が茂って半日陰(木漏れ日)の場所に植えます。鉢植えの場合は、春・秋・冬は戸外の日当たりで管理し、夏は半日陰か明るい日陰で管理します。
夏越し
高温には比較的耐性があるんですが、多湿が苦手。鉢植えであれば、風通しの良い半日陰で管理すると夏越しは可能です。庭植えの場合は寒冷紗などで遮光して暑さと蒸れを予防します(そこまでするくらいなら夏に枯れる
一年草扱いでいいと思う)。
越冬
寒さにはかなり強いですので、戸外で管理すればいいです。防寒は不要です。
剪定・切り戻し
花が一段落したら、全体を半分まで刈り込んであげると、コンモリとかわいらしく再生して返り咲きをしてくれます。
病害虫
アブラムシが発生することがあります。
種を売ってる?
ネットで「シレネ・ユニフローラ・シェルピンク」の種をオークションで売っていることがあります。シェルピンクは
園芸品種なので、シェルピンクから採取された種からは、シェルピンクが生えてくる確率は低いです。まして
バリエガータ(斑入り)ではなおさら、斑入りの個体は出てきにくい(全く出てこない訳じゃない)ので、買ってはいけないです。
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