ゲンペイカズラ(ゲンペイボク)の育て方…冬の管理は?越冬させて来年も咲かせよう

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ゲンペイカズラの基礎データ

ゲンペイカズラ
科名
クマツヅラ科
属名
クレロデンドロン属
学名
Clerodendrum thomasoniae
別名
源平蔓、ゲンペイクサギ
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
ゲンペイカズラの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ゲンペイカズラ(源平葛)の特徴は?

ゲンペイカズラ(源平葛)は熱帯西アフリカに自生するクマツヅラ科シソ科)クサギ属のツル性常緑植物。春から成長し夏に花が咲いて、花が終わると白かったガクが紫に色づきます。冬になると寒さに当たって落葉することもありますが、また春には芽を吹きます。冬は室内で管理する方が確実です。鉢は開花している夏に出回ります。

鉢植えの場合だとフェンス状のものに絡めています。植え替える場合はアサガオを巻き付ける行灯(アンドン)の支柱を用意して植え替えしましょう。
樹高50cm〜2m
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特徴・由来・伝承

ゲンペイカズラのゲンペイは源氏と平家の源平です。ゲンペイカズラの花は真っ白なガクと真っ赤な花から出来ていて、この紅白が源氏と平家をイメージすることからゲンペイカズラと名がつきました。

実は紅白歌合戦の紅白というのも源氏と平家から来ています。源氏が白旗を平家が赤旗を掲げて合戦をしたことからと言われています(紅白の由来に関しては諸説あります)。

学名のクレロデンドロンはギリシャ語で運命の木という意味です。

管理場所・日当たり

日光を好み、日当たりが悪いと花つきも悪くなります。ですが、ゲンペイカズラは若干乾燥に弱いです。なので庭植えにする場合は半日陰が適しています。

鉢植えの場合は春〜秋は戸外の日当たりで管理し、冬は室内に取り込みます。

夏越し

夏も日当たりで管理するといいのですが、葉っぱに白い模様が入った品種は真夏の直射日光に葉っぱが焼けて変色することがありますし、緑葉のものも乾燥で水をやっても水切れするので、真夏は半日陰に移動させるか、遮光したほうがよいです。

冬越し

耐寒温度は5度。霜に当たると枯れる植物です。常緑ですが寒さに当たって落葉することもありますが、完全に枯死していなければ春にはまた芽吹きます(ただし強い霜や土の凍結にあうと枯れます)。暖地以外では室内の日当たりで管理します。

リビングなど暖房をかけているのであれば、寝る前に暖房を切っても5度以下にはなりませんから、室内であれば十分越冬可能な温度です。ただし、寒波が来ると窓の近くは氷点下まだ下がりますので、注意してください。寒い時は夜だけは室内の真ん中に移動させてください。
●冬も葉っぱがあるのであれば出来るだけ日当たりで管理しましょう。
●霜が降りない地域であれば戸外で越冬も可能ですが、当然ながら落葉はします。

水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、自然に降る雨だけで十分です。夏など雨が長期間降らず乾燥する時期は水やりをしてください。

鉢植えの水やり

ゲンペイケズラは若干乾燥が苦手です。春から秋は土が乾いていたら鉢底から水がで雨くらいに、水をしっかりとやります。春と秋は晴れた日は毎日、夏は毎日朝と夕方の二回、水をやります。

過湿にすると根が腐りますので、ずっと土が濡れているのであれば水はやらないでください。受け皿の水は捨ててください。
●店頭に売られているゲンペイカズラは地上部に対して若干小さい鉢に植えられているために、水切れが早いです。特に生育期は水の吸い上げの力が強いので注意しましょう。
●夏は乾燥と生育で水切れが起きやすく、朝夕の2回水やりをしても追いつかない場合があります。このときは半日陰に移動させてください。

鉢植えの冬の水やり

冬は寒さで休眠状態なので、葉っぱがあっても水は控えます。土の表面が乾いていても、土中に水が残っているので、土が乾いてから数日経って水をやる程度に控えます。

肥料

春から秋の生育期に緩効性肥料(化成肥料)を二カ月に一回あげてください。花がよく咲き、肥料が切れると開花が鈍くなりますので、肥料は切らさないようにしましょう。

剪定・誘引

ツル性で自立できないので、何かに絡ませる必要があります。庭植えならフェンスやレトリスなど。鉢植えなら行灯仕立てにします。適当な時期…いつでもいいので絡めて、麻紐などで結んで固定します。

邪魔な枝があれば、生育時期の5月〜9月に剪定します。

植え付け・植えかえ・増やし方

時期・頻度

鉢の底から根がはみ出していたり、水をやってもやっても水切れするようであれば植え替えをします。植え替え時期は4月から5月。開花している時期は外しましょう。植え替えはできれば毎年。2年に一回でもいいけどもできれば毎年。

用土

水はけのよい土を好みます。一般的な培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土腐葉土3を混ぜたもので植え付けをします。

もしくは冬に室内に取り込むので、匂いが少なく配合されている観葉植物の土の利用をお勧めします。他の植物にも使えるので便利です。自作する場合は赤玉土(小粒~中粒)5ピートモス3川砂2を混ぜたものでも。

鉢植え

植え替えする時は、地上部を半分の長さに切り戻して、理想的には一回り大きな鉢を用意して、根鉢を崩さずに植えます。鉢を大きくできない場合は、古い土を三分の一ほど落とし、変色した腐った根を切ってから植え替えをしてください。

鉢底の穴に鉢底網(鉢底ネット)を敷いて、その上に鉢底石(軽石)を2センチから3センチ敷き、その上に用土を入れて株を入れて隙間に土を詰めていきます。最後に水を入れて完成です。

行燈仕立てのことが多いので植え替えは大変です。
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庭植え

霜の降りない暖地であれば戸外での越冬も可能ですので庭植えもできます。

深さ20cm〜30cmの穴を掘り、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、化成肥料を少量入れて、よく混ぜて用土とします。 穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。複数株を植える場合は株同士は40cmは空けて植えてください。

伸びてきたら、支柱やネットを絡ませましょう。

種子・挿し木で増やす

5月から9月の生育時期に元気な枝を10センチほど切って清潔な土(赤玉土・川砂の単用)に挿していると発根します。簡単です。

花が終わると種子ができます。それを清潔な土に撒いていると発芽します。葉っぱが5枚か6枚になったら普通の用土に植えてください。

病気・害虫

アブラムシ
アブラムシは発生したら捕殺し、薬剤を散布。前もってオルトランを撒いておくといいです。

カイガラムシ
カイガラムシは見つけ次第、歯ブラシでこそぎ落とします。カイガラムシそのものよりも、その排泄物からスス病が発生するのがイヤです。

ハダニ
ハダニ乾燥すると発生しやすいです。高温乾燥時期に葉っぱにも水をかけてやるようにすると防げます。見つけ次第薬剤を散布します。
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