クランベリー(オオミノツルコケモモ)

科名 | ツツジ科 |
属名 | スノキ属 |
学名 | Vaccinium macrocarpon |
別名 | オオミノツルコケモモ |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 上級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
目次
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クランベリーの育て方

クランベリーの自生地は湿地帯で高緯度・低湿度で雨も少ない場所です。なので日本の夏の高温・高湿度は基本的に苦手です。ツツジ科で酸性土壌を好み、夏の暑さに非常に弱くて水切れしやすい、となかなか厳しい条件がそろった植物です。冬から春まで楽しむだけなら十分愛らしいですが、毎年となるとなかなか骨の折れるヤツです。
夏から秋に店舗に流通しますのでこの時期に購入します。品種はいくらかありますが、そもそもタグに品種名が書いてないことが多いです。
まとめ
●戸外の日当たりで管理する。
●春と秋は乾燥しないように水をやる。
●夏は腰水して乾燥を防ぐ。腰水にすれば日当たりでも大丈夫。
●冬は水やりは控える。
●酸性の土じゃないと生育不良を起こす。
●寒さには強く、寒さに当てると花が咲きやすいので冬は戸外で。
●戸外の日当たりで管理する。
●春と秋は乾燥しないように水をやる。
●夏は腰水して乾燥を防ぐ。腰水にすれば日当たりでも大丈夫。
●冬は水やりは控える。
●酸性の土じゃないと生育不良を起こす。
●寒さには強く、寒さに当てると花が咲きやすいので冬は戸外で。
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水やり
春と秋の水やり
春〜秋の水やりはとにかく水切れしないようにすること。クランベリーは本来、湿地・沼地に生育する植物なので乾燥に弱く、水切れに弱いので、常時、土が濡れているように水をあげてください。春と秋は毎日、しっかりと水をやります。鉢の底から水が染み出すくらいにしっかりとやってください。
●クランベリーは根が浅く、真夏は単に水をやるだけでは足りないことがあります。そういうときはバケツに水を貼り、鉢ごと水にひたして潅水させます(腰水)。
夏の水やり
特に夏は水切れしやすいので、8月はずっと腰水にしていると思ってください。一回り大きなバケツなどを用意して、鉢の半分くらいまで浸かるように水を張って浸けておきます。これを腰水と言います。よく朝と夕方の2回水をやるという記述があるんですが、ほぼ確実に追いつかず、1日でも水やりを忘れたらカリカリになって枯れます。腰水にさえしてれば夏は乗り切れます。西日が当たっても腰水にさえしてればいいです。腰水の水は腐らないように頻繁に替えましょう。
●花に雨が当たると花粉が流れて結実しにくい。水をやるときは花に水がかからないようにする。
●底面給水タイプの鉢なら、春から秋は底にずっと水がある状態を維持します。
●底面給水タイプの鉢なら、春から秋は底にずっと水がある状態を維持します。
冬の水やり
冬の水やりクランベリーは寒さに強く、寒さに当たって花が咲きやすくなるので、戸外でしっかりと寒さに当ててください。寒さでクランベリーは紅葉し、活動をほとんど止めますが、根は生きているので、時々水をやります。1週間に一回とかそのくらいの頻度で水をやります。
肥料
肥料12月〜1月に有機肥料(油粕や牛糞など)や堆肥などをやります。この肥料は寒い時期に徐々に効いて、春以降の生育を後押しします。3月に即効性のある化成肥料をやります。これも春以降の生育のための肥料です。
夏から秋に結実したら10月にお礼肥として化成肥料をやります。お礼肥とは結実によって消耗した栄養を補填する肥料のことです。
●クランベリーは根が弱く、肥料を吸い上げにくいです。しっかりと肥料をやりましょう。
植えかえ
植え替え時期
植え替え時期温暖な地域ではクランベリーが寒さで活動を止める11月〜2月に植え替えを。寒冷地では真冬はあまりに寒くて植え替えをするとダメージがあるので気温が上がってきて、活動を始める直前の3月に植え替えをします。
●鉢植えは2年に一回り大きな鉢に植え替えしましょう。株分けも可能です。
用土

クランベリーはツツジ科の植物で酸性土壌を好みますので、ブルーベリー用の土にピートモスを2割ほど混ぜたものに植え付けます。時間と共に徐々に土のPh(ペーハー)が酸性から弱酸性になってしまいます。すると枯れます。そこで定期にに酸性の土で植え替えをする必要があります。
●他の配合例…赤玉土4、未調整のピートモス3、腐葉土3を混ぜたものを使います。
●酸性土が弱酸性に触れるようならブルーベリー用の硫黄で酸性にしましょう。ついでにブルーベリー栽培をやってみてはどうでしょうか。
●酸性土が弱酸性に触れるようならブルーベリー用の硫黄で酸性にしましょう。ついでにブルーベリー栽培をやってみてはどうでしょうか。
鉢植えの手順
鉢植えの手順鉢底の穴を網で塞いで、その上に用土を入れます。用土の上に苗を入れ、隙間に用土を入れていきます。最後に水をしっかりとやって完成です。鉢はプラスチックではなく素焼きが好ましいです。
●素焼き鉢はコケが生えてくる。
●ハンギングにして、枝を吊るすと実がなっても土に触れず、実が腐りにくいです。
●ハンギングにして、枝を吊るすと実がなっても土に触れず、実が腐りにくいです。
管理場所・日当たり

暑さに弱い
寒さに強いですが暑さに弱く、夏は暑さ対策してあげないと夏越しできません。暑さ対策ってのは、日陰か半日陰に移動したり、風通しの良い場所に移動するなどのことです。
寒さに当てないと花芽が付かない
一方、寒さにはそれなりに抵抗がありますが霜に当たると傷んでしまいますので、霜に当たらない軒下で管理します。ただし耐寒性で図鑑によってはマイナス30度まで耐えると書いてありますし、カナダなどの非常に寒い地域の植物ですから、相当寒さには強いはずです。
寒さにあてないと花芽がつかないので、しっかりと寒さにあててあげます。冬は戸外で管理しましょう。寒さに当てないと翌年花が咲きずらく、実もできません。昆虫によって受粉する必要がないので、室内で育てていても実がつきます。
冬の管理
クランベリーは寒さに強く、カナダや北海道に自生するくらいです。それに寒さに当たることで花芽ができるので冬は戸外で寒さに当てましょう。寒さに当たると紅葉するして、紫かがります。気温が上昇すると紅葉した葉っぱが緑に戻ります。もちろん春の新芽も緑です。冬に葉っぱが落ちても根は生きているので、水やりを忘れずに管理しましょう。葉がない場合は水やりは乾燥気味でいいです。
冬は活動が鈍くなっているので、水やりは土が乾いて二日か三日たってから水をやる程度にします。1週間に一回とか、2週間に一回とかそんな頻度です。
●枝を切ってみて芯まで茶色かったら枯れているが、芯が乾いてなかったら生きているので、諦めずに管理しましょう。
収穫について

実が土に触れると腐る、腐りやすい。吊り下げると実が腐りにくく綺麗に育ちやすいです。
●開花時期と実が成長する時期に水切れを起こすと実が渋くなる。
●根が弱いため水切れ・肥料切れが起きやすく、実が痩せやすく、美味しくなりにくい。
●根が弱いため水切れ・肥料切れが起きやすく、実が痩せやすく、美味しくなりにくい。
剪定

枝が混み合っている場合は根本から切って風通しをよくします。
病害虫
ヨトウムシ
昼は土の中に潜んで、夜になると出てきて葉っぱを食べる虫です。葉っぱが齧られているのに、犯人の姿が見えず、糞だけが転がっていたら、土を少しほじくってみるといるかもしれないです。捕殺しましょう。
昼は土の中に潜んで、夜になると出てきて葉っぱを食べる虫です。葉っぱが齧られているのに、犯人の姿が見えず、糞だけが転がっていたら、土を少しほじくってみるといるかもしれないです。捕殺しましょう。
アブラムシ
ほぼつかないが、つくこともある。
ほぼつかないが、つくこともある。
コガネムシの幼虫
コガネムシの幼虫が根を食べ、生育不良を起こします。前もって薬剤を散布しておくと予防できます。
コガネムシの幼虫が根を食べ、生育不良を起こします。前もって薬剤を散布しておくと予防できます。
特徴・由来・伝承
実が可愛く、花より実を観賞します。成長しても背が低く、鉢植えに植えた場合はツルが鉢植えのフチから溢れて垂れるような感じで観賞します。果実は酸味が強いので生で食べるのは無理なのでジャムにして食べます。実際十分食べる分だけ収穫するのは大変です。
雑記
●西日が当たっていても水が十分ならば夏越しはうまくいく。まずは水を切らさないこと。●自生地では洪水になると実がプラプラと流れていって繁殖範囲を広げる。
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