シラーの育て方

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シラーの基礎データ
シラー
科名キジカクシ科
属名ツルボ属
学名Scilla
別名ツルボ・スキラ・スキルラ
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度初心者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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シラーとは?

シラーはキジカクシ科(クサスギカズラ科・ユリ科)のユーラシア・アフリカに自生する多年草球根植物学名のシラー(Scilla)をスキラを読んでスキラと呼ばれることもあります。主に青い花が咲くが、最近はピンク・白などもあります。種類によって花の形や花の時期、大きさや色合いも違いますが、全体的に頑健で育てやすいことに変わりはありません。

秋に球根を植え付けて、春~初夏まで花が咲き、夏前に葉っぱが変色して枯れ始めて休眠期に入ります。掘り起こす必要はありませんので、そのまま同じ場所で翌年も花が咲きます。

シラーの仲間

ペルビアナ

シラー・ペルビアナ(Scilla peruviana)
大きな品種で小さな花が集まって、ドーム状に開花する。大きいのでオオツルボとも。

シベリカ

シラー・シベリカ(scilla siberica)
草丈が10cm〜20cmと低く、ロックガーデンに植えられることが多い。

カンパニュラータ

シラー・カンパニュラータ(Scilla campanulata・Scilla hispanica)
ブルーベルとも呼ばれるシラーの1種。ヒスパニカとも呼ばれます。ピンクや白種もあります。

水やり

春の水やり

土が乾いていたら水をたっぷりとやります。シラーは乾燥気味の土を好みますので、土の状態を見てから水をやってください。水をやるときは鉢底から水が出てくるまでしっかりとやります。
庭植えの場合は、自然に降る雨だけで大丈夫です。

夏の水やり

花が咲き終わり、葉っぱが変色しはじめたら、水を控えます。地上部がなくなったら、水はやりません。鉢植えも庭植えもそのまま(掘り上げずに)夏越しさせます。

秋〜冬の水やり

夏の休眠期には水を立ちますが、秋以降には水は必要です。庭植えの場合は、自然雨だけで十分ですので、放置でいいですが、鉢植えは水をやらないとカリカリになって枯れてしまいます。秋以降はカリカリにならない程度に水をやってください。

肥料

春(3月)から初夏(5月)にかけて肥料をやります。一週間に一回、液体肥料をやるか、一ヶ月に一回緩効性肥料をやります。夏は休眠しますので、肥料は絶対にやらないでください。夏に肥料が残ると球根が傷むので、土中に肥料が残りにくい液体肥料が便利です。

植え付け・植え替え

時期

秋(9月〜10月)に植え付けます。植え替えをする場合も秋(9月〜10月)にします。

用土

水はけの良い土を好みます。赤玉土6に腐葉土4かそれに順ずる割合が好ましいです。シラーはアルカリ性の土を好みますので、庭植えする場合は苦土石灰を混ぜて中和させておくと良いです(酸性土でも枯れるわけではないですし、中性ならいいです)。日本の土は全国的に弱酸性です。
●配合例…赤玉土5腐葉土4パーライト1

鉢植えの手順

鉢植えにするときは深い鉢を用意し、球根を出来るだけ浅く植えます。できるだけ根を張るスペースを確保するためです。大型種(ベルピアナ)は6号〜8号の鉢に球根を1つ。中間種(カンパニュラータ)などは6号〜8号なら4つ植えます。小型種(シベリカ)は6号に3つ〜4つ球根を植えます。

鉢底の穴を網で塞いで、その上に土を流出しないようにするための鉢底石(軽石)を2cmか3cmほど入れ、その上に用土を入れて、球根を入れて、隙間に用土を入れていきます。最後に水をしっかりやったら完成です。

庭植えの手順

庭植えの場合は、庭土を深さ20cm〜30cm掘って、苦土石灰を1平方mあたり100g〜150gほど入れて混ぜて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので反応が終わるのを待ちます。

反応が終わったら、土に腐葉土か堆肥を2割〜3割追加して用土とします。この土をさらに1週間寝かせて有機物が馴染んだら、株が大きな品種(ベルビアナなど)は球根同士を20cm〜25cm空けます。小さい小型種(シベリカなど)は10cm空けます。中間(カンパヌラタなど)は15cmです。
地植えの場合は球根の頭が地面下4cm程度のところに植えます。

最後にしっかりと水をやって完成です。

夏は掘り上げ不要

夏に地上部が枯れますが、掘り上げておく必要はありません。球根の周囲に皮が無いベルビアナ(品種名)やカンパヌラタ(品種名)はむしろ乾燥に弱いので、彫り上げると干からびて枯れてしまいます。他の品種は掘り上げてもかまいませんが、無理に彫り上げる必要はないです。

管理場所・日当たり

なるたけ日当たり。半日陰でも可。葉っぱが青い期間は日光にしっかりとあててたりましょう。シラーでもっとも一般的なベルビアナとシベリカは耐陰性があって、半日陰でも生育可能です。

花が終わり、夏になると葉っぱが枯れて休眠期に入ります。この時期は日光を当てても仕方ありませんので、鉢植えの場合は日陰へと移動させてもかまいません。

耐寒温度はマイナス4度くらいで、土が凍ると球根が枯れるので、凍らない場所で管理してください。

花ガラ摘み

花が咲いてしぼんだら摘みます。茎の根元からバッサリと落とします。花を放置していると種子をつくり、そのエネルギーのせいで株が弱ります。種子が欲しい場合はそのまま残して置きましょう。

種子から?
花の後に種子がとれますので、これをまくと3年か4年で開花します。ただし親の性質を遺伝するとは限りませんので、球根を買ったほうが無難です。

病害虫

病気害虫はほとんど見られない。手間がかからず、植えっぱなしです。

特徴・由来・伝承

アガパンサスにも似ている青紫の球根植物。地中海原産。花が終わった後に掘り起こして管理しておくことも出来ますが、シラーに関してはその必要もなく、地中に植えたままで翌年まで放置していても、球根が腐ることなく翌年も咲きます。

耐寒性があって管理が楽。

シラーは日当たりを好むのですが半日陰でも開花するのでシェードガーデンにも適しています。シェードガーデンに向いている植物はシェードガーデンにまとめてあるので、参考にしてください。
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シラーのカテゴリ・タグ
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