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ボロニア・ピナータの育て方…冬越しより夏越しの方が難しい

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ボロニア
目次
ボロニアの特徴は?
管理場所・日当たり
水やり
肥料
剪定
植え付け・植えかえ
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ボロニアの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ボロニア
科名
ミカン科
属名
ボロニア属
学名
Boronia pinnate
別名
ボローニア、ボロニアピンナタ
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
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ボロニアの特徴は?

ボロニア・ピナータはオーストラリアに自生するミカン科ボロニア属の半耐寒性常緑低木。星型のピンクの小さながたくさん咲きます。ボロニア・ピナータは花も多少甘い香りがすが、葉っぱからスっとした柑橘系の香りがして、これが人気。植え替えや剪定作業でもいい香りがします。

耐寒温度は5度なので、霜に当たると枯れてしまいますので、霜が降りる地域では冬は室内で管理します。

林の中で生育する植物なので、強い日差しや西日が苦手で、日本の夏の高温多湿が苦手で夏までには枯れてしまいます。夏越しさせようと気張らず、夏の高温時期には枯れてしまう「一年草扱い」だと思えっている方が精神的に楽です。
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管理場所・日当たり

春~初夏、秋は風通しの良い戸外の日当りか、室内の日当たりで管理します。ただし、西日は当てないようにしてください。

夏越し

オーストラリア原産の植物で、高温多湿が苦手です。夏は風通しのいい半日陰か明るい日陰に移動させます。日陰の方がよりよいですが、一番大事なのは風通しです。風があると夏越しの確率が上がります。そのくらいの夏の高温多湿が苦手です。

地域にも寄りますが夏越しが難しいです。

越冬

霜に当たると枯れますので、霜の降りない暖地以外は室内に移動させます。関西以西では霜に当たらない場所だったり、霜除けをすれば地植えも可能ですが、まぁ、そこまでせずに鉢植えで管理するといいでしょう。関東は鉢植えにして冬は室内に取り込みましょう。

水やり

土が乾いたら鉢底から染みだす位に水をしっかりとやってください。水をやりすぎて常時土が濡れている状態だと、根が腐って枯れてしまいますので、土が乾くまでは水をやらないでください。メリハリある水やりを心がけてください。

ただ、水が切れるとほぼほぼ一発で枯れてしまうので、水切れしないように気をつけてください。水はけの良い土で植えると水切れしやすいので、注意します(特に夏は危険)。

夏は明るい日陰に移動させ、毎日、蒸れて枯れやすいので様子を見つつ、朝と夕方に水をやります。

肥料

生育時期にあたる20度〜25度になる4月〜6月、9月〜11月に薄い、液体肥料を1週間に一回やるか、1ヶ月に一回化成肥料をやります。夏と冬に肥料成分が残っていると根を痛めるので、土に肥料が残りにくい液体肥料を使うといいです。

夏前、冬前に固形肥料が残っていたら、取り除いてください。肥料成分が真夏に残っていると根を傷めて枯れやすいです。水やりで流れ出やすくて調節しやすい液体肥料の方が夏越しの確率が上がります。

剪定

梅雨前・夏前のどこかで、草丈の半分まで刈り込んで、傷んだ葉っぱを取り除きます。蒸れると病気になり、病気になるとそのまま枯れてしまいやすいので、必ず切り戻して風を通してあげましょう。密生しているなら、枝をさばいてもいいです。

多少切っても、涼しくなれば、生えてきますし、切り戻しが摘芯になって、枝葉が増えて盛り返します。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

開花後の6月に植え替えをします。

店頭のボロニア・ピナータは小さな鉢に植えられていることが多く、根詰まり寸前ということが多いです。夏越しさせるなら、早めに植え替えるとよりよい。

用土

酸性の土を好み、一般の培養土は中性なので、これでは枯れてしまいます。自作する場合は、鹿沼土5ピートモス3培養土2を混ぜたものを使います。もしくはサボテン多肉植物の土で植え付けます。

鉢植え

古い鉢から株を取り出し、鉢の底の根を十字に切って、根を広げてから、植え替えると土に根が広がりやすいです。土はあまり落とさず、一回り大きな鉢…現在より1号か2号だけ大きな鉢に植え替えます。

鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするためと、水はけをよくするための軽石を2cm〜3cm敷きます。その上に用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。

地植え

ボロニア:地植え
霜が降りない地域であれば冬越しできますが、そういう地域は夏に枯れやすく、夏越しできる地域では冬に寒さで枯れるので、一般的には鉢植えにしてその都度、移動させて管理しますが、暖地で開花株を植えるなら地植えで、春のガーデニング材として利用できます。

地植え(庭植え)にする場合は、深さ30cmの穴を掘り、掘り出した土に未調整ピートモスを3割追加し、水はけが悪いなら鹿沼土小粒を入れて、調節します。化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。

穴に用土を半分戻し、株を配置し、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。苗の土は崩さず、そのまま植え付けてください。

病気・害虫

アブラムシ
春〜秋の間に発生し、汁を吸って弱らせます。前もってオルトランを株に使っておくといいです。

ハダニ
ハダニは高温の乾燥時期に発生します。葉っぱに水をかけると予防できるんですが、多湿が苦手なボロニア・ピナータでは蒸れて枯れる危険があるのでできません。少量であれば、ティッシュなどで取り除き、大量であれば薬剤で駆除します。

特徴・由来・伝承

ボロニアの一品種です。出回っているボロニアのピンクはこの品種が多いです。ミカン科で独特の香りがあります。ボロニア属はオーストラリアの固有種。1m50cmに成長します。ピンクか濃い紫がかったピンクの星形の花を咲かせます。
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ボロニア・ヘテロフィラ
ボロニア・ヘテロフィラ
ミカン科