フウロソウの育て方

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フウロソウ
目次
フウロソウとは?
仲間・品種
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
フウロソウ
科名
フウロソウ科
属名
フウロソウ属
学名
Geranium
耐寒
マイナス25度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
フウロソウの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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フウロソウとは?

フウロソウはフウロソウ科フウロソウ属の多年草。ゲンノショウコ・アケボノフウロ・ヒメフウロなどあります。一口にフウロソウといっても、アメリカフウロはほぼ雑草です。ゲンノショウコも山野草というか薬草というか、雑草です。ヒメフウロソウ・アケボノフウロは……うーん前の二つよりも育てるのはムツカシイです。難しいといっても、難儀なのは夏の暑さくらいで、環境さえ合えば放任で構わない植物です。

フウロソウ属の植物は世界に400種以上あり、園芸用として流通しているものは基本的に寒さに強くて夏の高温多湿に弱く、暖地での夏越しは難しいです。最近は改良品種は夏越しもできるものが増えています。
草丈10cm〜30cm20cm〜60cm
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仲間・品種

ゲンノショウコ

ゲンノショウコ(Geranium thunbergii)は日本の北海道〜九州の道端によく見られる雑草。花言葉は心の強さ。白花とピンク花があります。

アケボノフウロ

アケボノフウロ(Geranium sanguineum)はヨーロッパ〜コーカサス原産。石灰土壌を好みます。

ヒメフウロ

ヒメフウロ(Geranium robertianum)は日本では伊吹山、霊仙山、養老山、四国剣山などの一部に自生する。別名が「塩焼き草」で、これは匂いからきています。和名が同じのヒメフウロ(Erodium・エロデュウム)があり、ヒメフウロというと「エドディウム」を指すことが多いです。

アメリカフウロ

アメリカフウロ(Geranium carolinianum)は北アメリカ原産で日本に帰化した植物。日本中で見られます。

チシマフウロ

チシマフウロ(Geranium erianthum)は北海道から東北の高山帯に自生する多年草。

ハクサンフウロ

ハクサンフウロ(Geranium yesoense var. nipponicum)は東北から中部の高山に生える多年草。

ウォルターズギフト

ゲラニウム・オクソニアナムはゲラニウム・エンドレッシーとゲラニウム・バーシーカラーの交雑種。その園芸品種がウォルターズギフト(Geranium x oxonianum 'Walters Gift')。

メドウクレインズビル

メドウクレインジビル(Geranium pratense)はヨーロッパ・シベリアに自生する植物で、花をエディブルフラワーとしてサラダに入れることもあります。

ミツバフウロ

ミツバフウロ(Geranium wilfordii)は多年草。葉っぱが三つに割れるのが名前の由来。日本では北海道から九州まで自生しています。

ロザンネイ(ロザニー)

ロザンネイ(Geranium 'Rozanne' )はヒマラヤ原産のウォリキアナム(Geranium wallichianum)の改良品種。草丈が小さくまとまり、気温が低くなると花色が濃くなります。

水やり

鉢植えの場合、土が濡れていたら水はやらず、土が乾燥してから水をしっかりとやります。しっかりというのは鉢底の穴から水が出てくるくらいに!ってことです。

庭植えにすればよほど乾燥しない限りは水やりはほぼ不要です。

肥料

肥料は控えめにしておきます。春と秋に薄い液肥を二週間に一回程度やります。無くっても枯れるわけではありません。
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植え付け・植えかえ

時期

春か秋に植え付けをします。フウロソウの鉢の株が増えて窮屈になったら、同様に春か秋に植え替えと株分けをします。適当に裂いて株分けをします。

用土

フウロソウは水はけのよい土を好みます。庭植えする場合は、庭の土が粘土質で水はけが悪いならば川砂を混ぜて水はけをよくしてから植え付けをします。

鉢植えにするのであれば、山野草の培養土で植え付けをしましょう。

鉢植え

フウロソウは草丈が低く、その上、根が浅い。ヨコヘヨコヘと広がっていく性質のために、小さな鉢に植えると、鉢に対してあまりにボリュームが少なく、なんだか悲しい。出来れば庭植えしてください。もちろん鉢植えでも育てられますよ。植えるなら浅めの鉢がかっこいいです。

鉢底の水が抜ける穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cmを入れ、その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。

植え替えの場合は土を少し落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。

管理場所・日当たり

フウロソウは日向を好みますが、真夏の直射日光や西日には弱く、西日が差し込まない場所で管理します。

春と秋は戸外の日当たり、6月から9月は寒冷紗などで30%から50%遮光した場所で育てます。もしくは年間を通して半日陰で育てます。

夏越し

真夏の暑さで消えてしまうことが多いフウロソウ。夏は風通しの良い木陰で管理するか、寒冷紗やヨシズで遮光してください。それがダメなら明るい日陰に移動させて管理しましょう。二重鉢で土の温度上昇を防ぐ方法もあります。

鉢植えの場合は、ハンギングにして吊るして風通しの良い場所で管理すると良いです。とにかく涼しく管理しましょう。
最近の改良品種は夏の暑さにも比較的強くて夏越ししやすくなっています。それでも暖地での夏越しは難しい。

越冬

寒風は非常に乾燥しているので寒風が通り抜けるような場所は避けますが、耐寒温度はマイナス25度と、基本的に非常に寒さに強いです。

病気・害虫

ヨトウムシアブラムシハダニウドンコ病が発生します。土の水はけが悪いと軟腐病が発生します。

特徴・由来・伝承

フウロソウ:特徴・由来・伝承
フウロソウ科フウロソウ属の学名はGeranium…ラテン語読みでゲラニウム属。もともとゼラニウムと同じ属だったのが、ゼラニウムはテンジクアオイ属(Pelargonium…ペラルゴニウム属)へと移りました。ところが、その頃の名残で、現在でも流通上はペラルゴニウム属に移った種類も「ゼラニウム」として流通しています。ここで扱っているフウロソウは、ゲンノショウコなどの仲間で、フウロソウ属(ゲラニウム属)の植物のことです。

小さな花がポツポツと咲きます。楚々とした可憐な花が長く咲き、秋になると葉っぱが紅葉します。交雑していて、細かい品種の同定はもうよくわからないようになっています。
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イヨフウロ
イヨフウロ(伊予風露)
フウロソウ科