サンダーソニアの育て方

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サンダーソニアの基礎データ

サンダーソニア
科名
ユリ科
属名
サンダーソニア属
学名
Sandersonia aurantiaca
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
サンダーソニアの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

サンダーソニアとは?

サンダーソニアは南アフリカに自生するイヌサフラン科(ユリ科)サンダーソニア属の非耐寒性球根植物。珍妙な塊茎からは想像の付かない黄色いベルのような愛らしい花が咲き、茎が細いので風で折れてしまいそうです。

サンダーソニアの生育サイクルは春に植え付け、夏に咲き、秋には掘り上げて冬は日陰で保存しておいてまた春に植え付けるというものです。鉢植えの場合はそのままで室内管理でもOK。

夏の高温多湿に弱く、夏は風通しのよい涼しい半日陰に移動させます。
草丈50cm〜70cm
花言葉祈り・愛嬌・共感・純粋な愛
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水やり

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いてから水をやるようにします。サンダーソニアは過湿に弱く、水のやりすぎに注意して下さい。特に夏の高温多湿が苦手で、夏は特に気をつけて水やりをします。

秋以降に徐々に葉っぱが黄色くなって、休眠します。葉っぱが黄色くなったら、水やりをストップし、地上部が枯れたら、掘り出します。

鉢植えだと植えっぱなしのままで、冬は室内に取り込んで管理する事も可能です。そのまま冬は断水するか、1ヶ月に一回ほど土をちょっと濡らす程度に水やりをします。

庭植えの水やり

サンダーソニアは過湿を嫌うので、庭植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。

肥料

植え付けて発芽後、葉っぱがひらいたら、4月から6月に薄い液体肥料を二週に一回やります。春にしっかりと日光に当てて肥料をやって球根を太らせてください。活動し、生育している時期が短く、今年植えた球根は枯れてしまうため、来年も球根を植えるのであれば、この間に開花しつつ、分球させなくてはいけないため、肥料はやらないといけません。

ですが、サンダーソニアの根が肥料に弱く、あまり肥料をしっかりやると根が弱って生育不良を起こすので、様子を見て調節しましょう。

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植え付け・植えかえ・種蒔き

時期・頻度

4月〜5月あたりに球根を植え付けます。冬には地上部が枯れて休眠しているので、毎年掘り上げて植え替えをする。鉢植えなら植えっぱなしで越冬させてもいいですが、それでも春には植え替えた方がいいです。

球根について

サンダーソニア:球根について
球根からヒョロっと伸びたV字の足の先から芽が出ます。この先が腐っていると芽が出ません。植えるときはこの先が上になるように、球根全体を横にして植え付けをします。芽は球根の先の両方から出ます。

発芽点を傷つけると芽が出なくなるので、扱いは丁寧にしましょう。また、購入時に、先端が傷ついていないものを選びましょう。

用土

赤玉土腐葉土2川砂2という水はけの良い特別な配合の土を利用します。サンダーソニアの自生地の土は酸性なので赤玉土が鹿沼土になっても構いませんし、腐葉土がピートモスに成っても構いません。
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種子について

花を放置していると、種子が取れるのですが、このサンダーソニアの発芽率の悪さは有名です。花を摘まないでいると種子が出来て、あたりに飛び散ります。発芽率も悪いですが、種子から花が咲くまで成長するのに3年か4年掛かりますし、冬に掘りあげないと枯れてしまいます。また花後に種子が出来ると株が弱りますので、花ガラは摘み、種子を作らせず、球根で増やすのが一般的です。

庭植え

深さ25cm掘り返し、その土に腐葉土か堆肥を1割ほど追加し、よく混ぜて用土とします。水はけの良い土が好ましいので、この土に軽石小粒か川砂かパーライトを入れて水はけを良くしておきます。

用土を穴に半分戻し、球根を配置していきます。
サンダーソニア:補足情報
球根はV字になっていて、その先に発芽点があります。この「発芽点」が地植えの場合は5cm〜10cmになるようにし、株同士は15cm空けます。

土をかぶせて、水をやって完成です。

化成肥料は根が弱るので混ぜるのはやめ、植え付け後に地上部に肥料をパラパラをまきます。
発芽後して、葉っぱが伸びてきたら、2週間に一回、液体肥料をやると株が大きく育ちます。ただし、根が肥料に弱いので、基本的に様子を見つつ、控えめにしておきましょう。

鉢植え

サンダーソニア:鉢植え
V時の球根の長い方を中心にして、6号で2株、7号〜8号鉢で3株〜4株を目安に植え付けます。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れ、発芽点の長い方を中心に集まるように、深さ5cm前後、株同士も5cm〜10cm空けて植えます。土をかぶせて、水をやって完成です。
V時を同じ大きさになるように2つに切って植えることも可能。切って植える場合は切り口を日陰で2日ほど乾燥させて、植えましょう。

寝かせて植えることも可能。

支柱をたてる

茎が細いので、茎が伸びてきたら支柱を立ててくくりつけてください。

管理場所・日当たり

春は日当たりのよいところで管理します。梅雨の長雨に晒されると蒸れて枯れてしまいます。梅雨は必ず軒下で管理するようにします。夏は高温多湿で弱ってしまうので、風通しのよい半日陰で管理するようにします。

花ガラ摘み(7月〜8月)

しぼんだ花はその後、種子が取れますが発芽率が悪く現実的ではないので、しぼんだら花は摘んでしまいます。種子が出来ると球根が弱り、翌年の花つきにも影響します。

休眠へ(9月〜10月)

花が終わり、葉っぱだけが残りますが黄色く変色してしまうまでは切らないでください。その葉っぱで球根の翌年の栄養分を溜め込んでいます。葉っぱが黄色くなったら、水やりをストップし、完全に枯れたら地上部を刈り込んで休眠させます。

切花にする場合も出来るだけ葉っぱを切らないようにします。

休眠後の管理(11月〜3月)

サンダーソニアの球根は表面に皮がついておらず、乾燥に弱いです。掘り上げて乾燥させると2ヶ月〜3ヶ月で干からびて枯れます。また球根ってものがそもそも過湿に弱いものです。サンダーソニアは乾燥もダメ、過湿にするとカビるという面倒なものです。

なので一番いいのは鉢植えで植えっぱなしにして、たまーに…1ヶ月に一回、ちょろっと水をやるか、断水するかして、凍らせないように管理です。

植えっぱなしで越冬

鉢に植えっぱなしという方法も。水やりは断水するか、1ヶ月に一回程度、ちょろっと水をやる(鉢底から水が出るほどではなく、土の表面を濡らすくらい)。土が凍らなければ冬を越します。寒冷地では腐葉土をかぶせてマルチングをすれば土は凍らずに春に芽吹く(かも)。

庭植えで、越冬するかどうかは地域や環境によるので、なんとも言えないです。庭植えは基本的に掘り上げて、保管する方が無難です。

掘り上げて保管

秋になり、地上部が枯れたら、掘り上げます。成長点が傷つかないように丁寧に掘り上げましょう。

掘り上げた球根をベンレートなどで消毒し、日陰で乾燥させ、ジップロックにバーミキュライトと一緒に入れて、冷蔵庫に入れます。完全に乾燥しないように、定期的に適度に霧吹きでしめらすといいです。もしくは10度以下の環境で管理します。暖かい場所で管理すると、春に発芽しにくくなるので、冬はそれなりの寒さに当てておきましょう。

病気・害虫

アブラムシナメクジなどが発生します。
サンダーソニアは植え付けてすぐに開花し、夏は弱り、秋以降には寒さで休眠するため、虫はあまり見かけないです。ナメクジは前もって誘引駆除剤を散布しておき、その他のアブラムシなどが発生したら、対応した薬剤を散布して早めに駆除します。

虫より、水のやりすぎによる根腐れ(球根が腐る)の方が問題。
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特徴・由来・伝承

原産地は南アフリカ。発見1851年。名前は発見者の「ジョン・サンダーソン」。ユリ科(イヌサフラン科)の球根植物。多年草の塊茎(カイケイ)。

切花としてよく流通しています。透明感のあるオレンジ色の提燈型の花がぶら下がっている様子は、他に見られない造形で、フラワーアレンジでもよく利用されます。とくに立ち姿が秀逸。クリスマス・ベル、チャイニーズ・ランタンリリーといった別名も。

種子からなかなか増やせない、夏の高温多湿に弱いなどの理由もあって、サンダーソニアの球根はまだ流通量が少ないです(かなり増えた方ですが)。まだ一般的なガーデニング材ではなく、よくガーデニング泥棒に盗まれますので注意してください。
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