カラテアの育て方

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カラテアの基礎データ
カラテア
科名クズウコン科
属名カラテア属
学名Calathea
別名ヤバネシワヒメバショウ
水やり水を好む
場所室内
難易度上級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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カラテアとは?

カラテアはクズウコン科カラテア属の多年草。カラテアは夜になると葉っぱを立てる「休眠運動」というのを行います。ネムノキエバーフレッシュのようなものですね。種類にもよりますが葉っぱの裏が紫色になっていて表側と色合いが全然違うので葉っぱを立てるとこの裏側が見えるようになり、「え」とビックリします。悪い病気になったのかと勘違いする人も。

熱帯雨林の植物で、直射日光が苦手で、多湿な環境を好み、寒さに弱いです。冬越しが問題になります。
カラテア
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種類

ゼブリナ

よく流通しているカラテアの種で、葉っぱの表は鮮やかな模様で、なおかつ葉っぱの裏は黄緑でスッキリした印象を受ける。ちょっと大きく育つため邪魔になるかもしれない。

マコヤナ

カラテア・マコヤナ(Calathea makoyana)は独特な模様の入った種。一枚の葉っぱの中に、枝葉のイラストが入っているみたいになってます。

水やり

気温が20度以上の環境で、土が乾いていたら水をしっかりとやる…というのが基本です。春から秋に掛けては生育しますので、水を吸い上げる力が強く、水をやれば生長します。この時期だと土の配合によっては水切れも起きやすいです。

とはいっても土が濡れているのに水をやっていると、根が腐ってしまいますので、土への水やりはほどほどにして、葉っぱに霧吹きを掛けてやります。

夏は必要であれば朝と夕方の2回、水やりをします。受け皿に水が溜まっていたら水は捨ててください。

冬の水やり

気温が10度に近づくと、カラテアは活動が止まってしまいます。気温が下がるにつれて必要とする水分が減り、水やりが多いと根腐れを起こしやすくなるので、水やりは控えます。土が乾いて数日経って水をやるようにしてください。

葉水

カラテアは熱帯の植物で空気中の湿度が高い状態を好みます。年間を通して霧吹きで葉っぱに直接、水を補給してあげます。新芽が出ても広がる前に枯れ込んだり傷んだりするならは水やり・葉水を含めて水が足りてないと考えましょう。

乾燥すると葉っぱの裏に紅い小さな虫…ハダニが発生します。ハダニは乾燥を嫌うので霧吹きで葉っぱの裏にも水を掛けることで予防できます。

肥料

春から秋の生育時期…最低気温が20度以上の時期に液体肥料を2週に一回やります。もしくは緩効性固形肥料(化成肥料)を2ヶ月に一回やります。

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化成肥料
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植え付け・植えかえ

時期・頻度

5月6月あたり…最低気温がだいたい15度以上になってから行います。この頃だと植え替えのストレスを生育して取り返せるからです(他の季節では植え替えは無理)。

根詰まりを起こした状態になると、生育が止まり、下葉から枯れてきます。植え替え・株分けをして根が広がるスペースを確保すれば生育するようになります。2年に一回植え替えをします。

用土

観葉植物の土に川砂かパーライトを一割混ぜたものか、赤玉土小粒7腐葉土3を混ぜたものか、ミズゴケ単用で植え付けをします。水苔もいいですが、水苔は水やりの頻度が変わってくるので、観葉植物の土+パーライトが無難です。
観葉植物の土
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鉢植え

古い鉢から取り出して、古い土を三分の一ほど落としてから植え付けします。ミズゴケで植わっている場合は、腐ったミズゴケを全て取り除いてから、新しい鉢に植え替えをします。大きくする場合は大きな鉢に、これ以上大きくしたくない場合は、株分けして適当な大きさに調節します。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm入れ、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を詰めていって、最後に水をやります。植え替え後は水をしっかりとやって、乾かないようにしてください。一カ月ほどで新しく根が出て来ます。

株分けも可能で、ハサミやナイフで上(=地上部側)から、適当に真っ二つにして分ければいいです。それぞれを植え替えます。
植え替え・株分けをするときに葉っぱを1割か2割ほど落とすと、根の負担が軽くなり、回復が早くなります。

管理場所・日当たり

カラテアは熱帯雨林の大きな樹の根本などに生える植物で、カラテアまでは直射日光は届かない環境で育っています。カラテアに直射日光が当たると葉っぱが焼け、丸まってきます。室内の明るい場所や明るい日陰で管理します。窓辺に置く場合はレースのカーテンで遮光します。

春から秋の最低気温が20度以上になれば戸外でも構いません。戸外で管理する場合は木漏れ日が当たるような場所がいいです。直射日光が当たるなら、寒冷紗やヨシズで遮光してください。

風に弱い

強い風に晒されると葉っぱを丸めて身を守ろうとします。そうでなくても、風が強いと鉢ごと倒れやすい植物ですから、春から秋に戸外で管理するときに風が通る場所は避けます。

越冬

冬の寒さにカラテアは弱いので必ず室内に取り込んでください。カラテアは冬でも10度以上に保ちます。可能であれば12度以上を保ちます。気温が下がる夜は、スッポリと入る段ボールに入れて防寒したり、リビングなど昼間に人が生活した場所の暖かい場所――部屋の中央など――に移動させます。もしくは家庭用温室で管理します。
家庭用温室
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10度以下になると枯れ始めます。枯れた葉っぱは切除して取り除いてください。

冬の日光でも葉焼けすることがあります。特に新芽で色の薄い部分は冬の日光でも葉焼けしますので、気をつけましょう。冬でも基本的に遮光です。

10度以下になってしまい、地上部が枯れても、根まで枯れていなければ、春に気温が上がるとまた新芽が出てきます。もう、そういう「冬には枯れる観葉だ」と割り切ってしまってもいいです。ただし、冬に地上部が無くなっても定期的に(月に2回くらい)水をやるようにしてください。完全に水を切ると根まで枯れてしまいます。

冷暖房の風に注意

冷暖房の風は非常に乾燥していて、これに直接当たると葉っぱが乾燥して枯れてしまいます。直接当たっていなくても、空気は乾燥してしまい、カラテアは葉っぱを丸めて自分を守ろうとします(目安としてください)。風に当たらないようにして、湿度が低い場合(50%以下)は加湿器をかけたり、霧吹きで葉っぱに水をやって乾燥を予防します。

枯れた花・葉っぱは取り除く

枯れた花や葉っぱは早めに取り除いて下さい。茶色になる原因は以下のページを参考にしてください。

病気・害虫

黒斑病・斑点病
春から秋の高音・高湿度の環境で発生します。葉っぱに斑点ができて美観を損ねます。原因はカビで、放置していると胞子によって他の部分にも移ります。病気部分は切除して廃棄します。原因は水のやりすぎと、肥料不足か肥料過多。湿度が高いのに霧吹きで葉水をしていませんか?

ハダニ・カイガラムシ
ハダニは乾燥すると発生しやすい。葉っぱの裏にも霧吹きで水をかけることで予防できます。大量に発生したら薬剤を散布します。カイガラムシはどうにも発生するので、見つけ次第、歯ブラシでこそぎ落としてしまい、薬剤を散布します。

特徴・由来・伝承

まるで造花のような艶のある質感と、規則正しくも曲線の多い独特の模様の葉っぱを楽しむ観葉植物として長く花屋さんで流通していたのですが、実は花も綺麗で独特な雰囲気があります。最近よく見かけるのがカラテア・クロカータ。鮮やかなオレンジの花に黒に近いような葉っぱが映えるギフト向きの花鉢です。

自生地は熱帯アメリカ。切り花はオーストラリアから輸入されます。
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