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アロマティカスの育て方
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シソ科
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最終更新
2023-01-21
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アロマティカスの基礎データ
科名
シソ科
属名
プレクトランサス属
学名
Plectranthus amboinicus
別名
キュバンオレガノ・スープミント
水やり
乾かし気味に
場所
日の当たる室内
難易度
中級者向け
アロマティカスの特徴は?
アロマティカスはインドや南アフリカに自生する
シソ科
プレクトランサス
属の
ハーブ
。ハーブですが多肉っぽい見た目のために、店舗では
多肉植物
コーナーで販売していることもあります。
肉厚な葉と細かい毛は水を溜め込み、蒸発を防ぐ性質で乾燥に強く、病
害虫
にも耐性があり、割と頑健な性質なのですが、どうしても夏の湿気に弱く、夏に腐って弱って枯れ込んでしまいやすいです。そのあたりの蒸れの管理が年中通して楽しめるかの境目になります。
梅雨前に根元近くの葉っぱを間引いて風通しをよくしてやるか、植え替えを兼ねて株分けをしましょう。アルマティカスは葉っぱが肉厚で自由に茂らせていると確実に蒸れます。
冬は最低5度。健康に越冬するにはできれば10度以上は欲しいです。リビングの窓際などのように人が生活する部屋で日が当たる場所で管理しましょう。
草丈
20cmから50cm
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ハーブティーにできる家庭で育てやすいハーブ
雑記
水やり
土が乾いていたら水をしっかりとやります。アロマティカスは乾燥気味の状態を好みますので、土に湿り気を感じるようであれば、水は控えてください。水をやり過ぎると腐って枯れます。
受け皿に水が溜まっていると
根腐れ
の原因になりますので、受け皿の水は小まめに捨ててください。
冬の水やり
冬は活動が鈍くなっているので、
水やり
を控えめにします。土が乾いてから数日経って水をやる程度にします。
肥料
肥料
をやるとよく成長しますが、なくてもイイ。生育が悪く、特に理由もないのに葉っぱの色が薄い場合は肥料不足ですので、その場合だけ春に肥料をやってください。たくさんあげると香りが減りますので、加減してください。肥料が少ないから枯れるということはありませんので、基本は無肥料でいいです。
植え付け・植えかえ
時期
植え替え時期は真夏以外の春から秋。株分けは6月〜7月に行うとイイ。
生育が順調だと一年に1回植え替えが必要になります。植え替えは夏前が好ましいです。冬は生育力が落ちていますし、夏は暑さでグッタリしています。
用土
多肉植物の土・
観葉植物
の土か、自作する場合は
赤玉土
8にバーク
堆肥
2程度の割合で混ぜたものを使います。または市販の土に
パーライト
を1割〜2割混ぜて使います。
市販されている土…ハーブの土よりも
水はけ
がよいものが好ましいです。
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鉢植えの植え替え野手順
古い鉢から取り出して、土を三分の一ほど落として、古い傷んだ根を切ってから、新しい土で植え替えます。同じ大きさの鉢に植え替えてもイイですし、株分けもできます。
鉢底に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて穴を塞いで、その上に2センチから3センチほど鉢底石(
軽石
)を敷いて、その上に土を置いて、株を入れて、隙間に土を入れて、水をやって完成です。
管理場所・日当たり
日光を好みます。春や秋は戸外の日当りでも構いませんが、夏は直射日光で傷みますので、
半日陰
か明るい日陰で管理します。移動させるのが面倒であれば、春から秋に掛けては半日陰で管理してください。日光を好みますが、花が目的の植物ではありませんし、この時期は特に日当りにこだわる必要ありません。
●葉っぱが茂りすぎていると夏に蒸れて枯れこむので、夏前に刈り込んで風通しを良くし、傷んだ葉っぱを落としてしまう。
●日光が不足すると徒長します。
冬の管理
冬は室内の出来るだけ日当りのいい場所においてください。冬は寒さで活動が鈍くなって変化がないですが、それでも日光に当ててください。最低気温が10度以下になる前に室内に取り込みましょう。霜に当たると一発で枯れてしまいます。
水を控えることで耐寒性が強くなり、5度位まで耐えられるようになります。人が生活しているリビングなどであれば、昼間に暖房がかかっていて、夜中でも5度以下にはなかなかならないで越冬は十分可能です。
ただし、冷暖房の風が当たらない場所で管理してください。冷暖房の風は極端に乾燥しているので、多肉質のアリマティカスでも葉っぱが傷みます。直に当たらなければいいです。
病害虫
カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。少量であれば、歯ブラシなどで削ぎ落とせば、動けないのでそのまま死んでしまいます。幼虫時期は蝋に覆われておらず、薬剤が効くのですが、蝋に覆われた成虫は薬剤が効かないので、薬剤を散布する場合は2週間おきに三回以上散布しないとなかなか駆除は難しい。浸透性薬剤(
オルトラン
など)を使っておくといいです。
カイガラムシの生態と駆除法と薬剤の紹介
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
ナメクジ
ナメクジは湿度の高い時期になると発生して葉っぱを食害します。葉っぱにヌラヌラとした跡が見られるならナメクジが発生しています。春から誘因駆除剤を何度か散布しておくと発生はかなり抑えられます。
アロマティカスはそもそも乾燥した環境を好むのであまり見かけないです。ナメクジが発生するのであれば環境(風通し・日当たり)を見直すといいです。
ナメクジ(蛞蝓)の園芸における生態と駆除の方法・薬剤のまとめ
病害虫生態・防除・対応の薬剤のまとめ
剪定
梅雨前の剪定は?
アロマティカスは蒸れに弱いです。なので梅雨前に全体を半分ほどに刈り込んで、傷んだ葉っぱ…黄色くなった葉っぱや茶色くなった葉っぱを取り除いて、風通しを良くします。
木質化回避の剪定は?
アロマティカスは生育すると、茎が緑色から茶色く木質化してきます。木質化するほど大きくなると香りが鈍くなるので、木質化しない程度に定期的に刈り込みます。
木質化してしまったら、
挿し木
して新しい株に更新します(つまり古い株は廃棄)。
剪定
した10センチ位の枝を土に挿していると発根します。根っこが出るまでは乾燥しないようにします。発根するまで一週間から二週間です。それを鉢植えにして管理します。
収穫・ハーブティーに
アロマティカスは葉っぱを食べるのではなくて、香りをお茶やソーダやお酒に移して楽しむものです。
収穫は葉っぱがよく生える5月〜9月ならいつでもいいです。
葉っぱを10枚ほど摘んで、水洗いし、葉っぱを半分にちぎります。切り口があった方が香りが出るからです。あんまり細かく刻むと青臭いので、半分か三つに割くくらいにしておきます。あとは、ティーポットに葉っぱを入れて、熱湯を注いで3分蒸します。長く蒸すと苦味・臭みが出るので、このくらいで。
葉っぱに虫がついていないかチェックしましょう。
特徴・由来・伝承
ミント
のような香のする肉厚な葉っぱを持つハーブ。プレクトランサスの仲間です。キュバンオレガノやスープミントとも呼ばれます。寒さに弱いので、冬は室内で管理する必要があります。
葉っぱはプクプクしていて可愛らしく、感触は猫の肉球のよう。日光を当てていると強い香を放つようになります。
お店や図鑑によっては多肉植物として扱われます。実際肉厚で乾燥に強いです。
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